中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

アンナプルナ・ダウラギリ展望紀行(5)ネパールへ(3)

2007年07月28日 04時52分39秒 | ネパール:アンナプルナ展望
                 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
                アンナプルナ・ダウラギリ展望紀行(5)
                         ネパールへ(3)
                2001年3月25日(日)(つづき)
                 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
               ←引き続きアンナプルナ紀行の記事をご覧になる場合は
                左の『CATEGORY』欄から
               『アンナプルナ紀行』を選んでクリックして下さい。


<いよいよカトマンズへ>

■香港空港を出発

 私達が搭乗した飛行機は17時58分に香港空港を離陸し,一路カトマンズを目指す。安定飛行に達すると,機内になんとなくホッとした雰囲気が流れる。18時15分頃,キャビンアテンダントが夕食のメニューを配り始める。18時47分頃からドリンクサービスが始まる。私はコーラを貰うが,1缶貰えるかと思ったら,小さなプラスティックコップに1杯であった。別にお代わりを貰えばよいのだが,何となくけちくさい感じがする。コーラと一緒に濡れピーナッツが入った小さな袋を配る。袋にはRoyal Nepal Airlineと重々しく印刷されている。
 窓から外を眺めると夕日が眩しく光っている。薄暗い大地を背景に,白く光る雲が浮かんでいる。息を飲むような素晴らしい風景である。やがて,19時45分頃,太陽はギラギラと光りながら水平線の向こうに沈んでいった。
 空腹である。何もすることがないので,ただ座席に座っているだけである。何となくイライラするような,焦れったいような時間が過ぎていく。

■ネパール航空の機内食
 19時45分に,漸く夕食になる。
 メニューは,ご飯,ジャガイモの煮物,カレー,パンとバター,サラダ,デザートなど。八角形を基調としたお盆に,八角形の食器が乗っている。食器には空色の縁取りがあって,なかなか風流である。なかなか美味しい食事だが,カレーが猛烈に辛いので往生するが美味しい。ただ,ご飯はバサバサしているが,これはやむを得ない。
    
               <ネパール航空の夕食>

 食事をしている内に,外は真っ暗になっている。そして,20時16分頃,食器の回収が始まる。下戸の私は,アルコール類がなくても一向に気にならないが,早々とドリンクサービスが終わる。何となく「ケチだなあ~」という印象を受ける。夕食後,『地球の歩き方』を見ながら,ウトウトを繰り返す。その内に,グッスリと寝入ってしまう。

■素晴らしい夜景
 どのくらい寝ていたのか分からないが,ゴウゴウと連続して聞こえてくるエンジンの音で,22時43分頃,目を覚ます。外は明かり一つない真っ暗闇である。
 23時02分に,車輪を下ろす音が機体の下の方から響いてくる。そして訳の分からないアナウンスが始まる。多分,もうすぐ着陸するからシートベルトを締めろと言っているのだろう。続いて機内の照明が消える。機内が真っ暗になると,下界の明かりが良く見えるようになる。まるで夜空に輝くの星ように点々と明かりが点っている。上空は満天の星空である。どこから地面で,どこから空なのか真っ暗で全く分からない。どこから星で,どこから電灯なのか区別が付かない。まるで,宇宙空間を漂っているような錯覚に陥る。こんなに素晴らしい情景を見るのは初めてのことである。私は感動した。まるで銀河鉄道のカンパネラになったような気分になる。
 23時13分,前方に大きな街が見え始める。カトマンズである。飛行高度が下がっているので,道路に沿って自動車のライトが列になって見えている。そして,23時15分に私達を乗せた飛行機は無事カトマンズ国際空港に着陸した。

■カトマンズに到着
 23時18分にディセンバーグ。機内放送によるとカトマンズの気温は19℃である。暑くなく寒くもない気温である。どうやらカトマンズ空港は小さな長閑な空港のようである。
 23時27分に入国審査を終了する。意外と簡単な審査である。その後直ぐに手荷物のX線チェックを受ける。23時41分に,ようやく預け入れた荷物がターンテーブルから出てくる。またX線のチェックを受ける。
 建物の外へ出る。現地の観光会社が用意したリムジンに乗り込む。そのときに見知らぬ男が私達に近付いてきて,いきなりチップ,チップと叫ぶ。一瞬,旅行会社の社員かと思ったが無視する。どうやら外国人に対して,無差別にチップをくれといっているようである。

■シェルパホテルへチェックイン
 香港とカトマンズの間には2時間の時差がある。カトマンズ時間で21時37分(香港時間で23時37分)に空港を出発,そのまま暗い市内を通って,21時56分に,市内目抜き通りにあるシェルパホテルに到着する。
 ツアーリーダーのHAさんが全員纏めて,ホテルにチェックインをする。その後,ロビーで,HAさんから明日からのツアーに関する説明がある。その後,極簡単にお互いに自己紹介を行う。70歳代の長老を筆頭にした男性3人組の威勢がよい。国内の100名山は全て登ったと豪語している。毎日が日曜日の夫婦連れが2組,私達鎌倉十王岩グループが2人,それに若手の男女それぞれ1人ずつ,これで全部である。
 22時30分,各自,自室に引き揚げる。私は仙人と同室になる。荷物を運んできたポーターにチップ10ルピーを支払う。室内は何となくクラシックな印象を受ける。風呂に入るために,水道の蛇口をひねる。すると真っ赤な水が勢いよく迸る。風呂に入り,荷物を整理して,24時03分に就寝。
 長い移動日が終わった。
                       (つづく)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。