伝統工芸の世界は苦しい状況が続いています。
30年前に比べ従事者、売上とも1/5という状況です。
そこでどうしたら打開できるか考えてみました。
2017年にリメイク侍を立ち上げ
その後の結果を報告します。
まず、福井県に7つの国指定の伝統工芸があるのご存知ですか?
福井県には国指定の伝統的工芸品が7つあります。
私たちは「福井の伝統工芸を次世代に!」
をモットーに2014年から地元福井で活動しています。
その結果、伝統工芸が本当に売るのが厳しい時代に突入していると実感しました。
その理由は・・・
▫️価格の安い100円ショップなどの台頭
アジア製安価な商品クオリティが上がって十分私たちの期待に応えてくれます。
▫️ネット販売の普及=リアル店舗の苦戦
私たち伝統工芸品のメインの売り場は百貨店でした。
外出して買わなくてもネットでアジア製のクオリティの良い商品が買える。
▫️高い、遅い、受注ロットがある
この三重苦は今の市場に向かうには厳しい状況です。
それは新しいネットで仕入れも、オリジナル発注もできる時代になったからです。
わかりますよね?
【2017年に書いたブログから抜粋】
「モノを売る」から「技術を売る」
モノを売る以外に商売になる方法を考えた時、
私たちは伝統工芸士という国から認められた技術があるのだと。
毎日、毎日何十年と鍛錬された技術があるではないかと。
技術を売ることができないかと新しいビジネスモデルにチャレンジしました。
単純にモノを売るより難しいことは沢山ある。
お客様の意向をうまく汲み取れるか、お客様が満足出来るものに生まれ変われるか。
やってみないとわからない。
思った以上に時間と手間がかかるという前情報もある。
福井でお金を循環させる地元ならではのビジネスになればと思う。
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当時は伝統工芸の新しい取り組みとして
地元新聞・メディアも取り上げていただきました。
職人の技集結家具リメイク・福井新聞様
朝日新聞様は伝統工芸について私個人にも取材いただきました。
朝日新聞様は二日連続で掲載いただきました。
伝統工芸の侍職人が家具修繕・日刊県民福井さま
その後WBCさんからも取材依頼があり、
取材を受けました。
ただ、伝統工芸品、家具のリメイクには大きな障害がありました。
▫️技術的な問題
新しく作るより、商品のクセ、リメイクしたい商品を作った職人のクセ
を踏まえて修正することはパズルの謎解きのようで難しかった
▫️コスト、納期がかかる
当然パズルを解いてから作業となるので
時間がかかります。そうなると当然コストも上がります。
▫️破損の恐れ
貴重な家具、豪華な家具などは細かく高度な技術を要する。
高価=技術が難しい、その上パズルを解かないといけない。
▫️まるで注文住宅
貴重な家具は依頼者の思い入れが多く
注文が多かった。コストがすごくかかる
結論、高価な家具は現状維持がいいのではないか。
そして万が一依頼主のイメージと違うとなった場合元も子もない。
最初からオリジナル家具として作るという代替案が多くなりました。
伝統工芸のリメイクとは形は違えども
「技術を売る」というコンセプトには間違いありませんでした。
これからの伝統工芸は自分の確かな腕を売る!
そうシフトしていくべきではないでしょうか。
わかったけど伝統工芸の技術売るのに
「集客どうするの?」「どう仕事取るの?」「どう宣伝するの?」
当然ですよね。
それは次回、書こうと思います。
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