野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

小さな可憐な白い花をつけているノヂシャ(20-115)

2020年06月05日 10時23分31秒 | 

道端に咲いていても誰も振り向きもしないノヂシャ。アップでみると小さな可憐な白い花をつけている。踏みつけられてもそのまま咲き続けているのはけなげだ。サラダとして生食されるというが、あまり食べられそうな葉はつけていない(笑)。

(2020-05 川崎市 道端) 

 

 

ノヂシャ(野萵苣、学名: Valerianella locusta)は、スイカズラ科(またはオミナエシ科)ノヂシャ属の1年草〜2年草。おもにサラダ用として生食する。

チシャ(キク科)とは近縁ではない。

形態・生態
高さは50センチメートルほどになる。茎が何度も二股に分れて細く伸びるのが特徴。分岐のすぐ下に長さ1から5センチの葉が対生する。青紫色の花をつける[3]。

分布
ヨーロッパ原産で、日本と北アメリカでは帰化植物。日本では1886年(明治19年)に東京で初めて報告された。北アメリカでは北はカナダ南部から南はアメリカ合衆国のテネシー州・ノースカロライナ州までで、かつミシシッピ川より東に分布する[3]。

人間との関わり
欧米では若葉を食用としている。英語で、子羊が好むことからラムズレタス (lamb's lettuce[4])、また小麦畑に野生でよく生えることからコーンサラダ (corn salad) ともよばれる(コーン corn は小麦・大麦など穀物の意味がある)。フランス語では一般的にマーシュ (mâche) として知られるが、ローヌ=アルプ地域圏やスイスのフランス語圏(スイス・ロマンド)ではランポン(rampon)とも呼ばれる。旬は秋から冬にかけてで、季節の味覚としてサラダや肉料理の付け合わせに供される。


白い優雅な花を開いている「オルレア・ホワイトレース」(20-114)

2020年06月05日 09時47分18秒 | 

いたるところで白い優雅な花を開いている「オルレア・ホワイトレース」。繊細な花弁は名前のとおり純白のレースをみているようだ。思わぬところでふつうに野生化して生えている。

(2020-05 川崎市 道端) 

オルレア・ホワイトレース
学名…Orlaya grandiflora
別名…オルラヤ・ホワイトレース、オルレア・グランディフローラ
科名…セリ科
属名…オルレア属
原産国…ヨーロッパ
花色…白
草丈…10㎝~60㎝
日照…日なた


オルレアが属するオルレア属の植物は、南東ヨーロッパから中央アジアに3種が分布する多年草です。
3種だけの小さな属ですが、観賞用として一般的に栽培されているのは、花が大きく美しいオルレア・グランディフローラ種(Orlaya grandiflora)です。
本来は多年草ですが夏の暑さに弱いため、暖地では秋まきの一年草として扱われるのが一般的です。

グランディフローラ種は地中海地域の乾燥した草地や、ブドウ畑、オリーブ畑に普通に見られる花でしたが、現在ではその数は激減しており、野生種は絶滅状態にあるとされています。
そのグランディフローラの園芸品種であるのがオルレア・ホワイトレースです。

オルラヤ・ホワイトレースの花期は5月~6月。
茎の頂部に、小さな白い花をまとまって咲かせ、径15~20㎝程度の総状花序を形成します。
花序は、中央の微細な花の周りを大きな花弁を持った花がリング状に囲むという独特の形をしています。
ホワイトレースの名の通り、純白のレースのような花姿が非常に美しい植物です。


セッコク系のシンプルなラン「デンドロビウム・カシオペ」(蘭シリーズ 20-30)

2020年06月05日 08時35分16秒 | 

セッコク系のシンプルなラン「デンドロビウム・カシオペ」。白が主体のセッコクによく似たランだ。ペタルは肉厚で少しぽってりとしてみえる。花弁の末端の淡い紫のグラデーションと花芯の濃い紫がよい対照をなしている。

(2020-02 東京都神代植物公園) 

ラン「デンドロビウム・カシオペ」

デンドロビューム・カシオペ(シギサン)花
目:ラン目
科:ラン科
亜科:セッコク亜科
連:ポドチラス連
属:セッコク属 Dendrobium
種:デンドロビューム・カシオペ
Den. Cassiope

デンドロビューム・カシオペ1

これもデンドロビュームです。
そして、セッコク属で間違いない筈。

それというのも、
他の方も「ノビル属」の方が近いかもしれないという意見だったから。
植物園で見た【デンドロビューム・カシオペ】の花弁は、
少し肉厚のような感じで美しかったのですが、
他の方の画像を見てみると野生蘭と言われるノビル属の花にも似ています。

先頁の掲載した【ガットサイレン】は1919年に世界的に品種登録された蘭の一種でしたが、
コチラの【デンドロビューム・カシオペ】というのは、
もっと、古い1890年に登録された蘭の品種です。
そして、コチラも古典種。

デンドロビューム・カシオペ2

この蘭も園芸目的で交配した品種のようで、
元々はノビルとセッコクの原種を交配させ生み出された品種のようです。

蘭のお花の事を考える時、
いつも品種数の多さに愕然としてしまうのですが、
日本の菖蒲のように、他の国(特にヨーロッパの植物学者達)の人達は、
ある一種の花に掛ける情熱が物凄く、
生物の中でも成長の著しく遅い植物の交配に何年も何年も時間と労力と、
そして気力を費やして新しい品種を生み出して来たのを考えたら、
少し気の遠くなる思いがします。

そして、更に個人で成し得なかった目的(品種交配)は、
次の代に受け継がれ師弟や団体や、
その昔は植物園も一丸となって取り組んで来た事柄になりました。

アシッドフリーペーパP・ヘッケル
(アシッドフリーペーパP・ヘッケル蘭)

~デンドロビューム・カシオペ~
デンドロビュームの交配種の中では、
一番開花が早い種で、12月頃から咲き始めるそうです。

このデンドロビュームの開花に成功した時、
改良に関わった人達は、どんなに嬉しかっただろうか?と想像してみます。
植物園のカシオペは花弁のグラデーションが少し薄かったですが、
流通しているモノは、もう少し鮮やかな色をしています。


蘭シリーズ・リスト


「エピデンドラム・プリティーレディーミスミ」(蘭シリーズ 20-01)
「スリーピング ルナグラード 」(蘭シリーズ 20-02)
「シンビジウム・アリス・ルナ」(蘭シリーズ 20-03)
「オンキディウム・アンプリアツム」(蘭シリーズ 20-04)
「エピデンドラム 'スター・バレー'」(蘭シリーズ 20-05)
「デンドロビウム・スペルバウンド・ミュー」(蘭シリーズ 20-06)
「シンビジューム・スウィートワイン」(蘭シリーズ 20-07)
「カトリアンセ  ジュエル・ボックス シェヘラザード」(蘭シリーズ 20-08)
「カトレヤ・ウェンディーズ・バレンタイン」(蘭シリーズ 20-09)
「カトレア・コッキネア」(蘭シリーズ 20-10)
「デンドロビウム・フォーミディブル」(蘭シリーズ 20-11)
「ファレノプシス・サクラコ・ファレノ」(蘭シリーズ 20-12)
「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)
「ファレノプシス・メモリア・アン・フェジェン」(蘭シリーズ 20-14)
「ファレノプシス・リトル・メリー・チェリー・ソング」(蘭シリーズ 20-15)
「ファレノプシス・シルク・オレンジ」(蘭シリーズ 20-16)
「ドリテノプシス・シティーガール モリタNo.2」(蘭シリーズ 20-17)
「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)
「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)
「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)
「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)
「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)
「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)
「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)
「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)
「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)
「オンシジウム・トゥインクル」(蘭シリーズ 20-27)
「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」(蘭シリーズ 20-28)
「マキシラリア・ポルフィロステレ」(蘭シリーズ 20-29)


鮮やかなオレンジ色が目立つバラ「パット・オースティン」(薔薇シリーズ212)

2020年06月05日 07時37分37秒 | 

濃いオレンジ色のバラ「パット・オースティン」。蕾の頃は少しピンクがかってもみえる。開くとカップ咲きの大輪になる。珍しい色なので、ほかのバラと一緒でも目立つ。デヴィッド・オースティンの作出になるスマートなバラだ。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「パット・オースティン」


パット オースチン Pat Austin

グラハムトーマスのくっきりとした色合い(色は違いますが)と、アブラハムダービーの反復開花性を引き継いだ、オースチン育種品種の中で、異才を放つバラです。

銅色がかったオレンジの色合いは、ひと際目を引き、ややうつむき加減にさく様は、とても美しい!


品種名 パット オースチン      Pat Austin
作出  1995年 イギリス David Austin
系統  S シュラブ
交配  Graham Thomas × Abraham Darby

花色  鮮やかなオレンジ
花形  カップ咲き 
花径  大輪
芳香  強香    ★★★★☆
香質  ティー
開花  四季咲き  ★★★★☆

樹高  1.3m
樹形