佛暦2561年 5月3日
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(・ω・)ノみんなおはよ。
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ヒヨドリくんの羽毛が薄茶色に色づきはじめ、とても綺麗で見とれます。
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さてと。世間的にはゴールデンウイーク真っ只中ではありますが、私の職場では先月から二名もの欠員が出てしまい少々厳しいスケジュールでの業務が進行していました。
そんな折、先日ようやく一名の新人さんが採用されて、通常業務と平行しながら研修がスタートしています。なので結構大変です。
新しい人に新しい仕事を一から教えるとなると、やはり自分では今まで気づいていなかった新しい発見というものがいくつか見えてきます。
例えば「間違い」について。
初めての仕事において、一度説明を聞いただけで完璧に作業を遂行出来る人など、まずいません。
創作の世界では、ロクな説明がなくても物事の本質を一目で見抜き、最初から何でも完璧にこなせる天才キャラという設定はありふれていますが、現実の世界ではそんな人など今までに一人として見たことはありません。
大抵の人は間違えます。
同じことを何度言っても、同じように何度も何度も同じ間違いを繰り返します。
そして教える側と教わる側が一緒になって間違える原因を探したりするのですが、それっぽい原因が分かったように思えても、しばらくするとやっぱり同じ間違いや失敗を繰り返してしまったりするものです。
もちろんわざと間違えているワケではありません……よね(苦笑)。
と……なると、やはり何故こんなにも同じ間違いを繰り返すのかという原因を考えている内に、今度はだんだんと不思議に思えるようになってきます。
そこでふと気がつきました。
間違いの原因を探すこと自体が間違っているのではないか?! と、気がつきました。
教える側も教わる側も間違いを無くそうと、一所懸命に無い知恵を振り絞って、後付けの、もっともらしい原因をこねくり回すこと自体が、そもそもの間違いなのです。
同じ間違いを何度も繰り返す原因が何かなどと特定する必要は全くありません。そう、気がつきました。
仮に何か間違いを誘引する構造的な欠陥があったとして、その原因を特定したところで、構造(システム)的な欠陥が簡単に修正できるワケがないのですから。
何しろ構造ですからね、それは例えば交通ルールみたいなものです。
日本では基本的に左側通行が万人に適用される構造で全てが成り立っています。
しかしごく少数の人々や右側通行の国から来た外国人にとって、左側通行という構造は、事故という間違いを犯しやすい原因になることでしょう。
だからと言って日本を右側通行にするという事が簡単に出来る筈もありません。
だったらもうそんな原因に固執すること自体が無駄な足掻きです。
左側通行に慣れきっている側の人間からすれば、何故こんな簡単なことで何度も同じ間違いを繰り返すのか……最初は理解不能でしたが、そんな原因を、そんな間違い探しをこねくり回すこと自体が、更なる二次災害だったことにようやく気がつきました。
ここまで気がついた時に、思考が飛躍しました。
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間違いは探すものではなく、捨てるものだ、と。
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生きとし生けるものが幸せでありますように。
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230 拝
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