中国が南シナ海で暴虐の限りを尽くすのは、オバマの宥和姿勢が招いたもの。
アメリカが人工島偵察などに踏み切ったが、今のところそれ以上の動きはない。
カーター国防長官は30日、シンガポールのアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で「南シナ海で1カ国だけが、いかなる国をも大きく上回る規模と速さで埋め立てを進めている。それは中国だ」と名指しして、即時中止を要求した。
中国軍の孫建国副総参謀長は31日、埋め立てによって建設を進める「人工島」は「軍事防衛の需要を満たすため」と説明し、軍事目的であることを認めた。
中国が本性を鮮明にした瞬間だ。
孫建国副総参謀長はその上で、
「完全に主権の範囲内であり、合法で道理にかなったものだ」
「南シナ海は中国の核心的利益に属する」と中国が勝手に宣言すれば、自国領だと開き直ったに等しい発言。
国際社会では認められない暴論を中国はごり押しする。
これはまさに覇権主義、拡張主義の極みである。
尖閣諸島の領有権主張と同じ論法だし、尖閣諸島は日本の抵抗にあって膠着状態だが、南シナ海周辺国は束になっても中国に歯が立たない。
中国の暴走を止めるにはアメリカの力以外対抗する術がない。
アメリカが偵察以上の強硬な対応処置を実施するためには、オバマ大統領の決断が必要だ。
オバマに、はたして中国と戦争する覚悟があるかどうか、その決断が迫っている。
もしこれまでと同じ宥和姿勢を出せば、中国の暴挙を止めることは不可能になり、やがてはアジアでの主導権は中国に握られ、アメリカもアジア地域から追い出されるだろう。
そうなれば日本も中国の脅威をまともに受ける。
覇権国家のアメリカ国民が、そのような屈辱には耐えられるだろうか。
時を無駄に過ごしていけば、ますます中国は増長し、中国を封じ込めるためには、今行動を起こすより数倍も多くの力必要になるし、被害も未曾有に及ぶ。
今このときこそ、キチンオバマを返上し、清水の舞台から飛び降りる絶好の機会ではあるのだが・・
アジアでも、中国に味方しそうな態度見せているのは、アメリカの同盟国のはずの韓国だけ。
経済で急所を中国に握られてしまっている韓国
中国の孫氏は同31日、韓国の韓民求(ハン・ミング)国防相との会談で、米国が韓国への配備を検討している地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」について「憂慮する」と通告したのだ。
露骨に米韓離間へのくさびを打ち込む中国軍幹部
恫喝にどう対応するか韓国、屈するか否かが注目される。
日本は韓国を決して味方と思ってはダメで、中国の手先と見ておいた方が無難。
中国の動き同様、韓国の動きにも注意する必要がある。
もはや韓国をこちら側に留め置くより、中国側へ追いやってしまった方が日米として後々の対応がしやすいのではないだろうか。
関連サイト
>南沙埋め立ては「軍事目的」…中国軍幹部が明言
2015年06月01日 00時09分 YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150531-OYT1T50096.html
>米国防長官、中国に南シナ海埋め立て作業の即時中止を要求
2015.05.31 Sun CNN.co.jp
http://www.cnn.co.jp/world/35065234.html
>【視線】オバマ政権は中国の南シナ海「埋め立て」の暴挙を止められるのか
2015.06.01 zakzak
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150601/dms1506010852001-n1.htm