耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

夏祭り

2013年09月05日 14時30分11秒 | 郊外
私の住む団地では、毎年8月後半の土日に夏祭りをやっている。
 東京ドームが入るというのが自慢の中庭に櫓を組んで、提灯を
張り巡らし、子供神輿も出る。

 

 子供が小さい頃は、浴衣を着て一緒に盆踊りを愉しんだ。夕食は
芝生に座って食べる夜店のカレーや焼そばだった。
 子供達は、大きくなってからも盆踊りに参加していたが、私は
だんだん億劫になって、家でナイター見てることの方が多くなった。
孫達が遊びに来るようになると、又夏祭りが楽しみになって来た。
昼間は櫓の周りでトンボを追いかけたり、柳の木の油蝉を捕まえ
たり、綿菓子やかき氷を買ったり。そして夜は非日常に興奮した。
 孫達も学校に行き出すと、いろんな行事や宿題などで中々来て
くれず、又、ベランダから覗くだけの盆踊りになった。
 いつ頃からか、人集めのためにビンゴをやるようになって、
かみさんは賞品欲しさにその時だけは中庭に出ているようだが。

<夏祭り>

 今年は久し振りに、というか初めて、始まる前から終わった後
までお祭りに関わった。
 管理組合の防災担当は、警備の大役を担うことになって居る
のである。



 午前中はコーンの設置や張り紙等の会場整備。そして昼から
夜9時迄、警備本部のテントに詰める。大した用事はないが、
「ケンタ君が居ないの」とか「苺の模様の浴衣を着た女の子と
はぐれた」とか「50円玉拾いました」とか、小さな子供の対応
が必要。
 大人も来る。トイレは?、喫煙所は?、ジュースの自販機は
どこ?
 中庭を自転車ですっ飛ばす中学生を叱るのも大事な任務で
ある。



 しかし、基本的に暇だ。昼間から差し入れの焼き鳥で缶ビール
飲んで、馬鹿話している。



 日が暮れると人出が増えだして、櫓の周りにシートを拡げて
楽しんでいる。





 今年は、有志の子供達がゴミ集めのボランティアをした。
自分勝手に散らかす大人たちの中で、非常に有意義な試みだ
と思う。

 昔は躍りの輪が二重に成る程だったが、最近は踊る人は少ない。
私が踊れるのは炭鉱節と東京音頭、今年もビールの勢いで、
最後に踊りの和に加わった。



 年に一回の夏祭りを満喫しているのは子供たちだ。小学生の
男の子は、夜暗い中を走り回れるのが嬉しい。中学生の女の子は
浴衣を着て少し気取って歩いている。



 臨時駐輪場に200台以上自転車が止まっているのは、近くから
集まった子供たちだ。



 しかし、一番喜んでいるのは多分、運営している自治会の
役員たちや、テント屋台で焼き鳥やかき氷を作って売っていた、
オヤジ達であろう。

 自家製のお祭りの一番のメリットである。





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