現存12天守の続きです。後半の現存6天守を掲載します。
なお、前回58回では小学校の授業の中で、子どもバージョンで現存12天守を紹介しています。
併せてご覧下さい。
第58回ふうちゃんのお城ブログ ふうちゃんのお城検定入門(ふうちゃん小学生に授業) - ふうちゃんのお城ブログ (goo.ne.jp)
⑦備中松山城天守です。
現存12天守で山城なのは備中松山城だけです。
松本城が平城で、その他10天守は平山城です。
岩村城、高取城と備中松山城で日本三大山城と言われています。
標高430mの臥牛山山頂付近に建っています。
岩盤を利用して、その上に石垣を造り
その上に天守を建てています。
天守の1回に囲炉裏があることでも知られています。
最近の話題は何といっても、猫城主さんじゅうろうの存在です。
飼い主がいる飼い猫でしたが、家出をしてお城に来ていまいました。
一度飼い主の元に戻したのですが、再び家出をしてお城に来ていまいました。
高梁市では、飼い主の了解を得て、お城で世話をすることになりました。
タクシーの運転手さんの話では、
さんじゅうろうに会うことをだけを目的に
山道を歩いてお城にやってくる人が増えているそうです。
⑧松江城
2015年(平成27年)63年ぶりに五番目の国宝に指定されました。
決め手になったのは、慶長16年の祈祷札が発見されたからです。
写真はレプリカです。
柱の穴が祈祷札のネジ穴と一致しました。
130本(308本中)の天守を支える柱は、柱に厚板を継ぎ合わせ張り
鎹や鉄輪で強度を増しています。
⑨丸亀城天守です。
四国の現存天守では最も古い天守です。(1660年)
現存天守の中で最も小さい天守です。
天守からは瀬戸大橋をみることができます。
今、大雨で崩れた石垣の修理中です。
二枚の土壁の間に瓦礫を詰めた防弾用の壁である太鼓壁があります。
江戸時代に檜で作られた城の模型が全国で唯一現存し、市立図書館に保存されています。
⑩(伊予)松山城天守です。
26年の歳月をかけて築城した当初の5重天守が焼失してしまい、
幕末に3層で連立式の天守が再建されました。
堅固な守りの感じられる城です。
現存12天守の中では最も新しい天守です。
⑪高知城天守です。
復古式の天守と言われています。
江戸時代中期以降の建築にもかかわらず、望楼式や回廊高欄を付設した古式の天守です。
槍の先のような鉄が何本も刺してある鼠返しと石落が見えます。
天守に本丸御殿が附属しているのも現存天守で唯一のものです。
⑫宇和島城天守です。
中世城郭である板島串丸城の敷地に藤堂高虎が築城した総漆喰式層塔型天守です。
玄関の唐破風もシンプルで素晴らしい。
平和な時代を象徴するかのように狭間がありません。
ところで、
以下の数字は以下の数字は
2020年度の現存12天守名ある城の入場者数です。
(日本データ地理年鑑2022)
姫路城 39万 200人
彦根城 35万1000人
松本城 31万1400人
犬山城 24万8600人
松江城 17万1400人
松山城 16万3500人
高知城 10万1700人
弘前城 8万2000人
丸岡城 7万 500人
丸亀城 5万8200人
備中松山城5万1500人
宇和島城 2万8400人
これを見てどう思いますか。
国宝5城が上位5位を占めています。
交通の便も関係しているかもしれません。
やはり、宇和島は行きにくいですかね。
同年鑑で上野動物園の入場者数は53万人
名古屋市東山動物園は135万人
です。
お城の入場者は、動物園と比べると少ないということでしょうか。