＜桜並木と彼岸花が見事な行幸堤＞
歩いて巡る日光道中二十一宿(第４回目)：第１日目(2)：幸手宿
（小田急トラベル）
２００９年９月２６日（土）～２８日（月）
第１日目 ２００９年９月２６日（土） つづき
＜幸手宿跡を歩く＞
■日光道中御成道合流点
休憩を終えて，11時26分にジョイフルホンダを出発する．再び，どこまでも真っ直ぐな道を淡々と歩き続ける．
11時34分，日光道中御成道合流点に到着する．
旅行社の資料によると，徳川家康の忌日に，日光東照宮で行われる大祭に，将軍が参拝するための行列が通る道のことを日光御成街道というらしい．この街道の起点は，他の街道の起点が日本橋なのに，江戸城大手門が起点になっている．大手門から，本郷追分（現，文京区東大前），岩淵，川口，鳩ヶ谷，大門を経て，ここ幸手で日光道中と合流する．
■東武線の踏切を渡る
進路は，この合流点で，ほぼ直角に曲がり，東南東に進路を変える．そしてまた単調な直線道路が延々と続く．
11時43分，東武線電車の踏切を渡る．丁度，電車がばく進してきたので，慌てて電車の写真を撮る．デジカメのシャッターの動作が遅いので，今度は少し早めにシャッターを押したが，今度は，ほんのちょっと，タイミングが早すぎて，良い写真にはならなかった．残念． 
■あさよろず旅館
11時43分，国道４号線と合流する．先ほど分岐した４号線である．途端に自動車の音がうるさくなる．私たちは日光御成道合流点に立ち寄ってきたので．三角形の二辺をを歩いてきたことになる．
11時52分，あさよろず（朝萬）旅館に到着する．
ここは1819年（文政2年）創業の老舗旅館である．この旅館経営者の先祖は武州大沢（越谷市）出の萬屋久兵衛．明治天皇行幸に随伴した宮家，随行員や，利根川で開催された軍事大演習に参画した板垣退助，大久保利通，伊藤博文など錚々たる人物が，このよろず屋に宿泊したという．
■幸手宿本陣跡
11時56分，幸手宿本陣跡を通過する．
旅行社の資料によると，幸手宿には本陣１軒，脇本陣１軒，旅籠27軒，宿内戸数962戸，宿内人口3937人の規模だったようである（もっとも何時の時代のデータかハッキリしない）．
■幸手一里塚跡
12時04分，江戸から12番目の幸手一里塚跡を通過する．反対側の道端に幸手一里塚の案内板が建っている．デジカメを超望遠にして撮影するが，残念ながら字を読むのは大変である．
ここで，街道は右へ左へと曲がりくねる．さいたま幸手線という道路である．また，単調な直線道路になる．私たちは黙々と歩き続ける．
＜桜の名所・行幸堤で昼食＞
■広い駐車場
12時20分，国道（かな？）371号線と交差する．そして，直ぐに右折する．目の前に広い駐車場がある．リーダーのＫさんが，
「はあ～ぃ・・・ここで昼食を摂りま～す・・・」
と言いながら小田急観光の旗を振る．
■権現堂川堤
この堤は，1892年（享和2年），この辺り一帯を水害から守るために造られたという． 旅行社の資料によれば，この工事は困難を極めた．そんなとき，たまたま通りかかった巡礼の母子が志願して人柱になった．この巡礼を供養した碑が土手の中央にあるというが，何だか疲れていて見に行く気にならない．
その後も，水害が繰り返される．1901年(明治9年)，明治天皇，東北巡幸のときに，天皇自らが築堤工事を視察されたという．この故事からこの堤を行幸堤と命名されたという．
堤一体には，1916年（大正5年），堤防補強のために6キロメートルに渡り，約3000本の桜が植えられた．現在は桜の名所として有名だという． 
＜桜並木が見事な行幸堤の“土手”＞
■彼岸花の土手下で昼食を摂る
駐車場を横切って，堤防に登る．素晴らしい桜並木が続いている．
土手には，見頃を一寸過ぎた彼岸花が沢山咲いている．私たち顔見知りの連中は，土手を越えた原っぱで車座を作って昼食を楽しむ．
＜コンビニで買った格安の弁当＞
（つづく）
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