<大晩餐会:クイの肉>
ペルー周遊記(48):第13日目(3):大晩餐会
2008年7月13日(月)(つづき)
<多士済々>
■知恵袋のTさん
お祭り料理を作っている内に,山荘に新しいお客さんが2人現れる.
お一人はTさんという長老である.ペルーに長い間滞在していて,ペルーに居る大多数の日本人は,このTさんのご厄介になっているという.
私などよりも,さらに年上の方である.この辺りでは「知恵袋」として大変有名だという.
私は,早速,ノートを取りだして,サインをお願いするが,
「・・・私ごときは,サインをするほどの人間ではありません・・」
と断られてしまう.
結局,サインは頂けなかったが,筋が通った凛とした姿勢には,畏怖に似た感銘を受ける.
■国際ガイドのKさん
エベレスト登頂で有名な三浦雄一郎氏の登山パーティの取りまとめをした有名な国際ガイド,加藤さんが山荘に現れる.今夜は私達と一緒に,この山荘に宿泊する.
夕食のときに,私は早速加藤さんのサインを頂戴する.
Kさんからは,サルカンティ山(Mt. Salcantay;標高6,271m)登頂記事のコピーを頂戴する.残念ながら,この記事はスペイン語で書かれているので,正確には分からないが,何となく英語に似ているので,大意は読みとれる.
私は,このペルーで,こんな素晴らしい方と出会えたことが,跳びあがるほど嬉しく感じている.
<Kさんのサイン>
<Kさんの活動報告記事>
※KさんのMt.Salcantay(標高6,271m)登頂記事の内容は,下記のURLで報告されている.
http://members.shaw.ca/donkato/andes/saik010.html
■晩餐を前に
カマドで料理が出来上がるまで,山荘の広場で,Tさん,Kさん,横田さん(ペルー周遊記(37)参照),山荘オーナーの三井さんの4人が円陣を組んで雑談をしている.
私は,近くからこの様子を眺めながら,
「凄いメンバーが集まっているな・・・」
と深い感銘を受ける.
4人の方々は,偉人である.物静かで凛としたTさん,豪放磊落なKさんと横田さん.実に器が大きい人達だなと感銘を受ける.
<4賢人:左から横田さん,三井さん,Kさん,Tさん>
<大晩餐会>
■関係者全員が参加
15時52分から,食堂で大晩餐会である.
私達の他に,Tさん,Kさん,横田さん,それにクラウディオさん,ガイドのハーマンドさん,現地スタッフのマクリノさん,トリビオさんが参加している.
私達の前に,ペルーの宴会料理が配られる.大きなお皿に,先ほどカマドで蒸したサツマイモ,ジャガイモ,豆,クイの肉などが山盛りに盛りつけられている.とても食べられないほどの量である.
<現地スタッフも参加する>
<現地スタッフから頂戴したサイン>
■三井さんの音頭
三井さんの音頭で,大晩餐会が開始される.
単純明快な料理だが,イモは素朴な味で,なかなかいける.豆も美味しい.ただ,クイの肉は,多少,くせがあって,馴れない内は,ちょっと戸惑う味である.
豪快な横田さんが,私達にビールやワインを飲めと勧める.アルコール好きのメンバーも,明日からの登山を控えて,さすがにアルコールを控えようとする.
「・・高い所に登るには,ちょっとアルコールが入っていた方が調子は良いですよ・・」
と横田さんは明るい.
<大晩餐会の豪華なご馳走>
■クラウディオさんの琴
16時20分頃,クラウディオさんが,ペルー琴の独演会が始まる.この琴はクラウディオさんの自作だという.曲の名前は分からないが,次々にペルーの曲を演奏する.やや金属音が入った琴の音色が新鮮である.
クラウディオさんが演奏中に,突然,横田さんが自分の帽子を両手に持って,
「・・・ハイ・・・」
と言いながら,皆の前を回り出す.
私は,最初,何のことが分からなかったが,演奏するクラウディオさんへのチップ集めである.
一同,ヤンヤの喝采の内に,なにがしかのお金が集まる.それをそのままクラウディオさんに差し上げる.クラウディオさんは,ニッコリ笑いながら,
「サンキュー」
と言って,気持ちよく受け取ってくれる.
「横田さんって,見掛けによらずスマートな方だな・・」
と感心する.
<クラウディオさんの琴演奏>
※この琴はクラウディオさんの自作品
<長い夜>
■素晴らしい山の写真
夕食後,食堂で雑談に興じる.
三井さんのパソコンを使って,加藤さんの素晴らしい山の写真を見せて頂く.峻険な山の写真である.やっぱり山は凄いなと実感する.
■持ち物の最終チェック,就寝
19時頃,雑談を終えて,自分の小屋に戻る.
明日からの山行に持参する持ち物の最終チェックをする.
19時40分頃,就寝.
こうして,ペルー周遊第13日目は終わった.
(つづく)
前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cdc4114ab694b907d92d1354bcc85ae2
次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6340e75cddda788c3ca87f9431cef359
このシリーズの最初の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6fee0e316085f32cce0c47a424821346
ペルー周遊記(48):第13日目(3):大晩餐会
2008年7月13日(月)(つづき)
<多士済々>
■知恵袋のTさん
お祭り料理を作っている内に,山荘に新しいお客さんが2人現れる.
お一人はTさんという長老である.ペルーに長い間滞在していて,ペルーに居る大多数の日本人は,このTさんのご厄介になっているという.
私などよりも,さらに年上の方である.この辺りでは「知恵袋」として大変有名だという.
私は,早速,ノートを取りだして,サインをお願いするが,
「・・・私ごときは,サインをするほどの人間ではありません・・」
と断られてしまう.
結局,サインは頂けなかったが,筋が通った凛とした姿勢には,畏怖に似た感銘を受ける.
■国際ガイドのKさん
エベレスト登頂で有名な三浦雄一郎氏の登山パーティの取りまとめをした有名な国際ガイド,加藤さんが山荘に現れる.今夜は私達と一緒に,この山荘に宿泊する.
夕食のときに,私は早速加藤さんのサインを頂戴する.
Kさんからは,サルカンティ山(Mt. Salcantay;標高6,271m)登頂記事のコピーを頂戴する.残念ながら,この記事はスペイン語で書かれているので,正確には分からないが,何となく英語に似ているので,大意は読みとれる.
私は,このペルーで,こんな素晴らしい方と出会えたことが,跳びあがるほど嬉しく感じている.
<Kさんのサイン>
<Kさんの活動報告記事>
※KさんのMt.Salcantay(標高6,271m)登頂記事の内容は,下記のURLで報告されている.
http://members.shaw.ca/donkato/andes/saik010.html
■晩餐を前に
カマドで料理が出来上がるまで,山荘の広場で,Tさん,Kさん,横田さん(ペルー周遊記(37)参照),山荘オーナーの三井さんの4人が円陣を組んで雑談をしている.
私は,近くからこの様子を眺めながら,
「凄いメンバーが集まっているな・・・」
と深い感銘を受ける.
4人の方々は,偉人である.物静かで凛としたTさん,豪放磊落なKさんと横田さん.実に器が大きい人達だなと感銘を受ける.
<4賢人:左から横田さん,三井さん,Kさん,Tさん>
<大晩餐会>
■関係者全員が参加
15時52分から,食堂で大晩餐会である.
私達の他に,Tさん,Kさん,横田さん,それにクラウディオさん,ガイドのハーマンドさん,現地スタッフのマクリノさん,トリビオさんが参加している.
私達の前に,ペルーの宴会料理が配られる.大きなお皿に,先ほどカマドで蒸したサツマイモ,ジャガイモ,豆,クイの肉などが山盛りに盛りつけられている.とても食べられないほどの量である.
<現地スタッフも参加する>
<現地スタッフから頂戴したサイン>
■三井さんの音頭
三井さんの音頭で,大晩餐会が開始される.
単純明快な料理だが,イモは素朴な味で,なかなかいける.豆も美味しい.ただ,クイの肉は,多少,くせがあって,馴れない内は,ちょっと戸惑う味である.
豪快な横田さんが,私達にビールやワインを飲めと勧める.アルコール好きのメンバーも,明日からの登山を控えて,さすがにアルコールを控えようとする.
「・・高い所に登るには,ちょっとアルコールが入っていた方が調子は良いですよ・・」
と横田さんは明るい.
<大晩餐会の豪華なご馳走>
■クラウディオさんの琴
16時20分頃,クラウディオさんが,ペルー琴の独演会が始まる.この琴はクラウディオさんの自作だという.曲の名前は分からないが,次々にペルーの曲を演奏する.やや金属音が入った琴の音色が新鮮である.
クラウディオさんが演奏中に,突然,横田さんが自分の帽子を両手に持って,
「・・・ハイ・・・」
と言いながら,皆の前を回り出す.
私は,最初,何のことが分からなかったが,演奏するクラウディオさんへのチップ集めである.
一同,ヤンヤの喝采の内に,なにがしかのお金が集まる.それをそのままクラウディオさんに差し上げる.クラウディオさんは,ニッコリ笑いながら,
「サンキュー」
と言って,気持ちよく受け取ってくれる.
「横田さんって,見掛けによらずスマートな方だな・・」
と感心する.
<クラウディオさんの琴演奏>
※この琴はクラウディオさんの自作品
<長い夜>
■素晴らしい山の写真
夕食後,食堂で雑談に興じる.
三井さんのパソコンを使って,加藤さんの素晴らしい山の写真を見せて頂く.峻険な山の写真である.やっぱり山は凄いなと実感する.
■持ち物の最終チェック,就寝
19時頃,雑談を終えて,自分の小屋に戻る.
明日からの山行に持参する持ち物の最終チェックをする.
19時40分頃,就寝.
こうして,ペルー周遊第13日目は終わった.
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