てのひらの中の偶然

携帯iphone12、そしてOLYMPUS OM-Dが切り撮った日常の風景

探偵~哀しきチェイサー@紀伊國屋サザンシアター

2009-04-16 | 東京・影
音楽劇 探偵(哀しきチェイサー)本日のマチネに行きました。

1978年に発表された、阿久悠:作詞/大野克夫:作曲の沢田研二の同名曲をベースにした音楽劇です。
作・演出のマキノノゾミさんが大好きな楽曲だそうで、マキノ氏の提案で実現した舞台。

阿久さんの詞をなぞるに留まらない、マキノ氏独自の世界感を感じる舞台でした。
舞台となるバーに集う人々も、それぞれが愛すべきキャラクターで、
個々にスポットを当てた物語も見てみたいと思ったほど。

残念だったのは、伊藤蘭演じるヒロイン“麻里亜”の印象が二転三転するのですが、
ずっとつかみどころがなく感情移入が出来なかったこと。
ハードボイルドなのだから、主人公以外の心の機微は表現しないというマキノ氏の意図なのかもと思いますが、
女のわたしには、少々物足りなさが残りました。
バーの常連客たちの吉本新喜劇バリの笑わせどころは少々省いても、
麻里亜というヒロインに対して、共感とか反発とか同情とか・・・心が動く瞬間が欲しかったです。
蘭ちゃんも演じるのが難しかったのでは・・・なんて余計なことまで思ってしまった。

そして、もっと暴論をはいてしまいますが、
ジュリーの映画や舞台、ドラマはいろいろ観ましたが、ジュリーってやっぱり“ピン”の人、
相手役の女優さんを輝かせるためには自身は影になることも必要だと思うのですが、
ジュリーはどうしたって自然発光してしまうのか、演出家が意図してジュリーを中心にしてしまうのか?
わたしは、相手の女優さんが輝いて見えたことってないのです。
ジュリーファンのわたしなので、バイアスがかかった目線で観てしまっているのでしょうか。


ただ、唯一「大阪物語」の田中裕子は輝いてたとわたしは思うのですが、
これは、お二人そろって脇役だったからなのか、田中裕子の実力なのか、
ジュリーが奥様相手ということでリラックスできたのか・・・
ご意見のある方は、是非ともコメントで聞かせていただきたいものです。


追記(2009/04/16 23:50)
コメントいただきました、ぢんぱちさんの「探偵~哀しきチェイサー」のレビューエントリー、必見です!



で、画像は今日の観劇の周辺、サザンシアターも含む。です。































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コメント (2)