今回は石戸宿周辺です。
①地蔵像
住宅の一画に大切に祀られています。この付近は道沿いに住宅が点在し梅やプラム、葡萄などの畑地が広がっています。
②横田薬師堂
ここの墓石にも古いものが沢山あり「横田市場」文字が気になります。付近に石戸の渡し場があったので市場があったのか?想像が膨らみます。
③馬頭観音
桜堤北端の古道との出会いに有ります。左側面に「享和二・・・」という文字が彫られています。この古道は鴻巣の馬室氷川神社辺りから大宮台地の下を通りここで鎌倉街道に繋がっています。
①石戸城跡
石戸城は15世紀中ごろの築城で戦国時代には岩付城と松山城、河越城を結ぶ拠点として重要な役割を担っていました。若干の土塁と空堀が残っています。今は数軒の民家が居を構えています。
②一夜堤
桜堤の南端近くの階段を降りて遊歩道を進んでいくと一夜堤が有ります。
北条氏が石戸城を攻めた折一夜にして沼地に堤を築いたことにより名前が付けられたと伝えられています。今は自然遊歩道の一部になっています。
③モチの大木
城跡の中を通る道路の道沿いのモチの大木に目がいきます。樹齢は何年でしょう。根回りがすごいですね。この木は保護樹木に指定されています。
④天神社
天神社の祭神は学問の神様菅原道真で、石戸宿村の鎮守です。江戸時代の中期頃の創建と考えられています。10月の祭礼にはササラ獅子舞が奉納されていました。石刻絵馬「菅原道真」、石戸宿の天神社幟など5件の指定文化財が有ります。境内には根回り5.24m、高さ24m、樹齢600年以上といわれている天然記念物のムクの大木があります。ササラ獅子舞は市指定無形文化財です。
隣接する東光寺には中世の板石塔婆があることから創建は古いと考えられます。「三春の滝桜」の子孫といわれる枝垂桜があり春には見事に咲きます。
⑤石戸宿の街並み
石戸宿の歴史は古く鎌倉街道に沿って中世期から開かれていたといいます。江戸時代には石戸領十二村の本郷といわれ末期には毎年3月2日、5月2日、7月11日、12月27日の四回市が立って賑わっていたそうです。通りに沿って民家が立ち並ぶ典型的な宿場町の形態を残していますが、今は宿場町の面影は全くありません。
⑥芭蕉句碑
石戸宿の通りを過ぎ、大きくクランク状に曲がりながら進むと芭蕉句碑が有ります。エノキの古木の下に元禄12年(1699)に建てられた庚申塔が祀られ、芭蕉の句碑が建立されています。句碑は地元に集まった石戸連というグループが嘉永4年(1851)に奉納したものです。
正面には「原中(はらなか)やものにもつかず啼雲雀(なくひばり)と松尾芭蕉が詠んだ句が刻まれています。
次回は桶川市川田谷方面です。
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