友達の家に遊びに行った帰り、あまりに肩がこって
気分が悪くなってきたので
マッサージ屋さんに寄った。
仰向けで首を支えてもらい、気持ち良くてうとうとしていると
女のお客さんが隣に来てうつぶせになったのが分かった。
常連のお客さんらしく、やり方をあれこれと指示しながら
店員さんとよく喋る。
眼鏡を買い換えた話になり、彼女が言うには
「この眼鏡をすると同僚に
『ドロンジョ』に似てるって言われるのよね」
ドロンジョって分かる?と若い店員さんに聞く彼女。
知ってますよ、と店員さんが答えると彼女はほっとしたように
「でも、そう言った人だって…えーっと何だっけ、
後ろで騒いでる痩せたのと太ったの。
あの太った方に似てるんだから」
店員さんは話を合わせようと、一生懸命名前を思い出そうとする。
何だっけ、ボヤッキー?そうだボヤッキーだ。
そのボヤッキーに似ててね!
話がようやく流れ出した二人の横で
私はそうじゃない四文字の名前を心の中でずっと復唱していた。
あれは確実に罠だったね!
私の年を暴くための。
気分が悪くなってきたので
マッサージ屋さんに寄った。
仰向けで首を支えてもらい、気持ち良くてうとうとしていると
女のお客さんが隣に来てうつぶせになったのが分かった。
常連のお客さんらしく、やり方をあれこれと指示しながら
店員さんとよく喋る。
眼鏡を買い換えた話になり、彼女が言うには
「この眼鏡をすると同僚に
『ドロンジョ』に似てるって言われるのよね」
ドロンジョって分かる?と若い店員さんに聞く彼女。
知ってますよ、と店員さんが答えると彼女はほっとしたように
「でも、そう言った人だって…えーっと何だっけ、
後ろで騒いでる痩せたのと太ったの。
あの太った方に似てるんだから」
店員さんは話を合わせようと、一生懸命名前を思い出そうとする。
何だっけ、ボヤッキー?そうだボヤッキーだ。
そのボヤッキーに似ててね!
話がようやく流れ出した二人の横で
私はそうじゃない四文字の名前を心の中でずっと復唱していた。
あれは確実に罠だったね!
私の年を暴くための。