雨の降る中、近くの野川観察園を訪ねた。雨に濡れた
満開の桜が甘い香りを漂わせている。
いつもなら満開の桜の下、大勢の人で賑わう公園もこの日は人出は少ない。
こういう静かな花見も落ち着いていいもんだ。
10mは優に超す背の高い桜。
さっきからしていた甘い香りの正体はこの大島桜だったようだ。花も葉も心地よい甘い香りを放っている。
ところで桜餅の葉っぱはこの桜で作るのだと知っていただろうか……。
野川観察園前にかかる橋と桜とベンチ
野川もすっかり春の装いに変わっている。
観察園の入り口にある花情報の掲示板。4月になって花の数もだんだんと
増えてきたようだ。
通草(あけび)の花。手前の大きいのが雌花、奥の小さいのが雄花。
通草の由来はアケビの蔓は空洞で空気が通ることから来たらしい。
オドリコソウも少しずつ咲き出した。
この小さな花はヒメウズという花。山間部から畑、人家付近と至る所にみられるが、
余りの小ささ故にこの花の存在に気付く人は少ない。
ウラシマソウ。名の由来となっている細長い釣糸のようなものは付属体と言うそうだ。
目立つことで虫を呼んでいるのだろうか。
ホウチャクソウ
ジュウニヒトエ
シュンランとヒトリシズカ
奥多摩の山歩きではほとんど見かけないイカリソウ
チゴユリもたくさん咲きだしていた。奥多摩の山では群生を見ることができる。
こちらはやや終わり加減のニリンソウの群生
ラショウモンカズラは低山歩きでたまにお目にかかることができる。
ヤマブキソウ。似ているヤマブキは木の花で、花弁は5枚。
ちょっと見にはムラサキケマンと間違えてしまうがこれはジロボウエンゴサク
ちなみにスミレの太郎坊に対して、次郎坊と名がつけられたのだとか…。
こちらも咲きだしたばかりのレンゲソウとチョウジソウ
見上げるとカエデも地味な花をつけていた。
この辺で。