5月23日。裏高尾へ出かけた。
あれも見たい、こんな写真を撮りたいと、いろいろと目的があったが、ほとんど達成できなかった。
ただし、予想外の収穫もあった。
一丁平で、久しぶりにハルゼミの声を聞いた。ハルゼミは、松林で繁殖する。以前は、多摩丘陵でも鳴き声を聞くことができたが、この10年ほどは全く聞いてない。
酒盛りでにぎわう若者のグループの脇で、”グゥーウィン、グゥーウィン”と、やや控えめに鳴く声に、どれだけの人がセミだと認識してくれているのだろうと思った。久々に来た、裏高尾の尾根道で、こんな光景に出合うとは…。
日蔭沢では、“おきみやげ”を見つけた。ノブキの葉の上に、飴細工の様な翅が3枚。周囲を探すと、ムネアカオオアリの女王アリが…。
大事に育てられた新女王。初めての地上の世界で、思いきり羽ばたいたのだろう。そして、雄アリを見つけると一緒に地上に降り、すぐに交尾。
別の場所で見たことががあるが、この交尾時間はかなり短い。「もうおしまいよ」と言った感じで上体をひねり相手を咬むと、雄アリはすぐに離れていった。
初夏の日差しあふれる明るい世界への未練を断ち切るように、彼女は、後足で翅をもぎ取った。
あとは、暗く長い時間を、地下で過ごすこととなる。それが彼女の一生なのだ。
ノブキの葉の上にあったアリの翅
ムネアカオオアリの女王 体長20mm弱
あれも見たい、こんな写真を撮りたいと、いろいろと目的があったが、ほとんど達成できなかった。
ただし、予想外の収穫もあった。
一丁平で、久しぶりにハルゼミの声を聞いた。ハルゼミは、松林で繁殖する。以前は、多摩丘陵でも鳴き声を聞くことができたが、この10年ほどは全く聞いてない。
酒盛りでにぎわう若者のグループの脇で、”グゥーウィン、グゥーウィン”と、やや控えめに鳴く声に、どれだけの人がセミだと認識してくれているのだろうと思った。久々に来た、裏高尾の尾根道で、こんな光景に出合うとは…。
日蔭沢では、“おきみやげ”を見つけた。ノブキの葉の上に、飴細工の様な翅が3枚。周囲を探すと、ムネアカオオアリの女王アリが…。
大事に育てられた新女王。初めての地上の世界で、思いきり羽ばたいたのだろう。そして、雄アリを見つけると一緒に地上に降り、すぐに交尾。
別の場所で見たことががあるが、この交尾時間はかなり短い。「もうおしまいよ」と言った感じで上体をひねり相手を咬むと、雄アリはすぐに離れていった。
初夏の日差しあふれる明るい世界への未練を断ち切るように、彼女は、後足で翅をもぎ取った。
あとは、暗く長い時間を、地下で過ごすこととなる。それが彼女の一生なのだ。
ノブキの葉の上にあったアリの翅
ムネアカオオアリの女王 体長20mm弱