前回はほとんどユキワリソウだけだったので、今回はそれ以外に
園内で出会えた花を載せてみよう。
春の訪れの定番ともいえる野草、フキノトウとツクシ
これはぜんまいの仲間だろうか?
フクジュソウやショウジョウバカマも早春を代表する花の一つだ。
まだ10時前後、人影はまばらだ。
雪の溶けたばかりの枯草をかき分け、オウレンの花が一斉に咲き始めている。
近寄ってみると、赤紫色の花茎に白一色の星形の花、
氷細工のようで華奢な美しい花だ。
日当たりのよい崖に群生しているのはキクザキイチゲ。こんなに密で大きな群生は
今まで見たことがない。
すぐ近くに青紫の花もあった。
カタクリはまだ早かったのか、咲き出した株はほんの数株しかなかった。
あと2週間もすれば周辺はカタクリでおおわれ、その上をギフチョウが飛び回るのだろう。
水辺にはザゼンソウが見える。
ほんの少しだが、ミズバショウもある。
池の中にはアカガエルのオタマジャクシがいて、その回りに大きな白っぽい
卵嚢があった。これは以前来た時に案内人に教わったクロサンショウウオの卵だ。
湿地に生えるネコノメソウのなかま、ホクリクネコノメソウ
これもこの地方の特産種、コシノコバイモ
時期が早かったからか、咲いているスミレはナガハシスミレとオオバキスミレだけ。
木の花で咲いているのはオクチョウジザクラとマンサク
帰りがけ低木のナニワズを見つけた。
日帰りの旅だったので、滞在時間は2時間半しか取れなかったのが何とも悔しい。
やはりこの植物園は一日丸ごと使って隅から隅までゆっくりと廻りたい。私にとっては
それだけの価値のある場所だ。近くに移住してボランティアとして、一年中いられたらどんなに幸せだろう。
それは叶わないとしても できれば今まで来たことのない全ての季節に訪ねたいものだ。
この辺で。