<フッカー谷>
ルートバーン(35):マウントクック山麓へ(4)
(湘南カラビナ隊)
2005年1月25日(金)~2月2日(日)
第8日目:2005年2月3日(木) (つづき)
35 フッカー谷
<マウントクック村の概要>
※昼休みにハーミテージホテルからアルパインガイドまで歩いてみる.
<フッカー谷に到着>
■マウントクックが見える
クイーンズタウンを出発した私たちのバスは,12時01分,左手にステップトンを見ながら,広い高原に広がるハーミテージの集落に入る.爽やかな日の光が集落に降り注いでいる.
集落と言っても,草原のあちこちに建物がパラパラと散在しているだけである.小さな小学校がある.生徒数は,現在,8名である.この辺りの観光施設に働く従業員の子供達が生徒である.したがって冬になると麓に戻り,閉校になるそうである.
<フッカー谷の向こうにマウントクックが聳えている>
■ハーミテージホテルに到着
12時04分,私たちはハーミテージホテルに到着する.すぐバスから下車する.
クイーンズタウンを出発したのが8時丁度であった.したがって,4時間ほどの長旅であった.遠くからも目立って大きく見えた立派な建物が,私たちの宿泊するハーミテージホテルである.大きなとんがり屋根が突き出ているところが出入り口である.
(※写真35-1を挿入)
■ホテルの脇のヒラリーの立像
途中で2回休憩を取ったものの,バスの中で座り放しだった私たちは,玄関前の広場で,思い切り背伸びをしたり,大きなあくびをしたりして,旅の疲れから身体を解きほぐす.
明るく眩しい日光,それに乾燥した空気も気持ちがよい.
玄関からは氷河に被われたマウントクックが間近に見える.玄関に向かって左側には,エベレストに初めて登ったヒラリーの銅像が立っている.ストックを左手に持ち,右手を後ろに回しながら,左の方を見上げている.その目線を追うと,その先にマウントクックが聳えている.
Sさんの説明によると,ヒラリーは,エベレストに登る前に,何回もマウントクック登山を繰り返したという.
マウントクックには,5ルートの登頂コースがあるそうである.彼は,これらのコースを全て登ってから,エベレストに挑戦した.彼は現在でもニュージーランドの「何とか(聞き漏らした)」というところで健在だという(2006年現在).
<ヒラリー卿の立像>
■ヒラリー卿略歴
資料1によると,「エドモンド・ヒラリー(英語:Edmund Hillary,1919年7月20日-2008年1月11日)はニュージーランドのオークランド出身の登山家,冒険家である.オークランドグラマースクール卒業.なおヒラリーは騎士(Knight)に叙された「サー」(Sir)であり,貴族(Lord)ではない.サーエドモンドヒラリー,エドモンドヒラリー卿とも称される.存命中よりニュージーランドの銀行券5ドル紙幣の肖像に採用されている」人物である.
2008年1月11日に,88歳で死去している.従って,私たちがニュージーランドを訪れたときは,まだヒラリー卿は存命だった.
■ホテルで昼食
玄関から,ホテルの中に中へ入る.広いロビーである.まずはトイレ.トイレは通路左手の奥にあるが,手洗いの使い方が少々分かりにくい.
12時19分,ロビーに全員が集合する.ここで,Sさんから,ホテルの案内,今日のスケジュール,注意事項などの説明を聞く.まだ,時間が早いのでホテルへのチェックインはできない.取りあえずは2階のレストランで昼食を摂ることにする.
ロビー突き当たり右手の階段を登ると,150人ぐらいは座れそうな広いレストランがある.レストランのフロアーには,丸いテーブルがずらりと並んでいる.私たちはリュックを持ったまま入口近くの席に座る.
カウンターには沢山の観光客が並んでいる.私は,出来合いのサンドイッチ,オレンジジュースを8ドルで購入する.見てくれはどうということはないが,ここのサンドイッチのパンは,柔らかくてとても美味しい.
実は,本日の昼食はパック料金の中には入っていないので,全額自弁である.出発前日のミーティングで,Sさんから,
「明日の昼食は自弁です.だからといって,バイキングの朝食のときに,食料を持ち出さないでください.もし,持ち出すと,ホテルによっては追加料金を請求されることがあります」
と情けない注意を受けていた.
<レストランの片隅に陣取る>
<ささやかな昼食>
<マウントクック村周遊>
■マウントクック村ショートトレッキング
ハーミテージホテルのレストランで昼食を済ませた私たちは,これからフッカー谷(Hooker Valley)のショートトレッキングにでかける.美しい花が咲きこぼれる谷間のトレッキングである.
13時丁度,再びロビーに集合する.
午後から,Sさんの案内で,ホテル近くを散策する予定である.
私たちは,村の南東から,マウントクック空港(Mt. Cook Airport)の脇を通って,高速道路ルート80を北上しマウントクック村に到着した.そしてハーミテージホテルに2泊することになっている.
マウントクックは,このホテルから北北東に15キロメートルほど離れたところに聳えている.マウントクックの山頂は,3つのピークが南北に連なっている.
マウントクックの南西の斜面にフッカー氷河(Hooker Glacier)が,フッカー湖(Hooker Lake)に向けて流下している.一方,マウントフットストール(Mt. Footstool,海抜2767メートル)からミューラー氷河(Mueller Glacier)がミューラー湖(Muller Lake)に流下している.
フッカー湖から流れ出た川も,このミューラー湖に流れ込んでいる.さらにミューラー湖からフッカー川(Hooker Liver)がタスマン川(Tasman River)に向かって流下している.
ホテルから2キロメートル程北の辺りから,フッカー川の河原が急に広がり見晴らしの良い平原になっている.
<フッカー谷周辺のトレッキングコース>
■トレッキングコースの概要
午後のトレッキングは,ホテルから北上し,まず,キャンプ場(Camping Ground)に向かう.その後,東へ回り込んで,高台にあるモニュメント(The Monument)で小休止する.そして,高台を下り,フッカー川に懸かる吊り橋を渡った所まで進む.
ここで休憩した後,往路を引き返す.
明日のトレッキングは,まず,ホテルの北側の尾根にあるケアポイント(Kea Point,海抜956メートル)まで登る.そこで,間近に迫るマウントクックを見学する.
その後,ミラー湖に廻り,ホテルまで帰ってくる.
トレッキング終了後,自由行動の時間を利用して,マウントクック村を散策したいと思っている.
(つづく)
[参考資料]
資料1;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC
「ルートバーン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ec17ca33768676f1b0fd460b40d8c8dc
「ルートバーン」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2f6a2b0acc5ff6df981783f0eecc0f65
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[編集後記]
2011年5月12日(木) 曇時々晴
このところ,まるで梅雨のようなジメジメした日が続いていたが,今日は久々に雨も上がり,ほんの少し青い空も顔を出しているようである.
こんな日は,なんとしても少しはまとまった歩きをしたいと思う.それに,家にいるにしても,隣家の家屋解体工事が今日も続いていて,朝から重機の音がガーガーと聞こえてくる.このガーガー音がとても耳障りなので,10時頃,早々と家から出かけてしまう.
特にどこへ行こうかという宛もないが,成り行きで,山之内の尾根伝いに北鎌倉駅まで出る.ここまで来たら,いっそのこと天園ハイキングコースを一回りしてしまうことにする.天園の峠の茶屋では,五条連のEさんと久々に会う.すっかり話し込んでしまい,峠の茶屋出発が13時近くなってしまう.全くオーソドックスなコースを辿って,14時過ぎに鎌倉駅に到着する.
天園ハイキングコースの記事は,数日中に,別途,このブログに掲載するが,まだ,クラクラ感が少し残っているようである.上り坂はほとんど問題ないが,下り坂で,頭を下向きにしたときに,時々クラクラが出てくるので,健常なときのように軽快なステップで歩くことができない.我ながら誠に不甲斐ないことである.とはいえ,少々の上り坂は,全く問題なく上れることが立証できただけでも,まあ,良かったなと思うべきなのだろう.
明日からの土,日の2日間は,私が所属する散策グループの鎌倉案内の日である.今晩は十分に眠って,2日間の体調を万全に近づけなければ・・・
(愚痴おわり)