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21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

ウラン価格高騰

2006年12月26日 10時17分20秒 | Weblog
 水力発電は何故に人気がないんだろうね。水の安定供給の点でも発電の点でも環境への悪影響に比べて、利点の方が大きい気がするけどね。
 それはそうと、原油価格の高騰・地球温暖化への関心の高まりを受けて、原子力発電に関心が移ったら、ウランの取引価格が上がってきてしまった。石炭の液化技術にも注目が集まってきているし、もうしばらくはオーストラリア・ドルは下がりそうにないね。エネルギー戦略の点では、ウランの供給地が限られている中で、どうやって安定確保して行くかが大きな問題点だね。エネルギー自給率が1%を切っている日本にとっては、いくらウラン価格が上がっても原子力発電は諦められない。さっさと、核融合発電が実用化されてしまえば良いのに。イランは原子力発電所を確保した所で、エネルギー源安定化は達成できそうにないかね。
 原子力発電所の建設は進んで来ている。原発建設業者の再編の進んだ。ウランの供給源の拡大は進まないね~。どうも資源富国は紛争に巻き込まれやすい傾向にあるらしい。アフリカでも中東でも南米でも北朝鮮でも、政情不安定が大きな問題になっている。そんな所で、一企業が単独で資源の確保の為に動く事は不可能なので、いろんな援助も合わせて、政情安定化と権益の確保が同時並行で行えたら良いね。

イラク政策・どうせお金をかけるなら、、

2006年12月26日 07時58分50秒 | Weblog
 お金さえあれば大体どんな事でも出来るもんだ。(かと言って、小額じゃどうにもならない事が多いが)イラク戦争では、アメリカだけで40兆円近く使っている。日本やイギリス等多国籍部隊の出費、国連からの支援も含めれば、相当な額になっているはずだ。にもかかわらず、イラク情勢には改善の兆しが見られない。まさか使っているお金が足りないと言う事はないだろうから、きっと使い方が悪いのだろう。

 まず、米軍がいた所で治安が安定化しないような所からは撤退するべきだ。もし’住民を守る必要がある’と言うのなら、安全な地域にもう1つ街を作ってしまって、そっちに住民を移動させれば良い。紛争開始後、多くの人が失業したと言われているぐらいだから、「街の建設」による仕事の創出はきっと喜ばれるに違いない。短期的には建設関連の仕事の増加が見込め、長期的には、警察官、救急消防員、教師等を含む「公務職員」が必要になってくるはずだ。当然、”治安が安定した街”を人工的に創りだす事が出来れば、市場、ショッピングモール、娯楽施設も誕生するし、民間企業が事務所を構える例も増えてくるはずだ。多国籍企業のイラク進出も容易になるかもしれない。 また、歴史の無い街を人工的に創り上げる事で、根深く残る民族間慣習の対立も(その街の中では)抑える事が出来るかもしれない。古い慣習を脱ぎ捨てる過程で、新住民達が新しい政治慣習として民主主義を採用してくれるかもしれない。
 紛争地帯から兵士を撤退させる事で、米軍の犠牲者数を減らす事が出来るだろうし、テロリスト予備軍である失業者を吸収できれば、治安の安定化ももっと容易になるはずだ。どこの国にも、インフラが整った地域とそうでない地域がある。バクダッドの再建を見捨てて、新首都の建設に目を向けても良いのではないか。イラクの南部地域を建設場所として選べば、この都市そのものが油田を守る為の防波堤;軍隊の活動拠点として機能し、石油輸出から得られる資金が得られるようになるかもしれない。もしテロリストが攻撃の視点を新都市に移してくるのなら、(それはそれで)他の地域が安定化する分、いい話だ。

 さらには、イラク北部にダムを建設して、国内河川・水の供給を完全に制御する。これは上下水道の整備にも役立つ。人は水なしには生きられない。都市ごとへの水の供給を調整すれば、人の移動を簡単に制御でき、支配権を確立できる。これは北部での紛争を激化させるかもしれないが、安定しているタミル人地域を基盤とし、北部にも避難してきた住民用の都市を主導的に整備する事で対抗できる。テロリストは街に入り込めなければ、砂漠を戦場にせざるを得ない。その遮蔽物の無い砂漠での戦闘こそが、米軍の最も得意とする所である。。。。。(無線飛行機プレデターで爆撃すれば良いだけだし)

 わざわざ、敵が得意とする戦場に入り込んで行く必要は無い。相手を引っ張りだしてこれば良いのだ。

イランの甘え

2006年12月26日 06時54分52秒 | Weblog
 安全保障理事会の決議を無視する形になっているイラン政府はいったい何に甘えているのだろう。核攻撃でテヘランが消滅させられない可能性はどこにもない。安保理の場でこそロシアも中国も、アメリカの圧力からイランをかばうような形とっているが、実際にテヘランが消滅させられた時に、代理報復が出来るほどの軍事力はどちらも持ち合わせていない。国益を考えれば、アメリカへの代理報復等にてを出すはずもない。
 だからこそ、「自力報復」の力を手に入れる為に核開発をイランは進めているのかもしれない。しかし、無尽蔵の核兵器を持つアメリカへの対抗力を手に入れるまでにはまだ数十年はかかる。それまで、どうやって生き残って行くつもりなのだろう?
 「国際世論」「人道的配慮」や「倫理観」がテヘランへの攻撃を思いとどませる、と考えている人もいるかもしれない。しかし、それらは米国のイラク侵略を止められなかった。イラク戦争・ベトナム戦争から分かる事は、米軍の破壊力の凄まじさだ。確かに、両地域で米軍は「占領政策・統治」に失敗している。しかし、数万人の米軍兵士の犠牲に比べ、ベトナムでは1千万人近い現地住民が死亡した。イラクでは、米軍の犠牲者数は3千人に達しようといているが、イラク住民の死亡者数は既に100万人を超えているとも言われている。アメリカでは政治家は無能だが、米軍兵士は優秀だと言う事だと思う。とりあえず、米軍にとって、イランを占領する事は不可能に近いが、イランを完全な砂漠だけの国にしてしまうだけなら、簡単だと言う事だ。米軍の破壊力は凄まじい。
 産油設備の老朽化が進み原油価格が高止まりを続けている中、エネルギーを輸入せずに自立し続ける事の重要性は理解できる。そして、その為に原子力発電所が必要な事も。しかしイランには他にとれる選択肢があるはずだ。(日本企業に原発の建設を発注するとか)。。何をするにせよ、超大国であるアメリカに対立する選択は間違っている。特に、米国内犯罪発生率が高いうちは。彼らにとって、他人を従わせる為に力を使うことは当然の選択肢だ。
 イランの指導者の何人かは海外に留学し、先進国にある「自由の理想」の素晴らしさを学んだはずだ。しかし彼らは、その「自由」が適応されている範囲を学んではこなかったのかもしれない。