湿度100%
飽和水蒸気量、臨界
確かに雨は降っていませんが、いつから梅雨明けだと錯覚していた? と、ネタ台詞を言いたくもなる、とても蒸し暑い川っぺりです。
じわりと全身に滲む汗。
容赦なく曇るレンズとメガネ。
しかし、それでも鳥たちの活性は意外に高く、いつシャッターチャンスが来ても良いようにレンズを拭いたりメガネを拭いたりレンズを拭いたり、拭いたり拭いたり拭いたり拭いたりしていると。
ブサさん(ハヤブサ)が元気に南下して行きます。
そしてまた更に曇るレンズ。
もうピンボケは諦めましたが、心なしかブサさんの翼もシットリと湿っていて、何だか飛びにくそうに見受けられます。
やがてブサさんが見えなくなってから一拍置いて。
わらわらとカラスくんたちが集まってきました。
電線に止まったカラスくんたちは南の方、ブサさんが行ってしまった方角に目を向けていたご様子。
ブサさんの接近に慌てて集合したカラスたちですが、五分経ち、十分経ちしてもブサさんが戻って来ません。
やがて監視に飽きたカラスくんたちは次第に一羽、二羽と抜けて行きます。
そして電線に残ったカラスがたった一羽になったその時、もう一羽のブサさんが素晴らしいスピードで私の頭上を駆け抜け、南下して行きました。
私も必死にレンズを拭きながら、ファインダーでブサさんを追いますけれど、残念ながらシャッターチャンスを逃してしまいました。
残念だったのはただ一羽、電線に居残っていた勤勉なカラスくんも同じたったようで、ブサさんが行ってしまうと仲間たちが遊んでいた対岸の民家の屋根に向かい「もー! せっかく来たのになにしてんだよー!」と、ばかりに「アー! アー! アー!」と、文句をたれていたみたいです。
そして静かになった川っぺり上空に、ミサゴ先輩もまたのんびりと南下して行きました。
猛禽嫌いで知られるカラスですが、やはりミサゴだけは多少チェックが緩いみたいですね。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
230 拝