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わたしの意志に関係なく、どんどん春になってくる。
例年は、置いていかれそうな気分になって、焦るのだが、
今年はそんなことはない。
春になる前に、冬の始末、春の準備、あれもこれもやらなくては、
と思わなければいいのだ、と気付いたから。
ただの無責任、ともいえるけれど、
王が倒れたからといって世界が滅びるわけではないように (金枝篇)、
わたしががんばらなくても、ちゃんと春になる。
ひとつ楽になりました。
(ほんとはただの後回しで、4月24、25日の群馬の森クラフトフェアが終わったら、
大掃除が待っているのだ!)
いつの間にやら40をいくつか過ぎたが、
今までの人生の中で、わたしは今が一番幸せだ。 おお!
ひと桁のときは、周りも自分も見えず、所在無げで、幸せというものが分からず、
10代は、自分の出来ること、したいこと、今の自分、それらがてんでばらばらで、
しかも、どこにも属したくないくせに属していない孤独を常に自意識過剰的に味わい、
さらにとっても自尊心が高く、というかただの見栄っ張りで、
そんなんで幸せなわけがない。
20代でなにか変化したか、いうと、それが大して10代と変わらず。
ますます焦りが高じてくるし。
で、20代最後の方で、意を決して子供を作った。
自分の人間としての真価が問われる、と。
まぁ、それは正しいといえば正しいけれど、子育てしながら親も育てられるんだよね。
かちかちだったな。
3人続々と生んだので、怒涛の30代だった。
もう、いっぱいいっぱいだった。
で、子供たちも大きくなってきたわけだ。
「最初が肝心。」
これがわたしの合言葉だ。
出来るようになった段階で、即子供にやらせる。
下手でも時間がかかっても何でもやらせる。
下手ならちゃんと下手、と言う。 がんばったのは認めるけれどね。
自分でやるのが当たり前、たまに母親がやってくれるのは、すっごーい恩恵、
と思わせるわけだ。
お菓子を食べるのは、テーブルについて、いただきますを言って、
おしゃべりしながら、決められた量だけ。
母親の作った料理にケチをつけない! よそわれた量は残さず食べる!
残すなら、箸をつける前!
こっわーい母親なんだ。
そのお陰で、今はとても楽だ。
なんだかやたらと口うるさい子供たちになってしまったけれど。
それでも何でもやれる子供たちというのは、現在の幸せにかなーり繋がっているな。
怒涛の子育てで自分もずいぶん変わって、やっと自分が何者なのか、分かってきた。
どうにもならない自分に対して、
どのようにどうにもならないのか、ある程度予測がつくようになった。
まあ、開き直り方を知った、みたいな。
自分が何になりたいのか、なりたくないのか、何がしたいのか、したくないのか、
だいぶん分かってきた。
常にオープンになりたい、でもここはぜったい隠したい、という部分も分かってきた。
というわけで、最近ずいぶん幸せなんです、わたし。
世界のあちらこちらに散らばっている、小さなヒントがどんどん繋がってきて、
それをいちいち発見するのがとても楽しい。
なんだかどうでもいい小さいことで、笑えるようになった。
もちろん、夫の存在も大きい。
(これを書かないのもちょっと嘘かしら、ということで。)
数字には強いくせに、時間や日付やお金にはどうも抜けている分、夫がしょってくれているし。
すみません。 その代わり、面白いものは私が見つけてくるからさ。
一緒に笑う相手がいると楽しいし、ハグが常にわたしを慰めてくれるし。
池谷裕二・糸井重里のインタビュー(池谷と入れて検索かけて探す、面倒) か本のどこかに、
40代は変わる、とあったけれど、実感する。
(その本については、いずれ。)
このままどんどん歳をとるにつれて、どんどん幸せになっていきたい。
↑ 写真:全然手入れをしていなかったのに、ロニセラ 'ハーレクイン' はどんどん葉が展開していく。
斑入りに赤味も加わって、とってもきれい。
不思議なことですが、20代のときの方が今より断然体力なかったです。
でも、わたしの体力は20年前のほうが格段に上でした。
トロンボーン吹きまくっていたからねぇ、○ラさんと、食べまくっていたよ。
妊娠したり授乳するたんびに体力を吸い取られました。
自分の人生の時間の大半を仕事にささげているのが果たして良いことかどうかは別にしても、それでもその大半を占めている仕事を充実して楽しく出来ているのは幸せなんだろうなぁと思えました。
幸せの定義も人それぞれですし、絶対評価なのか相対評価なのかも分かりませんが、とりあえずいろんな人にあちこち海外飛び回れていいね、と羨まれるのは実態はどうであれ、自分は幸せなんだろうなぁと思えます。いつも律してくれる厳しい姉もいますしね。
とある近しい阪神ファンの方に、酔う度にしょっちゅう、お前は今幸せか?と聞かれていたのを思いだします。
幸せかどうか考えられることが幸せなんだなぁと思う今日この頃です。
今はシカゴ空港です。
アイスランドで火山が噴火したせいでロンドンヒースロー空港が閉鎖中だとか。
日本帰国には影響が無いはずなのですが、なぜか遅れています。
それでも幸せなら心に余裕があるから焦らない焦らない。なんてね。
えらいタイトルで書いてしまいましたよ。
カエル好きの折紙作家さんも、それなりに幸せなようで、よかったです。
とある近しい阪神ファンの方も、最近とても幸せなようですよ。(って、当然知ってるか。)
火山に地震、地球は意外と忙しいみたいですね。
地震の被害、大変そうでお気の毒です。