松前城は嘉永2年(1849年)築城の許可おりて、やっと築城された北海道唯一の日本式のお城です。
松前城本丸御門(上)、本丸御殿玄関(下)です。松前城で現存している建物です。
それ以前は慶長5年(1600年)から築かれた福山館という陣屋がありましたが、外国船の出没に備えて
守りを固めるために本格的なお城が必要になったのです。7基の砲台と25門の大砲を備えていましたが、
海への防備が主体になっていたため、背後が手薄でした。
砲台跡です。
戊辰戦争の際土方歳三らの旧幕府軍に背後から攻められて落城しました。
天守の石垣に残る戊辰戦争時の砲弾の跡です。
しかし、天守は残ったのです。太平洋戦争で多くの天守が焼失する中で、松前城の天守は健在でした。
ところが、昭和24年(1949年)近くの役場からした出火した火が燃え移り焼失していまいました。
今、12の現存天守がありますが、松前城の天守があれば、13現存天守ということになったはずです。
昭和35年(1960年)に鉄筋コンクリートで再建された天守です。
今、木造の天守を復元しようと計画が話題になっているそうです。
現在の松前城全景(雪景色)なかなか趣があります。
戊辰戦争などをくぐり抜けたきた本丸御門と再建の天守
戦火をいくつもくぐり抜けてきたのに、天守が失火したことは、残念でたまりません。
今あれば、国宝に指定されたのではと言われています。