2021年(令和3年)の中秋の名月は9月21日です。
お殿様はどのような所でお月見をしていたのでしょうか。
お城の中には
月見櫓というお殿様がお月見をするたの櫓があるのです。
松本城です。
右側の赤い高欄がある建物が月見櫓です。
天守と一体になっている月見櫓は松本城だけです。
ここで、堀に浮かんだ月を眺めていたことでしょう。
家康の孫である当時の城主松平直政が、三代将軍徳川家光を迎えるために増築したといわれています。
実際に家光がここに来たという記録はありませんが。
寛永年間(1624~1644)築
岡山城にも月見櫓があります。
2階の戸を開けてお月見をしたことでしょう。
元和・寛永(1620年代築)
現存する月を見るための月見櫓があるのは松本城と岡山城だけです。
月見櫓と言いますが、本来は着見であった月見櫓もあります。
高松城の月見櫓です。
高松城は、瀬戸内海を目の前に臨む海城です。
この月見櫓は、出入りする船の監視や藩主の帰着を待つような役割を果たしていました。
延宝4(1676年)築
福山城の月見櫓です。
もともと京都伏見城内にあったもとを移築したもので、
本来は着見櫓であるともいわれています。
明治初年頃取り壊されたが、昭和41年、天守とともに外観復元されたものです。
今回は、これから来る中秋の名月にちなんで
今まで訪れたお城(日本百名城)の月見(着見)櫓について触れました。
お殿様気分になったお月見をしてみたいものです。