薬局で売られている風邪薬は 総合感冒薬 といいます。
総合感冒薬とは、複数の薬が混ぜ合わさったもの です。
製薬会社によって、薬効成分の配合度合いは違いますが、「熱を下げる」 「のどの痛みを和らげる」 「鼻水や鼻づまりに効く」 「咳を鎮める」 「気管支を広げて咳込みを楽にする」 「炎症を抑える」 「ビタミン補給のためのビタミン剤」 「漢方薬」などが入っています。
薬局で売っているお薬でも 「総合感冒薬で副作用」 があるくらいですから、気をつけないといけないことは確かです。
ですからお薬は風邪を治すというより、風邪の症状のいくつかを緩和する程度 と考えたほうがいいです。
総合感冒薬に含まれる解熱効果は気をつけたほうがいいかもしれません。
なぜ熱が出るかといえば、体がウイルスと戦っているからです。
それを解熱剤を使って下げてしまっては、本当の意味で風邪を治す手助けにはなりません。
ただし、熱を下げることによって 食欲が出るとか、睡眠の助けにになる といった目的のために使うことができるのなら、解熱剤を使うのもよいでしょうね。
病院で出される風邪薬は抗生物質の場合が多いですが、これは効かない場合が多いみたいです。
なぜなら同じ症状でも、風邪の原因は9割がウイルス性のもの、あとの1割が細菌性 のものだからです。
ご存知だとは思いますが、ウイルス性のものには抗生物質は効きません。
研究機関では、それを見分ける調査もするようですが、普通の病院では、とてもそこまでは一人一人を検査できません。
ですから、いまだに日本では 「とりあえず」すべての人に抗生物質を出してしまう 傾向にあるようです。
もちろん1割の人には必要ですから、抗生物質を全く出さないわけにも行きません。
そもそも熱が出る、鼻水や咳が出るといった症状はウイルスをやっつけたり、外に出したりする人間の抵抗作用です。
普通なら4,5日安静にしていれば自然に治るものです。
風邪薬は風邪を治すというよりも、症状を軽くするために使うと割り切った方が良いみたいです。
注射も同様で、飲み薬より効き目は早いですが、風邪を治してくれるものではありません。
鍼灸や漢方薬は、体が風邪に抵抗している状態を邪魔しないので、症状を緩和し早く楽になる手伝いができます。
風邪で鍼灸や漢方薬局を訪れる人が多いのはひとえにそれらの理由からだと思います。
参考文献「人間のからだと病気2」、(草思社)「医学大辞典」(南山堂)
ちょくちょく拝見させていただいています。
抗生物質の事、なるほど・・です。
鍼治療が風邪にも良いとは初めて知りました。私も今年初めて鍼治療を体験しました。
長年腰痛で悩まされています。温シップと冷シップの事、私の鍼の先生も同じ事をおっしゃっておられました。
お灸も気持ちいですね。先生に勧められて家でもお灸をしています。