<春日部の御輿>
歩いて巡る日光道中二十一宿(第3回)(2)
北越谷→東武動物公園
(小田急トラベル)
2008年7月12日(日)(つづき)
<備後一里塚を経由して緑町マルエツへ>
■春日部市市境を通過
15分ほど休憩を取った後,11時08分,せんげん台駅から歩き出す.もちろん,例の蛮声,
「エイ,エイ,オー・・・」
を張り上げてからのスタートである.周囲の人たちは怪訝な顔をして私たちを眺めている.“みっともないったらありゃしない!”
まあ,それはともかく,今歩いてきた駅への取り付け道路を逆戻りして,日光街道に沿って真北へ向かって歩き始める.長い単調なまっすぐ道である.
まもなく,春日部市市境を通過する.
<ここから春日部市>
■大枝香取神社
11時25分,大きな神社の前を通過する.大枝香取神社である.立派な鳥居の向こうに神社らしい建物が少し見えるが,確かめる間もなく通過する.大急ぎで,神社の前に建っている由来記をデジカメに収める.写真を撮りながら,「撮っても,どうせ読まないだろう」と,半ば自棄になっている.
<大枝香取神社>
■備後一里塚
再び単調な郊外道が延々と続く.少々蒸し暑いが,そんなことお構いなしに,かなり早い歩行速度で歩き続ける.先頭集団と後ろの集団との距離がだんだんと長くなる.
「ここは一本道だから,このまま進みましょう・・」
とリーダーのKさんが独り言のように言う.
11時50分,備後一里塚跡を通過する.日本橋から8番目の一里塚である.一里塚の跡地には石柱が1本立っているだけである.
<備後一里塚跡>
■緑町マルエツ
備後一里塚を通過して,さらに同じような道を歩き続けて,11時58分,緑町マルエツに到着する.ここで,再び休憩を取る.
<暑い道をトボトボと歩く>
<緑町マルエツ:やっと休憩>
<粕壁宿跡>
■東陽寺
12時15分,緑町マルエツを出発する.
再び,真っ直ぐで単調な町中の道を北へ,北へと歩き続ける.そして,12時30分,東武野田線のガードを潜る.
さらに歩き進んで,12時35分,道路が3方向に大きく分岐する交差点に到着する.私たちは左手に分岐に入り,進行方向が北西に変わる. 12時38分,東陽寺を通過する.立派な山門がある.
旅行社の資料によると,芭蕉の「奥の細道」の旅で,江戸を出発して,初日の宿泊先が,この寺だという.なるほど,山門脇に「伝松尾芭蕉宿泊の寺」と書いてある古めかしい石柱が立っている.
ここは曹洞宗の寺のようである.山号は医王院.
たまたま居合わせた捻り鉢巻きの老人が、お寺の講釈を始める.話が長い.終始時間を気にしているリーダーのKさんが渋い顔である.
<立派な東陽寺山門>
<石碑:松尾芭蕉の宿泊地> <地元の方の得意げな講釈が始まる>
■粕壁宿
この辺りに,粕壁宿があったようである.しかし,今は昔の宿場を想起させるものはほとんど見あたらない.高砂本陣があった場所も,今は何の面影も残っていない.
旅行社の資料によると,粕壁は春日部と同じ読みで,江戸時代から,1944年の町村合併まで使われていたようである.
何時の時代のデータかはっきりしないが,粕壁宿は,宿内人口4701人,宿内戸数880戸,本陣1軒,脇本陣1軒,旅籠45軒の規模だったようである.
「・・・この辺りには,当時を偲ぶものは何もありません・・」
とリーダーのKさんが済まなそうに言う.
<春日部夏祭り>
■屋台とぼんぼり
辺りが一段と活気づいている.
今日は春日部の夏祭りである.派手なポスターが,あちこちに張り出されている.街角の所々に俄作りの集会場が設けられている.酒樽が並んでいるところもある.法被姿の男性や,受付係のような女性が,笑顔で立っている.
私たちが通り過ぎると威勢の良い声で,町の人が話しかけてくる.
<春日部祭りのポスター>
■すばらしい御輿
所々に御輿が据えてある.どの御輿もなかなか立派である.見事な山車もある.なかなか凄いお祭りのようである.
<立派な御輿>
■春日部文化会館で昼食
12時43分,私たちは春日部文化会館に到着する.文化会館の広場で昼食である.
文化会館前の公園で三々五々座り込んで昼食を摂る.どこへ座ろうかと迷っていると,洛遊会のメンバーから,“こちらへおいで”と誘われる.
私は誘われるままに,皆さんの後に付いていく.そして,木陰の下で,食事を摂る. 食事後,何人かの方々から,チョコレート,菓子,飴などが配られる.有り難いことである.その一方で,皆さんに配るものを何も持参してこなかったことが,とても恥ずかしくなる.
<春日部文化会館>
(つづく)
[加除訂正]
2009/9/30 転換ミス修正
「日光街道中二十一宿」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dc7bcbda4c87c8ce300cc8ecb3e85f6b
「日光街道中二十一宿」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f13db35e7760c8cf6797bf3e071b27f8
歩いて巡る日光道中二十一宿(第3回)(2)
北越谷→東武動物公園
(小田急トラベル)
2008年7月12日(日)(つづき)
<備後一里塚を経由して緑町マルエツへ>
■春日部市市境を通過
15分ほど休憩を取った後,11時08分,せんげん台駅から歩き出す.もちろん,例の蛮声,
「エイ,エイ,オー・・・」
を張り上げてからのスタートである.周囲の人たちは怪訝な顔をして私たちを眺めている.“みっともないったらありゃしない!”
まあ,それはともかく,今歩いてきた駅への取り付け道路を逆戻りして,日光街道に沿って真北へ向かって歩き始める.長い単調なまっすぐ道である.
まもなく,春日部市市境を通過する.
<ここから春日部市>
■大枝香取神社
11時25分,大きな神社の前を通過する.大枝香取神社である.立派な鳥居の向こうに神社らしい建物が少し見えるが,確かめる間もなく通過する.大急ぎで,神社の前に建っている由来記をデジカメに収める.写真を撮りながら,「撮っても,どうせ読まないだろう」と,半ば自棄になっている.
<大枝香取神社>
■備後一里塚
再び単調な郊外道が延々と続く.少々蒸し暑いが,そんなことお構いなしに,かなり早い歩行速度で歩き続ける.先頭集団と後ろの集団との距離がだんだんと長くなる.
「ここは一本道だから,このまま進みましょう・・」
とリーダーのKさんが独り言のように言う.
11時50分,備後一里塚跡を通過する.日本橋から8番目の一里塚である.一里塚の跡地には石柱が1本立っているだけである.
<備後一里塚跡>
■緑町マルエツ
備後一里塚を通過して,さらに同じような道を歩き続けて,11時58分,緑町マルエツに到着する.ここで,再び休憩を取る.
<暑い道をトボトボと歩く>
<緑町マルエツ:やっと休憩>
<粕壁宿跡>
■東陽寺
12時15分,緑町マルエツを出発する.
再び,真っ直ぐで単調な町中の道を北へ,北へと歩き続ける.そして,12時30分,東武野田線のガードを潜る.
さらに歩き進んで,12時35分,道路が3方向に大きく分岐する交差点に到着する.私たちは左手に分岐に入り,進行方向が北西に変わる. 12時38分,東陽寺を通過する.立派な山門がある.
旅行社の資料によると,芭蕉の「奥の細道」の旅で,江戸を出発して,初日の宿泊先が,この寺だという.なるほど,山門脇に「伝松尾芭蕉宿泊の寺」と書いてある古めかしい石柱が立っている.
ここは曹洞宗の寺のようである.山号は医王院.
たまたま居合わせた捻り鉢巻きの老人が、お寺の講釈を始める.話が長い.終始時間を気にしているリーダーのKさんが渋い顔である.
<立派な東陽寺山門>
<石碑:松尾芭蕉の宿泊地> <地元の方の得意げな講釈が始まる>
■粕壁宿
この辺りに,粕壁宿があったようである.しかし,今は昔の宿場を想起させるものはほとんど見あたらない.高砂本陣があった場所も,今は何の面影も残っていない.
旅行社の資料によると,粕壁は春日部と同じ読みで,江戸時代から,1944年の町村合併まで使われていたようである.
何時の時代のデータかはっきりしないが,粕壁宿は,宿内人口4701人,宿内戸数880戸,本陣1軒,脇本陣1軒,旅籠45軒の規模だったようである.
「・・・この辺りには,当時を偲ぶものは何もありません・・」
とリーダーのKさんが済まなそうに言う.
<春日部夏祭り>
■屋台とぼんぼり
辺りが一段と活気づいている.
今日は春日部の夏祭りである.派手なポスターが,あちこちに張り出されている.街角の所々に俄作りの集会場が設けられている.酒樽が並んでいるところもある.法被姿の男性や,受付係のような女性が,笑顔で立っている.
私たちが通り過ぎると威勢の良い声で,町の人が話しかけてくる.
<春日部祭りのポスター>
■すばらしい御輿
所々に御輿が据えてある.どの御輿もなかなか立派である.見事な山車もある.なかなか凄いお祭りのようである.
<立派な御輿>
■春日部文化会館で昼食
12時43分,私たちは春日部文化会館に到着する.文化会館の広場で昼食である.
文化会館前の公園で三々五々座り込んで昼食を摂る.どこへ座ろうかと迷っていると,洛遊会のメンバーから,“こちらへおいで”と誘われる.
私は誘われるままに,皆さんの後に付いていく.そして,木陰の下で,食事を摂る. 食事後,何人かの方々から,チョコレート,菓子,飴などが配られる.有り難いことである.その一方で,皆さんに配るものを何も持参してこなかったことが,とても恥ずかしくなる.
<春日部文化会館>
(つづく)
[加除訂正]
2009/9/30 転換ミス修正
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dc7bcbda4c87c8ce300cc8ecb3e85f6b
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