耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

紅葉狩り

2008年11月03日 15時19分26秒 | 郊外
 日光に行った。

 朝早く出るつもりが7:30になったので、東北道の鹿沼で降りて下を走った
ら、例弊使街道という杉並木に入ってしまった。古くは高崎から日光までつづ
いた街道で、世界一長い並木道としてギネス記録になっているという。狭い
道の両側に太い杉が立ち並び、折からの風で、落ち葉ならぬ枯れ枝がバサバ
サ落ちてきて舗道に散らばっている。
そんな薄暗い道が20km近くも続くのだから、箱根なんかの比ではない。

 いろは坂の紅葉はもう盛りを過ぎた様だし、時間的にも出遅れているので、
人出が多いところは避けて、霧降の滝を目指すことにした。東武日光駅を過
ぎたところから山に入り3km程行ったところに滝の入り口があった。谷のこち
ら側から正面に滝を見る観瀑台があり、盛りを過ぎ効用というよりは枯葉に
近い木々を通して滝が見えた。秋の好天のもと、なかなかの見ものではあっ
たが、吹く風は鼻水を誘い、もう山は冬の入り口である。

紅葉と云うより枯れ葉滝の音   蛙蝉



 日光街道に戻ると、東照宮や中禅寺湖に向かう車で大渋滞なので、足尾
に向かうことにした。あの鉱毒で悪名を馳せた精銅所の在った所である。
今はもう操業をやめて、鉱山跡を観光施設にしていた。銅精錬の大変さと
寛永通宝の自慢は有ったが、公害の話はどこにもなかった。亜硫酸ガスで
裸になったはげ山は、杉の植林で青々としていた。
 帰りは渡良瀬渓谷沿いに桐生に出て佐野藤岡でラーメン食って、終わり。
 途中、黒保根の道の駅で、地元産の野菜やきのこを買った。くるみや銀
杏も有ったので珍しかったから買った。生の和くるみは硬くて、割るのも
食べるのも一苦労だった。
 13時間のドライブですっかり腰を痛め、おまけに鼻風邪を引いてしま
って、連休の残りは家の中でくすぶっていたので、くるみ割りは絶好の暇
つぶしになった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿