開園したばかり(4月12日)の城山カタクリの里に行ってきた。普段は入園料500円なのだが、
カタクリの開花が不十分ということで100円にしてくれたのが嬉しい。園の人からは「最近急に寒くなって
開花が進まずすみません」という言葉。こちらこそ安くしてもらってすみません。
開花していたカタクリは全部で10株程度。その分花期の早いユキワリソウ(オオミスミソウ)が一番いい旬の状態で見られた。
まだ日が昇ったばかりということで、ユキワリソウの花弁もやっと開き始めたようだ。
オオミスミソウ(大三角草)はキンポウゲ科の花。
咲くのは本州山形県以南の日本海側の山地。
花の色は白からピンク、赤、青、紫と多岐にわたっている。
とても一種の花とは思えないほどだ。
花弁(といっても萼片だが)の形も多種多様。しかも園芸種ではなく、野山に自生している状態でもこうなのだ。
日本に自生するのはミスミソウ、オオミスミソウ、スハマソウ、ケスハマソウの4種のみ。
早春、雪のまだ消えやらぬ山地の林の中に一斉に顔を出す。
唯一共通しているのはややずんぐりとした三つ葉の葉っぱぐらい。
ユキワリソウの群生地に分け入るり、木漏れ日を浴びた花々の姿に出会うと、一人仙境に迷い込んだ心地に襲われる。
小さな群生でも花色は千変万化する
ユキワリソウ以外ではミツマタ
アケボノアセビ
風情のあるコシノコバイモ
丹沢や奥多摩の山でもよく見かけるキブシ
バイカオウレン
ヒメコブシ
キクザキイチゲ
などが咲きだしていた。
お終いはやっと見つけた開花したてのカタクリ。もう一週間もするとこの大群生が見られるのだろう。
この辺で。