散歩路地《サンポロジー》      毎日が発見! 身近な自然が見えてくる!


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 ☆ 世田谷の散歩道

 ☆ ネイチャークラフト

 ☆ 環境学習ゲーム

コガモ のち こがも

2013-05-18 | 僕の散歩道
5月12日のブログ「ひとりぼっちの…。」の中で、僕は勝手に、最後に残ったコガモのメスを、僕の心の安泰のために、北に向かったことにしてしまった。その宣言の後、今日が初めての散歩だ。宣言はしたものの、若干のわだかまりを持ったまま現地へ向かうのだった。
5月17日。いつも通り、途中でチョウの種類と数をカウントしながら、いよいよ仙川沿いの道に出た。まずは、遠目に見てみる。いつもの場所には、カルガモが1羽昼寝をしていた。さらに進むと、別のカルガモがいて、その周りには、何とこがもがいたのだ。
こがもはこがもでも、今回のこがもは、コガモではなく仔ガモだった!
そう、カルガモの子どもだったのだ。
親ガモの後を追いかける6羽の仔ガモが、なんともかわいらしい。先日久しぶりに、カルガモの引っ越しがニュースをにぎわせていたが、ここ仙川では、大きな引っ越しはない。おそらく、岸辺の草の中で育った仔ガモが、そのまま川に出てきたのだと思われる。
親子連れのカルガモを見るのは、2010年以来だ。2011年12年は、繁殖がうまくいかなかったのか、僕が気付かなかったのか、確認ができなかった。
僕が写真を撮っていると、「何かいるのかね」と老人に声を掛けられた。「はい、あそこに」と指さすと、「おぅ。仔ガモか。こんなところに居るのか…。」と感心されてしまった。結構見易い所に居るのだが、ここを通る人のうち、どれだけの人が気が付いているのだろ? もっと気が付いてもらいたい気もするが、今のままで、そっとしておいてやりたい気もする。
万が一、見に行く人も、なるべくそっと見守ってやってもらいた。

カルガモの親子


餌をあさるカルガモの仔ガモ

最近、ちょっと危ない…。 忘れもの のち ネイチャークラフト

2013-05-17 | ネイチャークラフト
昨日のことだ。
ブログを書こうと思って、カメラを取り出そうとしたら…。 無い! カメラが無! どこかに置き忘れてしまったようだ。
今日一日の出来事を一生懸命思い出してみた。
今日は、学生を連れて、皇居の東御苑と、北の丸公園に行ってきた。今、僕は、ヒカゲチョウというチョウの仲間を指標にして、都市の緑の自然度を判断するという試みをしている。僕が、非常勤講師を務める学校の学生にも手伝ってもらっているため、その下見に連れて歩いたのだ。この調査の結果は、そのうち紹介したいと思う。
さて、その後、今度は神保町に移動して、編集関係の仕事をしている友人と、今、進めている本の打合せわせをしながら食事をした。そして、21:00頃帰宅、寝る前に、今日のデータをまとめておこうと思ったら、カメラがないという状況だ。
思い出した。本の打ち合わせをしていた時に、色々資料を出し、ザックの一番上に入れておいたカメラを出てし…。「あれが、カメラを手にした最後だ!」それが分かった時点で、12時近くになっていた。とりあえず今日は、寝ることにしよう。あとは明日だ。
翌朝、早速食事をしたお店へ電話を入れた。「昨夜、利用させていただいた者ですが…。実は、カメラを…。」電話の向こうから聞こえてきた声は、「しばらくお待ちください…。ああ、これかな…?」
見つかった。とりあえずはホッとした。お礼を言って、電話を切ると、急に気分がよくなった。「よし、予定通り散歩に出かけよう!」
というわけで、昨日の記録は、カメラを受け取ってきてから。何といても、記録写真がない。
代わりにというわけではないが、ブログに2日穴が空いてしまったので、この機会に、まだ原稿をアップしていない、ネイチャクラフトのカテゴリー(タグ)の話しを一つ挟んでおこう。

本の出版を計画しているため、あまりネタを公開できないが、僕のやっているネイチャークラフトの中身を少しだけ…。

◆◆ 拾って、作って、遊ぶ ネイチャークラフト ◆◆

 都市公園でこそ、ネイチャークラフト
都会の公園は、ネイチャークラフトの材料置き場。僕の使う材料の多くは、都会の公園で拾ったもの。山の中では、落ちるとすぐに腐朽菌が入り込み、小枝などは、グズグズになり、ドングリは黄金色の輝きを失ってしまう。しかし、都会の公園では、舗装路などが多く、ほどよく乾燥し、絶好のクラフト材料が得られる。特に、落ちた枝が、樹の下の植え込みなどに引っ掛かっているのは、まさに天然の材料乾燥木(機)?
さらに、本来北にある木、あるいは南にある木など、手に入れにくい材料も一緒に植えられていることがあり、簡単に手に入る。まさに、材料置き場だ。

 ネイチャークラフトとは
ネイチャークラフトとは何か、なんとなくイメージはできるが、うまく定義できない。定義など無くても作れるのだが…。
さて、自分はどう思って創っているのだろう。思い返してみると「自然物を、素材として使うのではなく、フォルム(形)として使う」ではないかと思えてきた。木材を、好きに切り刻み、造形する。あるいは、カラフルに彩色するのでは、僕の考えるネイチャークラフトの醍醐味はない。ドングリの美しいアール、小枝のフラクタルな分枝などは、ある時はネズミの胴体になり、またある時は、シカの角に変身する。こうした自然物のフォルムを生かしてこそ、僕の考えるネイチャークラフトだ。

 子どもとともに
たとえば、ドングリに、小枝で脚と角を付ければ、カブトムシやクワガタムシが生まれる。菓子箱に土俵を作り、角を絡めてがっぷり四つ。菓子箱は国技館へと変貌した。小さな木槌を作り、子供に手渡す。トントントンと箱の縁を叩く。カブト山とクワガタ錦の大一番が始まった。勢い余った子どもの木槌は、土俵の中まで侵入し、ついには、クワガタの脚をたたいてしまった…。
熱戦の後は、必ず、何体かのドングリ力士が骨折をしてしまう。僕は、取り置きしておいた木の枝で早速治療。これで明日は、何事もなかったように二日目の土俵が始まる。
飽きた頃には、今場所は終了。また思い出した時が次の場所!


チィアー        どんぐりカブト     ティータイム     どんぐりマウス


どんぐりマスス 作り方カード

カメラが見つかり、気分が良ので、今日はドーンと公開(後悔)しちゃった。!





子供の頃の憧れのチョウ

2013-05-14 | フィールドノート(多摩丘陵)
今日は、多摩丘陵に出かけてきた。
多摩丘陵というのは、東京都の、八王子市、日野市、町田市、多摩市、稲城市、神奈川県の川崎市、横浜市にまたがる地域で、なだらかな斜面と丘と、細長く伸びた谷戸(やと)と言われる谷が、幾重にも連なった美しい里山だ。僕はこの地に通い始めて36年になる。
フィールドノート(多摩丘陵)では、多摩丘陵での観察記録を伝えて行こうと思う。

 その1 子供の頃の憧れのチョウ -ジャコウアゲハ-

雌の翅が金色に見えるジャコウアゲハは、昆虫少年だった僕の憧れのチョウのひとつだった。
このチョウは、蛹で冬を越し、4月の中旬ころ羽化して飛びはじめる。そして、4月下旬から、5月中旬に、幼虫の食草であるウマノスズクサに産卵を始める。今回、そして、前回(4月26日)観察した産卵の様子と、産み付けられた卵を紹介しよう。
ジャコウアゲハ ウマノスズクサの葉裏に産み付けられた卵(径1.5㎜ほど) 2013-04-26 多摩丘陵


ジャコウアゲハ産卵 2013-05-14 多摩丘陵

いかがだろう、ちょっと魅力を感じてもらえるかな。今度一緒に見に行きませんか!



ひとりぼっちの…。

2013-05-12 | 僕の散歩道
昨日報告したひとりぼっちのコガモが心配で、今日探しに行ってきた。
僕は、週に1度くらいのペースで、我が家の周りを2時間ほどかけて歩いている。近所の知り合いに声をかけるように、途中で出会う生き物たちに挨拶をしているような気分だ。ただし、こちらは、年に数回、この季節にしか会うことのできないという友人もいるのだが…。
さて、そのコースの途中に仙川沿いの道がある。ここでは、川の中を覗き込んで、魚や、鳥、ときには亀などをを眺めている。そして、例のコガモをみつけたわけだ。
結論を先に述べよう。コガモは見つからなかった。いつものようにカルガモ、ハクセキレイ、それから今日はイソシギとカワウがいるだけだ。そういえば、このカワウ、時々見かけるのだが、いつも1羽だ。ということは、彼も“ひとりぼっち”
生き物を差別するつもりはないが、”ひとりぼっちのコガモ”が心配で仕方なかったのに、今まで幾度も見ていたはずの”ひとりぼっちのカワウ”は、完全に無視していた。カワウ殿、申し訳ない。以後気を付けるよ。
さて、いなくなったコガモだが、偶然見つけられなかったのだろうか。いや、きっと北へ飛び去ったのだろう。
「いいわよ、先に行って。ちょっと片付けものすましたら、すぐに追いかけるから!」とか言って、元気に北へ帰った。
そう宣言しよう。何よりも、僕の心の安泰のために…。

カワウ 2013-05-12 仙川

ひとりぼっちのコガモ

2013-05-11 | 僕の散歩道
3月の後半。近所を流れる仙川に、コガモが来ているのに気が付いた。コガモは、シベリアなど日本より北の地で繁殖し、冬になると南下してくる、いわゆる冬鳥だ。そろそろ、北へ帰る時期なのだが、何が気にいったのか、仙川でひと時を過ごすことにしたようだ。
最初に発見した3月22日には20羽が数えられた。4月に入ると、少し減って14羽になり。その後、2度訪れたが、数は変わっていない。もうじきゴールデンウィークになるというのに、ちょっとゆっくりし過ぎている気がする。いったい、何時までここに居るのだろ…。
5月4日。久しぶりに行ってみると、オス2羽、メス6羽しか見付けられない。あとは帰ってしまったのだろうか。
5月6日。ついにいなくなって…。イヤ、いた! ♀が1羽だけ。心なしか寂しそうに見えてしまう。ほかのカモたちは彼女を置いて、行ってしまったのだろううか。
帰りたくないのか、それとも、怪我でもしていて帰れないのか。ひとりぼっちのコガモが気になって仕方ない。
明日にでも、様子を見に行ってみることにしよう。
コガモ オス左とメス 2013-05-04 仙川