てのひらの中の偶然

携帯iphone12、そしてOLYMPUS OM-Dが切り撮った日常の風景

桜舞う-沢田研二

2009-04-06 | 花・ほぼさくら
2004年の春、目黒川を眼下に臨む病院で友人が闘病していました。
ちょうど桜が散り始める頃、何度目かのお見舞いに行き、
ベッドから半身を起こした友人と二人、眼下に広がる桜のパノラマを
ほとんど言葉を交わすこともなく、ただただ眺めました。
それから10日ほど後、彼女は人生の幕を閉じました。

その春にリリースされた沢田研二のアルバム「俺たち最高」に収録されていた
「桜舞う」(作詞:沢田研二 作曲:下山淳)は
CDでもライブでも聴くたびに、涙をこらえることが出来ませんでした。



♪桜舞う坂道を 君と登っている 空はあくまでも青 少し悲し♪


歌い出しからダメダメのわたしになってしまいます。


♪桜の花が好きだ それより君が好きだ いつかは別れがくるね 君も泣いた♪


この曲は、「君を残して僕は行けない。僕を残してさっさと行かないで」
という、若い頃には考えないような、死期を視野に入れたラブソングです。
これを聴くたびに、入院わずか2ヶ月で逝ってしまった友人と
彼女を最後まで支え、見送っただんな様の気持ちがどんなであったろうと胸に迫り、
最後に彼女と見た桜吹雪の情景が蘇ります。

わたしが参加したこの年のツアーではジュリーもこの「桜舞う」で声が震えていました。
直前に久世光彦さん、宮川泰さんが急逝されジュリーの心にも去来する様々な思いがあったのでしょ。


桜の時期は、心浮き立つ季節ですが、この年からちょっぴり悲しい季節になりました。
今年は、咲きはじめてから寒さが戻ったせいか桜を例年より長く楽しめ、
わたしもいつになくいっぱい桜を観ることができました。
年を重ねるほどに、桜を好きにもなってる自覚があります。


昨日、今日、切り撮った桜のあるご近所の風景です。




わが部屋の目前の枝垂れ桜、
少し濃いピンクと黒い幹とのコントラストが妙にエロティック
若い頃は、苦手だったな~こういう桜









目黒3丁目の民家の庭










有栖川公園





目黒川:中里橋付近









目黒川:中目黒付近









これから、桜吹雪く頃もすごくキレイですよね
染井吉野が終わったら、今度は八重桜の出番です
目黒川なら、中目黒からちょっと下った舟入場近辺に八重桜並木がありますね。
今年の桜、まだまだ、楽しめそうです♪

お気持ちに触れる記事・画像ございましたらクリックください、ありがとうございます。

にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ




コメント (4)