<我が家のアジサイ;記事には関係ないが・・・>
ルートバーン(53):あとがき
(湘南カラビナ隊)
年1月25日(金)~2月2日(日)
第10日目:2005年2月6日(日):エピローグはプロローグ
***2005年に記述した文章をそのまま掲載****
<次の旅の始まり>
■記録を終えて
2005年1月29日(金)から2月6日(日)まで,足かけ10日間にわたる「ルートバーントラックとマウントクック山麓ハイキング」の旅は無事終えた.
同じ登山学校に学ぶ気心知れた仲間達との一緒の旅は,とても楽しかった.
すばらしい風景,素晴らしいガイド,素晴らしい添乗員,それに素晴らしい天候に恵まれ、幸運な旅であった.何もかも満足である.
帰国後,筆者は,一連の旅日記を,ブログに数10回に渡って掲載した.本書(注;実際には印刷費が高いので出版しなかった)は,このブログの原稿をたたき台にして執筆し直したものである.ブログに掲載している間に,同行いただいた皆様が,熱心に読んでいただいていることを知り,汗顔の至りである.仲間達に支えられたからこそ,一気に山行記録を纏めることができた.ここに記して,感謝する次第である.
プライバシー保護のため,当初、登場人物全員を「あだ名」で標記することにした.しかし,むしろ記念のために本名を掲載してほしいという要望があったため,全員の了承を得て,本書の冒頭の部分で,本名とあだ名との対応が分かるように記述した(注;この復刻版では実名は公開していない).
さらに,参加者の写真が随所に挿入されているが,写真の掲載についても参加者の承認を得ている.私の思い違いや,多少誇張したかも知れない記述で,参加者が気分を害することがあったとしたら,その責は,すべて筆者である私にある.記して深くお詫びする.
■これからのこと
私たち中高年組は,頻繁に山旅を楽しんでいる.登山学校で学んだ知識や技術を,実践の場で役立てている.安全に,分相応にゆっくりと,自分たちの身の丈にあった山を選んで,自分たちだけで登山計画を立案し,登山を楽しんでいる.その甲斐もあって,仲間達は皆元気である.
中高年の方々にも,安全な登山を,是非,体験していただきたい.これが,高年齢に達した私の願いでもある.登山をすることにより,健康が維持できるだけでなく,美しい自然や,気心の知れた山仲間達との交流によって,どれだけ豊かな人生が送れるかを,是非,実感していただきたい.
私たちは,これからも国内,海外を問わず,山旅を楽しんでいくつもりである.
<エピローグは新たな旅のプロローグ>
物事のエピローグは,新たな物事のプロローグでもある.
私たちは,新たな体験を夢見ながら,現在,夏山の登山計画を熱心に立案,実行中である.私たちの当面の目標は,
1,標準所要時間内の歩行速度で,長時間(約10時間/日)の山行に耐えられる体力を身につける
2.アイゼン,ピッケルの基礎的な使用技術をさらに深める
3,一層の高所訓練(標高4,5000メートル級)を行うの3点に要約することができる.
今の私たちには,明確な目標,つまり登りたい山がある.「もう年だから,無理,もうできない」は私たちには禁句である.「できる,できない」は,さまざまな要因を具体的に調査し,実行計画を立案してみなければ分からない.まずは明確な目標を決める.そして,その目標を阻害しそうな要素を探し出して,それらを一つひとつ徹底的に調べ,克服していくことが先決だと考える.その上で,どうしても実現不可能という結論に達したら,この計画をきっぱりと諦める.そうすれば,諦めたことに対して,悔いは全く残らない.
本書がルートバーントレッキングを志す方々や,これから,登山に興味を持とうとしている中高年の方々に,いささかでも参考に供し得れば,筆者としては望外の幸いである.
(中締め)
◆◆◆2011年の追記(湘南カラビナ隊の皆さんと登った海外の山)◆◆◆
これまで53回にわたって,再編集して連載してきた「ルートバーンの旅」の記録は,もう少しで無事終了する.一連の記事を纏めていると,実際にルートバーンを散策したのは,もう6年も前のことだが,つい昨日のことのように思い出す. この6年の間に,私自身,それに身の回りにも随分と色々なことがあった.
その後,同年(9月)に,ほぼ同じメンバーで,フランスのモンブラン山に登頂した.そのときの記録は次のURLに記載されている.
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8ef359930d6132813888d337b672cefb
翌2006年,ほぼ同じメンバーで,引き続き,ニュージーランド北島にあるルアペフ山やタラナキ山に登った.このときの記事は,次のURLに掲載されている(この記事も,近々再編集するつもりでいる).
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/091456aaf04ca8abb78755c87911b19c
同じく2006年7月,スイスのメンヒ山とユングフラウ山に登頂した.この時の記録は,下記のURLに記載されているが,これらの記事も,近々,再編集の上,gooのブログに掲載する予定である.
http://ameblo.jp/flower-hill/theme7-10002323947.html#main
「ルートバーン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9aea9c15f208e1d2a75eac9b98c18144
「ルートバーン」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/55508fa08e76d09976778fd3e92a6a51
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[編集後記]
2011年6月7日(火) 曇後雨
私の元勤務先の仲間,Oさんから,水彩画展の案内状が送られてくる. Oさんは『水遊会』というグループに所属されているようである.6月14日から19日まで,鎌倉芸術館で同会の展覧会が開催される.
もちろん,私はこの展覧会を見に行くのが楽しみである.
夜,20時から某テレビ局で,「めまい」をテーマにした番組が放映された.もう眠くて仕方がない時間だったが,つい先日,フラフラ病になったばかりだったので,全部見ることにする. テレビの内容は,やっぱり,予想通り,三半規管の石の話だった.
私のクラクラ病は,2~3週間で完治したが,原因が三半規管の石かどうかは良くわからない.原因はともかく,私も人並みに加齢とともにいろいろと病気が出てくるな,もう若くないぞを実感させられる.
すると,私の心の奥底に潜むもう一人の私が,
「・・ン・だから,動ける内に,いろいろやっておかなければ駄目なんだよ・・」
と私を急き立てる.
「オイ,オイ,・・けしかけるのもいい加減にしなよ.オレはユックリノンビリ余生を楽しみたいんだ・・」
と本音のような,そうでないような返事をする.
まあ,どっちでもいいや.とにかく眠い.そんなこと明日考えればいい・・明日でも良いことを今やることはないじゃないか・・と何時ものぐうたら気分が私を支配する.
2011年6月8日(水) 雨後曇
昨日(6月6日)まで,今日は塔ノ岳に登ろうと思っていたが,昨夜の天気予報によると,今日の丹沢は6時前後に雨,その後も時々雨が降る可能性があるというので,ブロイラー化を恐れながらも,急遽,登山を中止した.
今,5時50分.2階のベランダに出てみる.もちろん,辺りはもうすっかり明るくなっているが,分厚いドンヨリとした曇り空である.辺りは雨滴で濡れている.ベランダから鎌倉中央公園の森を見回すと,雨雲が掛かっているようである.まだ朝が明けて間もないのに,森の中からホトトギスの啼き声が勇ましく聞こえてくる.
2階からネコの額ほどの我が家の庭を見下ろすと,たった1本だけ植えてあるアジサイが何時の間にか色づいている.
「今日は終日,こんな天気.久々に鎌倉市内のアジサイでも見に行こうかな・・」
と思い立つ.
ベランダの気温は18℃.ヒンヤリとしていて気持ちが良い.
さて,今日はどんな一日になるのだろうか.
暫くの間,描く気にならなくて放置していた絵でも描き始めるか.それとも,午後から鎌倉に出て,近代美術館の絵でも見てくるかな.フラワーセンター大船へ行って,季節の花を見てくるのも良いな.
瘋癲老人の私は,朝食前から迷いに迷っている.
<早朝の鎌倉中央公園の森>
<ホトトギスが騒がしく啼き立てる鎌倉中央公園の森>
(愚痴おわり)
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