ロシア下院は最近、ロシアと北朝鮮の「包括的戦略パートナーシップ条約」を批准するための法案を可決した。近く議会上院でも可決される見通しで、両国の軍事的な協力がさらに深まる見通しだ。
6月19日、プーチン大統領と金正恩総書記が会談を行い、「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結した。北朝鮮の外交政策は、ロシアとの軍事協力が加速する一方で、中国共産党(中共)との関係は微妙なバランスを保とうとしている。この複雑な状況は、北東アジアの地政学的な緊張を一層高めていると考えられる。
ワシントン外交政策シンクタンクのスティムソン・センターの上級研究員、ジェニー・タウン氏は、北朝鮮がロシアとの関係強化を選んでいる背景には、深い軍事的および政治的動機があると指摘。ロシアと北朝鮮は軍事力や国際的な支持において相互補完の関係にあり、北朝鮮はロシアを最優先の外交対象と位置付けているとみられる。
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