春の妖精(スプリングエフェメラル)というと、カタクリなどの早春の僅かな時期に
咲く花の仲間をいうのが普通だ。
が、同じ時期に成虫となるチョウ類の一部、ギフチョウやウスバアゲハなどに
その言葉が使われることもないわけではない。
今回訪ねるギフチョウはもともとは里山では普通に見られた蝶なのだが、
関東では食草のカンアオイなどが少なくなったことにより
、見られる地域はごく限られた一部だけになった。
今から10日ほど前の4月上旬、通いなれた山を訪ねた。
ヒトリシズカが山道に咲きだしている
。
名前はヒトリシズカなのだが、群生で咲いていることが多い。
群衆の中でこそ個を知るということなのか
キランソウは別名「地獄の釜の蓋」、 薬効もあり「弘法草」の名もある。
ヤブレガサは見た目の通りの名前だ。
この濃い色のスミレは何というのだろうか
この時期良く見られるマムシグサのなかま
木の花も咲きだしている、アブラチャン
キブシの花もよく見かける。
咲き出した花にチョウが集まっている。これはテングチョウ
名の由来は成虫の頭部が天狗の鼻のように突き出ていることから
こちらはミヤマセセリ
モミジイチゴの花にぶら下がっている。
なかなかお目当てのギフチョウには出会えなかったが、やっと食草カンアオイの傍で
見ることができた。
暫くこの近くで休んでいたのだが、飛び立つまで気が付かなかった。
黄色と黒のタイガーマークがギフチョウの特徴だ。
もっと近くで見ようと欲張ったら
案の定飛ばれてしまった。この日はこの一頭だけ。
時期が早かったのかちょっとさびしいが、出会えただけでもよしとしよう。
とりあえず今日はここまで。