(転載)来月10日に徳間書店からこのような本が発売されます。下にその文章の一部を紹介します。よろしくお願いいたします。写真はイランの少女です。
「新聞に掲載された、ガンを克服した30代の女性のエッセーの中に、毎年中央アジアやイスラム圏のバザールに出かけ、人々の息吹を感ずることが生きがいだと書かれてあった。イスラム世界を旅して心がときめくのは、バザールを歩き、イスラム商業のありさまを見るときだと思うことがしばしばある。威勢のよい商人たちの呼び声、バザールを行きかう人々の流れ、精緻な技巧がほどこされた工芸品や絨毯、さらに目が覚めるような輝きを放つ金や銀のアクセサリーなど、何百年も、あるいは千年を超えてこれらの中東イスラム世界ではこうした営みが行われてきた。
私たち日本人はイスラムの人々が日本を想ってくれるほど、彼らのことを意識せず、また宗教や文化・社会も十分に理解していないように思う。本書が読者とイスラム世界との距離を狭め、日本人とイスラムの人々がいっそう心を通わせてくる媒体とになることを切に祈っている。」