日曜日に、2匹いる金魚のうちの小さい方が明らかに弱っていて、水槽の下の方で横になっていたので、これは、もう死んじゃうかもしれないな、という状態だった。
誰にも供養されず、物のように燃やされちゃうのかなぁと思ったら、憐れで悲しくなったけど、その日の夜、家に帰ろうとしたら、いつも猫ちゃんがいた自転車置き場のところに小さな花が生けてあって、悼んでくれる人がいて良かったと思った。
ところが、もう1匹の金魚のために水槽に餌を入れたら、必死で上の方に泳いで浮かび上がり、餌を食べ出し、なんと、生き返ってしまった
こんなことがあるんだ‼️ と本当にビックリしたけど、よくよく見てみると、どうやら、もう1匹の金魚の方が倍以上身体が大きいので、餌をみんな食べられてしまって、小さい子は飢えていたのかもしれない、と気づいた。
まさかそんなこと、想像もしてなかったけど、ちょっと餌を多めにあげたり、いつも1か所から入れていたのを3か所に分けて、小さい子が押しのけられないようにしたら、すっかり元気を取り戻したから、やっぱりそういうことだったんだ。
本当は水槽を分けた方がいいんだろうけど、置く場所がないからなぁ。
それにしても、水草だってたくさん入れてあるんだし、いくら押しのけられても食べられそうなもんだけど、こういうことがあるんだね。去年から今年にかけて、2匹死んでしまったけど、理由はそういうことだったのか。
大きい金魚、とにかくここのところ、ものすごく大きくなってるからなぁ。4匹いた時は、他の子とあまり見分けがつかなくて、ちょっと大きめだなぁくらいに思ってたけど、最近は丸々と太って明らかに大きい。
餌を独り占めしてたのか。。。
さて、そんなことで、りょうちゃんと「金魚、元気になって良かったね〜」なんて、のんきに喜んでいた翌月曜日の朝。
学校に向かって歩き出したところで、うちの前を通る小学生たちがなんだか騒がしいことに気づいた。子どもたちの視線を追って道路を見たら、どうやら、猫が死んでいるようだった。
近づいたら、それは、うちの近所で毎日朝晩見かけていた猫ちゃん。
あっ、あの子だ、と気づいた瞬間、「そうか、死んじゃったんだ」と暗澹たる気持ちになった。
姿はきれいで、一見したら寝てるだけのように見えるくらいだったけど、子どもたちが騒いでいるのに目を覚さない。カラスに突かれたりする前にどうにかしてあげたいと思ったけど、住んでいる所の敷地や公園に埋めちゃうわけにもいかないし(遺棄罪に問われます)、そもそも、猫ちゃんの死体を運ぶ勇気もない。
りょうちゃんに、あの子、どうなるの? と聞かれたので、後で市役所に電話して、引き取ってもらうようお願いしておくよ、と答えた。
りょうちゃんと分かれ、市役所に電話したら、8時半過ぎに環境センターに電話するよう言われ、8時40分頃に電車の乗り換え駅から電話したら、すでに他の人からも連絡があったらしく、すぐに対処します、とのことで、少し安心した。
誰にも供養されず、物のように燃やされちゃうのかなぁと思ったら、憐れで悲しくなったけど、その日の夜、家に帰ろうとしたら、いつも猫ちゃんがいた自転車置き場のところに小さな花が生けてあって、悼んでくれる人がいて良かったと思った。
ダメと言われているのに何人か餌付けしてる人がいたから、そのうちの誰かかもしれない。
日本は野良猫には厳しいから、餌をくれるとはいえ、生きていくのは大変だったろうね。それでも、うちのところの敷地なら、広いし、車も入ってこないし、隠れるところもたくさんあって、それなりに安心して暮らせていたんだろうけど。
名前もない野良猫ちゃん。幸せそうに見えたけど、どうだったのかな。