中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ロッキー山脈紀行(21):第4日目(3):スキーのメッカ・アスペン

2010年10月23日 03時55分27秒 | アメリカ;ロッキー山脈
                     <湖の畔で休憩>

   ロッキー山脈紀行(21):第4日目(3):スキーのメッカ・アスペン
             (アルパインツアー)
        2010年8月19日(木)~28日(土)

第3日目:2010年8月22日(日
)(つづき)

<デルタ・ホチキス周辺の略図>





<とてつもなく長い貨物列車>

■デルタでルート92へ
 遅めの昼食をアービスで終えた私たちは,再び2台の専用バスに分乗して,13時57分に出発する.往路をほんの少し戻って,ルート55に突き当たる.右折してルート55に入る.そして,北に向かって走る.広々とした畑の中をひた走る.トウモロコシ畑,ビート畑,麦畑が入れ替わり立ち替わり見えている.
 14時25分,デルタ(Delta)の市内に入る.デルタがデルタ航空と関係があるのか無いのか私には分からない.車窓から見える範囲では,デルタはそれほど大きな街ではなさそうである.
 14時26分,右折してルート92に入る.ここから,北北東に進路を取る.
 デルタ(City of Delta, Colorado)は,資料1には,“The City of Delta is the county seat and the most populous city of Delta County, Colorado, United States. The population was 6,400 at the 2000 census. The United States Forest Service headquarters of the Grand Mesa, Gunnison, and Uncompahgre National Forests are located in Delta.”とある(面倒なので英文のまま).

<デルタの街>

■並行する線路
 進むにつれて,両側の山地が迫ってくる.そして,平地はますます狭まる.やがて,谷間をクネクネと登る道になる.
 14時32分頃,進行方向左側(西北西側)に線路が見え出す.電化されていない単線である.この線路が道路と付かず離れずの距離で,近付いたり遠のいたりを繰り返す.現地ガイドの話によると,どうやらこの鉄道は,もともと石炭運搬を主目的に造られたもののようである.
 14時45分,踏切を渡って線路の右側を走る.だんだんと丘陵地帯に入る.上り坂が急になる.小高い丘陵に差し掛かる.自動車道路は,くねくね曲がりながらも丘陵地帯にそのまま登るように造られているが,坂道に弱い鉄道は,この丘陵を大きく迂回するらしくて,たちまちの内に視界から消える.

■ホチキスでルート92へ
 14時51分,再び踏切を渡る.そして,私たちの専用車はホチギス(hotchkiss)の市街地に入る.ガイドのネイトさんが,説明をする.
 「・・・日本では,紙を閉じる文房具のことをホチキスって言いますね.でもホッチキスは日本語です.英語ではホッチキスとは言いません.スタンプラー(stampler)と言います・・」
 私は心の中で,
 「あれ? ホチキスは商品名じゃなかったかな・・?」
と思ったが,記憶があやふやなので黙っている.ネイトさんが説明を続ける.
 「・・この町の特産物は,果物,野菜です・・」
 資料2によると,ホチキスは,“Hotchkiss is a Statutory Town in Delta County, Colorado, United States. The population was 968 at the 2000 census.”である.小さな町である.
 車窓から見る限り,田園の中の平凡な聚落のように見える.
 ホチキスでルート92と左に分岐して,ルート133に入る.進路が幾分北向きになり東北東に進む.なだらかな丘陵地帯が続く.
 15時頃,道路はなだらかな下り坂に変わる.

<ホチキスの街>

■長い貨物列車
 15時15分頃,進行方向左側に,再び線路が見え出す.貨車を,とてつもなく長く連結した列車が止まっている.正確な時間は測定していないが.数分も列車に沿って走ったような気がする.長い列車の先頭には黄色に塗装された馬鹿でかいジーゼル機関車が連結されている.
 ネイトさんによると,この貨物には露天掘で掘った石炭が積まれているとのことである.
 まあ,何れにしても,この辺りで採掘した石炭は,火力発電用で,主な輸出先は中国だということである.つづけて,
 「日本へも製鉄用として輸出していますよ・・」
 私は,ちょっとおかしいなと思う.
 「製鉄用ということはコークスの原料・・? おかしいな,コークス用の石炭は高品質の瀝青炭? 火力発電用の石炭とは違うんじゃない・・?」
でも,これは自信がないので黙っている.


■湖の畔で一休み
 やがて,進行方向右手に大きな湖が見え出す.どうやら川を堰き止めて造った人造湖のようである.手手許の地図で確かめるが,この地図の縮尺が大きすぎて,湖の存在すら確認できない.手許の高度計では標高2,685メートル.結構,標高は高い.
 15時23分,湖の畔に駐車して,10分余り休憩を取る.
 

■白樺林の中を行く
15時38分,休憩を終えて,専用車は再び走り出す.車窓からは淡い緑の林が広がっているのが見える.白樺だろうか,幹が白い木の林が延々と続いている.標高は更に高くなり,2,585メートルに達している.
 16時03分,峠を越えて下り坂になる.


<シティマーケットとカーボンデール>

■シティマーケットで買い物
 16時34分,シティマーケットに到着する.ここで,明日,エルバート山登頂の昼食を調達する.
 どうも勝手が分からないので,ネイトさんの意見を伺いながら,ベーグル1個,バナナ1本,オレンジ1個,エネルギーバー1本,ヨーグルト1本,野菜ミックス1個,塩入ミネラルウオーター1本,合計14ドルを購入する.
 これらの大半はネイトさんお薦めの品である.
 ついでに店内をウロウロ.



■カーボンデール
 居眠りをしていたので,何時,通過したのか分からないが,カーボンデール(Carbondale)の街で,右折して,ルート82に入る.今までのルートに比較すると,自動車の交通量も幾分少ないように思える.なんとなく田舎度が増したような気がする.
 専用車は広い平原の中を淡々と走り続ける.車内には倦怠感が漂っている.長いドライブで疲れたのか,話をする人も居ない.
 資料3によると,“Carbondale is a Home Rule Municipality in Garfield County, Colorado, United States. The population was 5,196 at the 2000 census. The town is located in the mid valley of the Roaring Fork River, downstream from Aspen and upstream from the mouth of the Roaring Fork at Glenwood Springs. The town proper sits on the south bank of the river, at the confluence of the Crystal River. Carbondale's horizon is dominated by the 12,953 ft. tall Mount Sopris several miles to the south of town.”という説明である(英文のまま).

<インアットアスペン>

■アスペンに到着
 18時丁度に,今日の宿泊地,アスペン市内のインアットアスペン(Inn at Aspen)にチェックインする.
 もうすっかり夕暮れである(資料4がこのホテルのHP).
 私達の部屋はホテルの2階.小さなテラスが付いている.テラスからはホテルのプールが見下ろせる.
 アスペンは,資料5によると,The City of Aspen is an affluent Home Rule Municipality that is the county seat and the most populous city of Pitkin County, Colorado, United States. The United States Census Bureau estimates that the city population was 5,804 in 2005. Founded as a mining camp in the Colorado Silver Boom and named because of the abundance of aspen trees in the area, the city is now a ski resort and an upscale tourist center. In the late 20th century the city developed as a popular destination for celebrities, attracting people like Charlie Sheen, Hunter S. Thompson, and John Denver, the latter having written several songs about the town, including "Aspenglow" and "Starwood in Aspen."
 どうやら,銀鉱山とスキーで有名なところらしい.
 

■ホテルのレストランで夕食
 18時50分から,ホテルのレストランで夕食を摂る.
 例によって,ネイトさんが,4種類ほどのメニューを,皆に提示する.私は長時間のドライブに疲労困憊.夕食など何でも良いやという投げやりな気分になっている.あまり胃に重いものは食べたくないので,白身の魚料理を注文する.
 出てきた料理を見ると,白身の魚は,どうやら鱒の切り身をバターで焼いたもの.日本から持参した醤油をかけると,味にこくが出てとても美味しくなる.でも,半分は残してしまう.






■早々と就寝
 19時40分頃,夕食がお開きになる.
 部屋に戻って,明日のエルバート山登頂の準備をする.ガイドのネイトさんから,
 「エルバート山の登頂は,とても大変です・・所要時間は10時間位です・・」
と随分と脅かされる.
 20時40分頃,就寝.
                              (つづく)
[参考資料]

資料1:http://en.wikipedia.org/wiki/Delta,_Colorado
資料2:http://en.wikipedia.org/wiki/Hotchkiss,_Colorado
資料3:http://en.wikipedia.org/wiki/Carbondale,_Colorado
資料4:http://www.resortquestaspen.com/
資料5:http://en.wikipedia.org/wiki/Aspen,_Colorado

「ロッキー山脈紀行」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/345d8e566e512940b3f09072b3a25afa
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