河北省にある「河北経貿大学」で5月17日、学生の謎の転落事故が起きた。真相究明を求める遺族は死亡した学生の遺影を抱え、校門前にひざまづき、泣きながら社会に助けを求めている。(中国のSNSより)
中国では今、学校内で「不可解な死」を遂げる学生が絶えない。
さらに不可解なのは、そういった事件が起きるたびに、どの学校も、もはや「必ず」といっていいほど隠蔽を図り、真実を明らかにしないのである。
遺族が納得できる説明は一切ない。あろうことか、学校側の不誠実に対して声を上げる遺族やネット民を弾圧して、まるで何もなかったかのように、全てを隠滅して葬り去ろうとするのだ。
このパターン化された、恐るべき「事件処理方法」は、もはや中国の社会問題になっているといっても過言ではない。
- 中国社会に蔓延する「戻気」
- 武漢:監視カメラ映像「一部しか遺族に見せない」
- 福建:学校側による、徹底した「証拠隠滅」
- 河北:大学前で泣く遺族「もう一人の胡鑫宇」か?
- 上海:「自殺する素振りなど、全くなかった」
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中国で相次ぐ「学生の不可解な死」 自殺と決めつける学校、門前で号泣する遺族
中国の大学や高校で相次ぐ、学生の「不可解な死亡事件」。学校側は、学生の「自殺」とするばかりで、真相解明を求める遺族に応えようとしない。
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