◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
アイルランド紀行(6)
アムステルダムの休日
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
←このテーマの記事ご覧になる場合は,
左の『CATEGORY』欄から
『アイランド紀行』をクリックして下さい。
第2日目:2002年6月15日(土)(つづき)
<夜の遊覧船>
■息子の案内で夜の観光へ
息子の買い物に付き合って,15時15分に帰宅する。時差のためか無性に眠いので,しばらく昼寝をする。暫くの積もりで,一気に2時間ほど眠ってしまう。
今夜は家内,息子と3人で市内観光に出かける予定である。その間,残念ながら,息子の嫁は赤ん坊の世話があるので,家で留守番をすることになる。
時差のために少々眠いので,余り外へ出ずに,そのまま寝ていたい気持もあるが,今夜を逃すと,もう二度とアムステルダムへは来られないだろう。そんな気持のまま,18時40分に息子の家を出発する。今日,昼間に何回も通ったことのある道を通って,アムステルダムの中心街へ向かう。そして,19時丁度に,町のどの辺りか分からないが,駐車場に車を停める。そのとき,協会の鐘の音が,どこからともなく聞こえてくる。どうやらライッエ広場という所らしい。如何にもオランダらしく,側に運河がある。橋を渡ると,ごみごみとした盛り場が広がっている,小さな店が狭い道路の両側にビッシリと並んでいる。
とにかく,オランダにしては蒸し暑い。19時30分,街角のハーゲンダッツのお店に入り,トリプルチョコレートを注文する。ところがこのチョコレート,やたらに甘く,しかも大変なボリュームである。とても,とても食べられたものではない。やっと半分ほど食べたが,後は残念ながら残してしまった。
<遊覧船乗車券の発券所>
■遊覧船に乗車
これから夜の遊覧船に乗る予定である。
息子がチケット売り場でチケットを購入する。息子がオランダ語を使ってチケットを購入したのかと思ったら,英語で買ったという。
20時丁度に,Welcome Boardが始まる。背が低くて平べったい形の船である。なぜ平べったいかは,走り始めて直ぐに納得した。要するに低い橋桁の橋の下を潜り抜けるからである。さらに船の横幅も凄く微妙である。狭い運河の幅ぎりぎりに作られている。狭いところを通過するのは神業に近いと感じた。
<遊覧船>
乗客は多様である。大声を出して英語で話す一寸下品なアメリカ人カップル,スペイン語を話す男性など雑多な乗客が乗り合わせる。乗車率は80パーセント程度かと思われる。
20時05分,私達を乗せた遊覧船が出航する。スピーカーから,英語,オランダ語,フランス語の観光案内が聞こえてくる。残念ながら日本語の案内はない。どうやら録音テープを流しているようである。
太った黒人のウエイトレスが,客席を廻って注文を取っている。私が,
「何があるの・・?」
とウエイトレスに聞く。そして,家内はストライプ,息子はハイネッケン,そして私はリンゴジュースを注文する。
私達3人が座ったテーブルの反対側に,南米出身と思われる太ったカップルが座る。ウエイトレスは,テーブルの中央に,茶碗1杯ほどのピーナッツを置いていく。多分,私達が注文した品に付いてきた者だと思うが,太ったカップルが脂ぎった手で,ひっきりなしにピーナッツを掴んで頬張り始める。この脂ぎった手を見た途端に,私達は文句を言う前に,もうこのピーナッツを食べる気にはならない。大方のピーナッツが,この二人の胃袋に収まった頃,何を思ったのか知らないが,二人は斜め後ろの席に移動する。
「がつがつと食べるから,そんなに太るんだよ・・・」
と心の中で私は捨てぜりふを言う。
■豪華な古い建物
運河の両側には,14世紀から16世紀頃建てられた建物が並んでいる。どの建物も過剰なほど飾り立てられていて,荘厳かつ華麗である。焦げ茶色の煉瓦壁に白い窓枠が象徴的である。英語の説明テープが流れているが,録音が不鮮明で,とても聞き取りにくい。運河から見上げるように眺める建物は,何時もの視角と違うので,とても新鮮に感じる。建物の破風を飾る彫刻がとても優雅な雰囲気を醸し出している。
やがて,レーベン運河とギュレリエス運河に沿う7本の橋が一直線に並んで見えるところを通過する。デジカメで撮そうとするが電池切れで全くダメ。仕方なくノートにスケッチすることに専念する。
<運河沿いに古いシックな建物が並ぶ>
■大きなカティサーク
やがて,広い運河に出る。HetIJのアムステルダム中央駅が見えている。私達の遊覧船は,水門を潜ってOoster Dok近くに入る。左手にはオランダ海洋博物館(Netherlands Scheeport Museum )の建物が見える。その前に大きなカティサークが1隻停泊している。すばらしく大きな船である。その昔,七つの海を制覇したオランダの威光が残っているような気がしてくる。
<大きなカティサーク>
ふたたびHetIJを通過して,市内の狭い水路に戻る。運河沿いに水上生活者の船が沢山停泊している。どの家もなかなか住み心地が良さそうである。船はアンネフランクが済んでいた家の側を通過する。
どこをどう通ったのか分からないが,私達を乗せた船は,21時30分に,もとの波止場に戻った。
■帰宅
21時45分に駐車場に停めてあった車に乗車する。22時10分に帰宅する。
22時25分に軽く夜食を食べる。
疲労困憊。23時00分,シャワーを浴びてから就寝。
こうして,アムステルダム滞在2日目が終わった。
(つづく)
アイルランド紀行(6)
アムステルダムの休日
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
←このテーマの記事ご覧になる場合は,
左の『CATEGORY』欄から
『アイランド紀行』をクリックして下さい。
第2日目:2002年6月15日(土)(つづき)
<夜の遊覧船>
■息子の案内で夜の観光へ
息子の買い物に付き合って,15時15分に帰宅する。時差のためか無性に眠いので,しばらく昼寝をする。暫くの積もりで,一気に2時間ほど眠ってしまう。
今夜は家内,息子と3人で市内観光に出かける予定である。その間,残念ながら,息子の嫁は赤ん坊の世話があるので,家で留守番をすることになる。
時差のために少々眠いので,余り外へ出ずに,そのまま寝ていたい気持もあるが,今夜を逃すと,もう二度とアムステルダムへは来られないだろう。そんな気持のまま,18時40分に息子の家を出発する。今日,昼間に何回も通ったことのある道を通って,アムステルダムの中心街へ向かう。そして,19時丁度に,町のどの辺りか分からないが,駐車場に車を停める。そのとき,協会の鐘の音が,どこからともなく聞こえてくる。どうやらライッエ広場という所らしい。如何にもオランダらしく,側に運河がある。橋を渡ると,ごみごみとした盛り場が広がっている,小さな店が狭い道路の両側にビッシリと並んでいる。
とにかく,オランダにしては蒸し暑い。19時30分,街角のハーゲンダッツのお店に入り,トリプルチョコレートを注文する。ところがこのチョコレート,やたらに甘く,しかも大変なボリュームである。とても,とても食べられたものではない。やっと半分ほど食べたが,後は残念ながら残してしまった。
<遊覧船乗車券の発券所>
■遊覧船に乗車
これから夜の遊覧船に乗る予定である。
息子がチケット売り場でチケットを購入する。息子がオランダ語を使ってチケットを購入したのかと思ったら,英語で買ったという。
20時丁度に,Welcome Boardが始まる。背が低くて平べったい形の船である。なぜ平べったいかは,走り始めて直ぐに納得した。要するに低い橋桁の橋の下を潜り抜けるからである。さらに船の横幅も凄く微妙である。狭い運河の幅ぎりぎりに作られている。狭いところを通過するのは神業に近いと感じた。
<遊覧船>
乗客は多様である。大声を出して英語で話す一寸下品なアメリカ人カップル,スペイン語を話す男性など雑多な乗客が乗り合わせる。乗車率は80パーセント程度かと思われる。
20時05分,私達を乗せた遊覧船が出航する。スピーカーから,英語,オランダ語,フランス語の観光案内が聞こえてくる。残念ながら日本語の案内はない。どうやら録音テープを流しているようである。
太った黒人のウエイトレスが,客席を廻って注文を取っている。私が,
「何があるの・・?」
とウエイトレスに聞く。そして,家内はストライプ,息子はハイネッケン,そして私はリンゴジュースを注文する。
私達3人が座ったテーブルの反対側に,南米出身と思われる太ったカップルが座る。ウエイトレスは,テーブルの中央に,茶碗1杯ほどのピーナッツを置いていく。多分,私達が注文した品に付いてきた者だと思うが,太ったカップルが脂ぎった手で,ひっきりなしにピーナッツを掴んで頬張り始める。この脂ぎった手を見た途端に,私達は文句を言う前に,もうこのピーナッツを食べる気にはならない。大方のピーナッツが,この二人の胃袋に収まった頃,何を思ったのか知らないが,二人は斜め後ろの席に移動する。
「がつがつと食べるから,そんなに太るんだよ・・・」
と心の中で私は捨てぜりふを言う。
■豪華な古い建物
運河の両側には,14世紀から16世紀頃建てられた建物が並んでいる。どの建物も過剰なほど飾り立てられていて,荘厳かつ華麗である。焦げ茶色の煉瓦壁に白い窓枠が象徴的である。英語の説明テープが流れているが,録音が不鮮明で,とても聞き取りにくい。運河から見上げるように眺める建物は,何時もの視角と違うので,とても新鮮に感じる。建物の破風を飾る彫刻がとても優雅な雰囲気を醸し出している。
やがて,レーベン運河とギュレリエス運河に沿う7本の橋が一直線に並んで見えるところを通過する。デジカメで撮そうとするが電池切れで全くダメ。仕方なくノートにスケッチすることに専念する。
<運河沿いに古いシックな建物が並ぶ>
■大きなカティサーク
やがて,広い運河に出る。HetIJのアムステルダム中央駅が見えている。私達の遊覧船は,水門を潜ってOoster Dok近くに入る。左手にはオランダ海洋博物館(Netherlands Scheeport Museum )の建物が見える。その前に大きなカティサークが1隻停泊している。すばらしく大きな船である。その昔,七つの海を制覇したオランダの威光が残っているような気がしてくる。
<大きなカティサーク>
ふたたびHetIJを通過して,市内の狭い水路に戻る。運河沿いに水上生活者の船が沢山停泊している。どの家もなかなか住み心地が良さそうである。船はアンネフランクが済んでいた家の側を通過する。
どこをどう通ったのか分からないが,私達を乗せた船は,21時30分に,もとの波止場に戻った。
■帰宅
21時45分に駐車場に停めてあった車に乗車する。22時10分に帰宅する。
22時25分に軽く夜食を食べる。
疲労困憊。23時00分,シャワーを浴びてから就寝。
こうして,アムステルダム滞在2日目が終わった。
(つづく)