トーハク本館で観たあれこれ 染織とか よりつづく
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蟻図 更谷富造 1996年 黒檀、漆
根付けの部屋にあった。
材の黒檀はぜんぜん見えないじゃないか、と思ったが、
木が収縮/膨張しにくいのでいいからじゃないか、という指摘を
子供から受けた。
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キャプション札には、
神人車馬画像鏡 奈良県河合町佐味田宝塚古墳出土 古墳時代・4~5世紀(中国製2~3世紀)
画像鏡は鏡の背面に半肉彫りで表現された絵画的な表現をもつ。中国では後漢から三国時代につくられた。主文様は画像石と類似し、神仙思想にもとづいた神人、竜虎、車馬、狩猟などを主題とする。本例では東王父、西王母の二神仙と竜虎、車馬が描かれる。
とある。
画像石っぽいモチーフだ、と思ったらだいたい同じ時期なんだな。
って 1年ちょっとまえにも同じことを アップしていた。
見比べると鏡が少し回転されている。
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銅獅子鎮柄香炉 奈良時代・8世紀 銅鋳造
ちんまりした獅子がかわいい
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瑞花狻猊方鏡 京都市西京区山田桜谷町出土 奈良時代・8世紀 銅鋳造
狻猊(さんげい)は玉を持つ獅子、みたいなことがネットにあった。
四方の飛天のような麒麟のような狻猊がかわいらしい
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色絵梅花文茶碗 仁清、「仁清」印 江戸時代・17世紀
京焼の色絵を大成したのが野々村仁清(ののむらにんせい)であった。優美な形や鋭い高台の削りに技の冴えが見られ、上絵の具に金銀泥を加えた華やかな梅図には小画面ながら大幅な気宇が宿る。口縁が少し歪むのは桃山の歪みの造形精神を仁清らしく端正に仕上げた結果である。
まろやかなんだよなぁ。
品がありながらも近寄り難い感じはない。
トーハクに観に行ったのが2月だったので、展示物はやたらと
梅モチーフや雪モチーフが多かった。
展示物をマメに入れ替えるトーハクならではですな
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楽雀香合 讃窯 仁阿弥道八作 江戸時代・19世紀
小さくてかわいい
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染付魚文建水 讃窯 仁阿弥道八作 「道八」染付銘 江戸時代・19世紀
道八を招聘した讃窯では、仁清風、乾山風の色絵陶器をはじめ中国・朝鮮半島の写しなど幅広い作風が見られるが、安南風の染付もその一つ。小ぶりの建水に柔らかさのある筆致で魚が描かれ、側面には「道八」の染付銘をともなう。
なるほど安南(ベトナム)風。 琉球もちょっと似ているかな。
こういうの好き。
口がちょっとすぼまっている。
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色絵狸炉端 仁阿弥道八作 江戸時代・19世紀
彫塑作品を得意とした道八には、動物を象ったものがしばしばみられる。これは僧に化けた狸を表したもので、炉(茶室畳の下に切られた火をおこすところ)に蓋をするためのもの。開けられた狸の口の隙間から煙が抜けていたのであろうか、ユニークな一作である。
道八なら 猫の手焙 を見たことがあるが、
動物の口とか耳とかから煙が出る、って、見たくなるよなあ。
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灰釉大壺(かいゆうたいこ) 猿投 平安時代・9世紀
愛知県の猿投窯(さなげよう)では、9世紀に高火度の灰釉を掛けた陶器を作り出した。口から胴にかけて灰釉の流れるこの壺は、奈良朝の薬壺(やっこ)に原形を持ち、短い頸部に続く張りのある肩部に奈良朝の気分を残す。奈良朝から平安朝の優美な造形への転換期を示す作風である。
大らかで張り出した肩部が気持ちよい。
明るい色と流れる灰釉も気持ちよい。
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色絵花鳥文大深鉢 伊万里(柿右衛門様式) 江戸時代・17世紀
乳白の白磁に華麗な上絵を施した柿右衛門様式の色絵磁器は、当時のヨーロッパで人気を博し、盛んに輸出されていた。この大鉢も蓋を伴った類品がヨーロッパで伝世しており、輸出物として作られたものであったが、珍しく日本に伝世した重要な作品である。
柿右衛門ですよ。 逆光でね、本物はもっと素敵です。
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黄釉錆絵梅樹図大瓶(おうゆうさびえばいじゅずたいへい) 初代宮川香山作 「大日本香山製」染付銘 明治25年 シカゴ・コロンブス世界博覧会事務局
明治初期から内外の博覧会でで活躍した宮川香山は、明治20年代には金彩華やかな色絵と浮彫によるものから、気品漂うものへと作風を変えていく。この作品は香山の後期の代表作で、明治26年(1893)シカゴ・コロンブス世界博覧会の出品作。清朝陶磁に学んだ釉技で、格調高い世界を作り上げている。
ダイナミックに作風の変わる人です。
→ 宮川香山眞葛ミュージアム
トーハクはいつ行っても面白い。
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