散歩路地《サンポロジー》      毎日が発見! 身近な自然が見えてくる!


 ☆ 多摩丘陵

 ☆ 世田谷の散歩道

 ☆ ネイチャークラフト

 ☆ 環境学習ゲーム

春雨に 濡れて可愛さ 知る私  -ヒトクチタケー  

2014-04-22 | フィールドノート(多摩丘陵)
数日前までは、天気予報は雨だったのに…。

朝起きてみると、晴れているのです。天気予報を見ると、2時頃までは晴、その後曇り始め、夕方には雨の降る所も…。 と言うではありませんか。このところ、仕事もちょっと忙しく、時間が取れた時は、天気が良くないという悪循環が続いていたため、この機を逃してはと、急遽多摩丘陵に出かけることにしました。
この春狙っていた、コツバメとトラフシジミ(春型)の写真を撮るのが目的です。

ですが…、いざ現地についてみると、何やら天気が怪しいのです。たまに陽が射す時間もあるものの、雲がどんどん増えてきて、お陽さまを覆い隠してしまうのです。


わずかな陽射しに輝いたカツラの新葉 2014-04-21 多摩丘陵

それでも、せっかく来たのですからと、歩きはじめました。

残念ながら、コツバメも、トラフシジミも見つけられませんでした。コツバメは、春しか出ないので、多摩丘陵での確認は、今年はもう難しいでしょう。こちらは、来年の楽しみに…。
余談ですが、若い頃は、写真を取り逃がすと、悔しくて仕方なかったのですが、最近は、『また来年の楽しみができた』と思えるようになってきました。どんどん時間が無くなるのに、こういう心境になるのは、なぜなのでしょう。

目的は果たせなかったのですが、何種類かのチョウがみられました。ナミアゲハ、キアゲハ、モンシロチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ。これらは、すべてこの春羽化したチョウ達。それから、テングチョウ、キチョウ、ルリタテハ、アカタテハ。この4種は、成虫の姿で冬を耐え抜いたチョウです。翅の傷み具合が、越冬の厳しさを物語っているようです。

 
成虫越冬したチョウ ルリタテハ(左)とアカタテハ 2014-04-22 多摩丘陵

雑木林の林床には、チゴユリやホウチャクソウが咲き誇っています。そして、日当たりの良いところには、ジュウニヒトエが咲き始めていました。


咲き始めたジュウニヒトエ 2014-04-22 多摩丘陵

谷沿いに出ると、ツボスミレやタネツケバナの白い花が目を引きます。その先をチラチラ飛ぶものが…。双眼鏡を目に当てると、カワトンボでした。


今年初めてのカワトンボ 2014-04-22 多摩丘陵

12:30。ますます、空が暗くなってきました。風も強くやや湿ってきたようです。トウキョウダルマガエルの鳴き声が目立つようにもなりました。天気予報よりだいぶ早く雨になりそうです。今日は雨具を持ってきていないので、そろそろ引き上げないと危なそうです。駐車場までは結構あるので…。
と思ったところで、立枯れたアカマツにキノコがたくさん付いているのが目に入りました。「空が青ければな…。」と思いつつ、下から煽るようにカメラに収めて見ました。さあ、本当に危ない。急ぎ足で駐車場へ。

残念ながら、最後の5分間ほどは、春雨に濡れながらということになってしまいました。「あそこでヒトクチタケを見つけちゃったから」ですかねぇ。

  ヒトクチタケ 2014-04-22 多摩丘陵

運転をしながら思い出すと、ヒトクチタケがだんだんかわいらしく思えてきました。この可愛らしさは、5分間の春雨には代えがたいものですね。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿