耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

あじさい屋敷

2012年06月25日 17時43分37秒 | 郊外
 今年、藤は見損なった。所謂「六日のあやめ」で、菖蒲も手遅れだ。

 そこで梅雨が上がる前に、アジサイを見に行こうということになった。
 このあたりで、アジサイというと、(鎌倉あたりは別にして)松戸の本土寺や
麻綿原高原が有名だが、口コミ情報を便りに茂原の「あじさい屋敷」を訪ねた。

   <麻綿原高原>


 R16から茂原海道を行くのではないかと思ったが、住所からNAVIは東金道路を
行けと言う。新しい道路が出来たという話もあるので、逆らうのは止めた。

 郊外の道路はどこも景色が似通っている。田んぼや山の中を通り、集落には
消防の倉庫やコンビニ、少し賑やかな所には、外食チェーン店・洋服の青木・
大型電気店・ホームセンター、そしてパチンコ屋。そう言えば最近、映画館を
見かけなくなったな。


 茂原の町を少し過ぎた道沿いに「あじさい屋敷」が有った。

     <あじさい屋敷>

 果物屋の裏山にアジサイを植え付けて、400円で入れてくれる。時期が良かった
のも有るが、良く手入れされてとても綺麗だった。観光バスで乗り付ける団体も
居たが、そこそこの人出で、楽しかった。更にちょっとした山登りも楽しめ、山の
上から九十九里の浜を垣間見たりできた。



 あじさいは土地が酸性なら青、アルカリ性ならば赤が咲く(リトマス試験紙と逆)、
と言われるが、私はくすんだ赤よりもさわやかな濃い青が好きだ。

        真青のあじさいが好き夏が好き  蛙蝉



 しかし、ここのアジサイを見て考えを変えた。

 白はあくまで白く、赤は鮮やかな緋色、青も澄み切った空色から紫に近い色まで
様々。多分園芸品種だからだと思うが、手入れも行き届いているからだろう。 





 紫陽花はどちらかと言うと地味な花で、庭の奥の方、裏側でひっそりと咲くもの、
というイメージを持っていた。

        紫陽花は静かに雨に濡れてこそ  蛙蝉

 ガクアジサイも人工的に作り出された亜種のようであまり好きでは無かったが、
ここでは沢山植えられていて、もはやしっかりと市民権を確保していると思われる。



 庭に下りてきて、良く冷えた西瓜を食べた。ここは服部農園と言う果物屋の庭
なのだ。



 庭には、アジサイとは思えないような奇抜な園芸品種も沢山、鉢植えにしていた。
ここはこれまでのあじさい園とは一味もふた味も違う、別の花の山と思った方が
良いかもしれない。





 帰りは、道の駅に寄って易い野菜を買うと言うので、茂原海道を走った。この道は
以前千葉国際CCに通っていたころに良く通った。
 しかし、かみさんのiPhoneのNAVIは、途中から曲がれという。混んで来たので言う
事を聞いてやったら、京成線沿いに、広い走りやすい道が出来ていた。これを通って
蘇我駅の裏を抜けて千葉県庁前のモノレールの終点から、いつものR16に合流した。
多分30分以上短縮できたのではないだろうか。





 晩飯は、行徳の貴州菜園というラーメン屋に寄った。
ここは20年来の行き付けで、四川料理が売り物だが、私はオイスター味牛肉が乗った
五目麺とランチメニューが好きだ。特に魚の丸揚げランチは絶品だ。

     <貴州菜園>

 今回はサワラの丸揚げとご飯を貰った。骨は固かったが、頭から尻尾まで完食。
いつもなら甕から汲んでもらって紹興酒をやるのだが、残念ながら今回は断念した。



 房総半島は広い。伊豆半島の3倍以上だ。
沼津から伊豆半島の突端の石廊崎まで1時間ちょっとで行けるが、浦安から房総半島
の突端の野島岬に行こうと思ったら一日仕事になる。
 まだまだ行くところはたくさん有りそうだ。




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