>前回からの続き
懐かしいジイソブを見つけた。キキョウ科の花で別名ツルニンジン。同じ科同じ属に
バアソブもあるが、バアソブは少し小さく、花の外側が紫色になる。
雨に濡れて一際美しい赤紫色を見せていたナンテンハギ。
ナンテンハギはマメ科ソラマメ属の多年草。北海道から九州まで広く山地に分布する。
別名フタバハギ。高尾山では裏高尾、奥高尾に多く見られる。
同じくマメ科の花を二つ。ヤブマメとノササゲ。どちらもこの時期、多摩の低山では
出会うことの多い、お馴染みの花だ。
アキカラマツが頼りなげに花粉を風に乗せている
城山が近くなって来たら、ガスがかかってきた。
この辺から咲いてる花の数が増えてくる。
ツリフネソウ
今日のお目当ての花の一つ、シモバシラにやっと出会えた。
シモバシラはシソ科の多年草。9~10月ごろ咲き、関東地方以西の本州、四国
九州が分布地。花の色形からつけられた名前ではなく、冬季枯れた茎に
霜柱のような氷の結晶ができることから。
花が片側だけに咲く花は珍しい。
同じような花がこの時期、同じような場所で咲く。こちらは
キンポウゲ科のオオバショウマ。
これも似ているが花の付き方からイヌショウマだろう
ススキのトンネルをくぐっていく
今の時期にみられるのはシラヤマギクとシロヨメナか
キバナアキギリも至る所でみられる
薄暗い林床でギンリョウソウを見つけたのだが、9月の中旬の時期からすると
アキノギンリョウソウ(ギンリョウソウモドキ)なのだろうか
ヤマボウシの実が鈴なりになっていた
視界が急に開けたら、立ち込めるガスの中にヒガンバナの群生が
幻想的に浮かんできた。
頬にまとわりつくのは汗かそれともガスなのか、風もなく全く人気もない
城山の頂上についた。
久しぶりに雨の中を一日歩いた。高尾山のような人の多い山を静かに楽しむには
雨の日に出かけるに限ると、良い教訓を得た一日だった。
この辺で。