中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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モロッコ訪問記(14):第4日目:ツブカル小屋を目指して(2)

2009年08月06日 08時22分22秒 | モロッコ;ツブカル山

                                                 <川の右岸を上る>

      モロッコ訪問記(13):第4日目:ツブカル小屋を目指して(1)
                    (アルパインツアー)
              2009年6月7日(日)~18日(火)


第4日目:2009年6月10日(水) 
(つづき)

<シディチャマロウ小屋を目指して>

■広い河原
 イメリルから登山を開始した私たちは,途中の集落,アラウドを通過して,10時丁度に,国立公園入口に到着する.ここから先は,急坂で砂礫ばかりの本格的な登山道になる.長いジグザグ道が続く.そして,瞬く間に高度を稼ぐ.
 振り返ると,遙か下に,先ほど渡った広い河原が見える.

                   <振り返ると広い河原が広がる>

■ロバが荷物を運ぶ
 時々,荷物を背負ったロバとすれ違う.遠くからロバの集団が降りてくる.素敵な風景なので,デジカメを構えて,写真を撮る.すると,ロバの手綱を引いている男性から,すれ違いざまに,
 「ノー フォト・・・」
と諭される.私は,
 「スミマセン,以後気をつけます・・」
とブロークン英語で謝る.
 現地ガイドのアブダラさんに伺うと,山間部に住んでいる年輩者の中には,写真を撮られると不吉になると信じている人が沢山いるので,人物写真は撮らない方が無難だと注意される.

                    <ロバの集団とすれ違う>

■ちょっと一息
 11時05分,標高2120メートル付近で,休憩を取る.辺りは大きな石がごろごろと転がっている見晴らしの良い斜面である.坂の下に,放牧されている山羊の大群が見える.
 ツアーリーダーが,昨日,マラケシュのジャマエルフナ広場で購入したピーナッツを皆に分けてくれる.
 
11時11分に再び歩き出す.

                 <標高2120メートル地点で休憩>

■荒涼とした風景
 この辺りから,草木がまったく見えなくなり,前方には荒涼とした岩山が迫ってくる.そして,ガレ場が延々と続くようになる.私たちは,谷間の右岸の荒涼とした上り坂を登り続ける.

                  <荒涼とした景色が広がる>

■谷川の清流
 11時45分,谷川を渡って左岸沿いに登り続ける.
 累々と重なる岩の間を,水量が豊富な急流が,ザワザワと音を立てながら流れている.

                       <岩陰を進む>


                     <滝の脇を通る>

■シディチャマロウ小屋に到着
 11時57分,私たちは,シディチャマロウ小屋(Sidi Chammhareuch:標高2285m)に到着する.急坂の途中に建っている粗末な小屋である.小屋の入口には,岩石の売店がある.
 売店の隣では,オレンジ絞り器が備え付けられていて,1杯10DHで絞り立てのジュースが飲める.

                 <シディチャマロウ小屋に到着>





<山小屋の食事>

■犬がノンビリ

 シディチャマロウ小屋に入る.屋根付きのオープンテラスの奥にある席に座る.仲間の何人かが,岩石売り場で品定めをしている.
 客席の直ぐ下で,大きな犬が,周りのことを一切気にしないで,長々と伸びたままの姿勢で眠っている.私たちは苦笑しながら,犬を避けて席に座る.
 
            <犬が居眠り>                 <美味しいジュース>

■素晴らしく美味しいジュース
 私はオレンジジュースが飲みたい.
 席に座ると直ぐに注文する.小屋の若者が,手動の絞り器でオレンジ1個を押しつぶしてジュースを作る.この絞り立てのオレンジジュースが実に美味しい.私は,このオレンジジュースを賞味しながら,心の中で,
 「これまで飲んだ様々なジュースの中で,このジュースが一番美味しいな」
と思う.

■昼食
 やがて昼食が運ばれてくる.
 まずは山盛りの前菜とパン.このパンが実に美味しい.続いてメインディッシュとスパゲティ.最後のデザートはスイカ.
 山の中の食事としては素晴らしいなと思う.







                  <シディチャマロウ小屋の昼食>

■岩石の売店
 食事後,岩石の売店を覗く.
 何という名前の石か分からないが,鶏卵を二まわりほど大きくした石を真っ二つに割ってある.その割れ口を見ると,内側に水晶の結晶がびっしりと付いている.なかなか見事である.
 その中でも,結晶が見事な紫色になっている石が,ひときわ目に付く.仲間の一人が,是非,入手したいと言い出す.下山のときまで,この石を予約しておこうということになる.
 現地語で交渉するために,現地ガイドのアブダラさんを呼ぶ.すると,アブダラさんは,
 「これ,マガイモノ.紫色に染めたもので,天然物じゃないです・・」
と種明かしをする.
 それにしても,たどたどしい日本語しか話せないアブダラさんが,「マガイモノ」などという日本語を知っているのが面白い.
 もちろん,仲間は,この石を買うことはなかった.
 食事と休憩が終わって,13時13分に登山を再開する.

                   <岩石売場>

                            (つづく)
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「モロッコ訪問記」の最初の記事
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「モロッコ訪問記」の索引
(編集中)



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