前回の18きっぷ福島の旅で3回分使ったので、今回はその残り一回分で
群馬県野鳥の森、小根山森林公園に出かけてきた。
注)青春18きっぷは5回分で1セットとなっていて、期限内に使わないと無効になる。
行程概略;(行き)新秋津7:16→武蔵浦和7:37着、7:42発→大宮7:48着、7:52発→高崎9:09着
9:32発→横川10:05着
(帰り)横川13:58発→高崎14:28着、14:52発→浦和16:20着、16:23発→南浦和16:27着
16:30発→新秋津16:50着
18きっぷは各駅停車だけの乗継なので時間がかかる。日帰りだと、
目的地に着いたのはいいが、時間がなく、うっかりすると何もできなく
帰ることになってしまう。そうならないためには、目的を一つに限定し、
決して欲張らないことが肝心。本来の目的はのんびりと電車の旅を
楽しむことなので、目的地での楽しみは余禄みたいなものと考えればよいのだ。
さて自宅からだと3時間以上かけて辿り着いた横川駅は、かつては峠の釜めしで
有名だったところと言えばおわかりだろう.

因みにこの駅舎は関東の駅100選にも選ばれている。
行動できる時間は4時間弱。そのうち往復に一時間半以上かかる。駅を出てすぐ左へ向かう。

バス乗り場がある。新幹線の開通により信越本線はここで終着駅となり、この先
軽井沢までは代行バスが出ている。
ちょうど代行バスが来ていた。

勿論今回はこのバスには乗らない。森林公園までの遊歩道入り口がわからなかったので、
釜飯屋の店の人に聞いて教えてもらった。
バス停の前を右折するとここに出る。

電信柱に看板があった。小沢に沿ってかなり荒れ気味の山道を登っていくと
前方に何か見えてきた。


近づいてみると 山吹の郷とある

人影はなく、入り口もふさがれてあるので、現在は閉鎖中なのだろうか

ところどころに万葉仮名でかかれた歌柱(?)がある。

面白そうな施設なのでぐるりと一周したのだが、残念だが入れるような処はない。
代わりと言っては何だが、ルリビタキの♂と♀(多分)に出会えた。
まずはなかなか藪から出てはくれなかった ♂から。


やっと開けたところに出てくれた。

100mほど離れたところには♀(恐らく)もいた。この時期ルリビタキは単独行動を
とるので、春先に二羽が番になっているかはわからない。

一見ジョウビタキの♀にも似ているが、翼の小白斑がないのと
尾羽に青みがあるところで見分けられる。

うーん愛嬌たっぷりだ。尤もこのルリビタキ、♀ではなく若い♂の可能性もあるのだが、
如何せん私ごときの観察能力では判別できない。

ところでこの切り株、 野牛の頭に似ていないだろうか

わき道に逸れてばかりはいられないので、山吹の郷を泣く泣く後にして
小根山森林公園へ急いだ。
山吹の郷から500mばかり登ったところで入り口が見えてきた。

実はここでミヤマホオジロが見られるというので、やってきたのだが……

管理棟のところにいたカメラマンの人に近況を聞くと、
今年は暖かいせいか、ミヤマホオジロは姿を見せてないという。見られるのは
アトリやヤマガラなどだという。その人によると下の山吹の郷で、2.3日前ミヤマホオジロに
会えたという。そんなことだったら、下でもっと時間をかけて粘ったのに……。
仕方がないので スズカケの路を歩いてみることにした。


さまざまな樹種の人工林が続く。標識を読みながら行くと飽きない。

古い看板があった。

野鳥の森とあるが、野鳥の姿はあまり見かけない。もっともじっくり時間をかけて
回らなければ出会えないのだろう。
しきりに鳴き声はするので確かにいることはいる。

コースの奥に展望台があった。

展望台からは妙義山の山並みが見える。

このコースは約40分とあるが、アップダウンがあるので結構大変だった。途中数少ない野鳥の鳴き声に
その姿を探したりしたので、一周するのに一時間以上かかってしまった。
時計を見ると既に13時を回っている。どうやらこの辺で帰る時間になったようだ。
久しぶりに日帰りで使った18きっぷだったが、じっくり時間をかける
必要があるバードウォッチングにはあまり向いていないようだ。
この辺で。