吹く風は寒かったり暖かかったりするものの、季節はしっかり春へと向かっているようだ。
節季は立春を過ぎ、雨水、啓蟄へとあっという間に進んだ。もうすぐ全ての生き物たちの躍動する季節が
訪れようとしている。
野川。この日はまだ寒く、川遊びの子らはいない。
立春前から咲き出していた帰化植物たち。まあさしずめ人間界では移民のようなものか、
その生きようとする力は見事なまでに逞しい。
オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ
ミチタネツケバナ
木道に寄り添うように咲いていたホトケノザ。
いずれも早いものは真冬から咲きだしている。
尤もものの本によると「日本本土の植物(シダ類まで含む)が約4000種、そのうち帰化植物は1200種」とということだそうだ。
日本に居留する外国人(移民ではない)は僅か200万人程と言われているので、よっぽど植物界の方が国際化されているようだ。
これは外来種ではない、カントウタンポポ。
足元にとても小さな花を見つけた。キンポウゲ科のヒメウズだ。
藪の中にはキチジョウソウの真紅の実が顔をのぞかせていた。
ウグイスカグラの花もまた小さい。
観察園の一角に植栽されたセツブンソウが咲いていた。
これも植栽されたキクザキイチゲ
新潟や福島の日本海側でしか見られないオオミスミソウは別名ユキワリソウともいう。
林の中にやっと自生のセントウソウを見つけた。
スミレの中で一番早く咲きだすアオイスミレ
驚いたことにレンゲソウも咲きだしていた。
フキノトウ
シュンランの花芽
フデリンドウの株
春の舞台はこれから次々に主役を変え、今年もたくさんの花たちが咲きだしてくれることだろう。
この辺で。