オバマ大統領の堪忍袋の緒が切れました。
米海軍のイージス駆逐艦「ラッセン」が、中国が造成中の人工島12海里内を航行しました。
中国外務省の華春瑩副報道局長は、
「『航行の自由』の名目で、他国の主権と安全を侵害することに断固反対する」「(人工島の建設は)今後も続けていく」
中国外務省の悲壮感が滲んだ発言ですね。
米国がなぜ“航行の自由”を主張しそれを実践したか。
言うまでもなく、それは中国が暗礁を勝手に造成して人工島を造ったこと。
人工島は国際法に定められた島嶼ではなく暗礁、暗礁を造成する行為そのものが国際法に違反して無効なもの。
さっさと元に戻せよということ。
国際社会の望むことはそういうことなんでございます。
国際社会の規範を無視してむちゃくちゃなことをやっているのは中国一カ国なんです。
中国が幾ら平和を望むなんて口先で言ってもですね、どこの国も信じやしません。
いや一人いたんですよ、信じる人がオバマ米国大統領ですよ。
中国を信じたばっかりに却って今の事態になってしまったわけです。
国防省は今年の早い時期に南シナ海でことを進める中国の人工島に危機感を募らせ、もう猶予はないとオバマ大統領に対応を進言した。
しかしオバマはぐずぐず言って9月の習近平主席訪米まで何もしなかった。
中国はその間に急ピッチで人工島の完成を急いでいたことになる。
オバマは、訪米した習近平に南シナ海の問題を取り上げ質したが、習近平はけんもほろほろ
子供相手の戯言を聞かされたオバマは激怒した。
と青山繁晴氏語っておりました。
今回手始めですから、、暗礁の周りを自由に航行しただけなんです。
米国側から言わせれば中国の抗議や批判は受け入れらないということになります(わらい
昨日の朝日新聞の記事
>米艦、南沙の岩礁沖も航行 ベトナムや台湾が領有権主張
ワシントン=峯村健司 2015年10月28日10時26分
南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で中国が領有権を主張する人工島から12カイリ(約22キロ)内に進入した米海軍のイージス駆逐艦は、ベトナムや台湾が領有権を主張する岩礁の12カイリ内でも航行した。今回の航行について「いかなる特定の国も対象にしていない」(国防総省当局者)として、領有権問題には踏み込まないとする米側の姿勢を示したものだ。・・・・
http://www.asahi.com/articles/ASHBX2HYLHBXUHBI00D.html
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問題の核心をわざとそらそうとする朝日新聞らしい記事ですね~
朝日新聞にとっては“航行の自由”だけが問題らしい。
問題を矮小化したり肥大化したりするのは、中国側の都合に配慮する朝日新聞らしい姑息のやり方です。
米国がなぜ航行の自由を実践したか。
それは最初に指摘したように中国が造成した人工島を認めないということだからです。
中国は人工島を自国の島嶼として領有権主張し、領海12海里を設定しているわけです。
米艦船が人工島の12海里内を自由に航行することは、人工島も中国の領有権も認めないということ。
それを朝日新聞は自由航行だけに問題を矮小化しようと何故か必死のようです。
中国ではこの問題は報道規制が敷かれているらしく大した報道はなされていません。
原則的な中国の主張を淡々と流しているだけ。
それだけ中国は対応に苦慮していることがわかります。
これまで特亜に優しかった毎日新聞も朝日新聞に劣らずこんな記事を配信しています。
朝日新聞同様、中国のためのプロパガンダです。
<米艦南沙航行>中国「国際法と中国関連法に違反」強調
(毎日新聞) 10月28日 23:59
【北京・石原聖、ワシントン和田浩明】米海軍のイージス駆逐艦が南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で中国が埋め立てた人工島から12カイリ(約22キロ)の海域内を航行したことについて、中国外務省の陸慷(りくこう)報道局長は28日の定例会見で、「国連海洋法条約などの国際法と中国の関連する法律に違反した」と改めて批判した。米国は作戦の「中立性」を強調しているが、中国は主張を受け入れない構えを鮮明にしている。
ロイター通信によると、イージス駆逐艦「ラッセン」はベトナムやフィリピンが領有権を主張する岩礁の12カイリ内にも進入しており、特定の国に肩入れしない「中立性」を強調する行動とみられている。これに対し、陸局長は「自らの行動を米国がどう説明しようと、それは彼らの事情だ」と米国の説明を突っぱねた。
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/164/1da1cfebc54559b51af4d8caf7316cfe.html
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これはまたすごいですね。
中国側の仰天主張をそのまま見出しにもって来っちゃってます。
米艦船は国際法に則って公海の自由航行を実践しているだけですよ。
毎日の記者さん、国際法に違反しているのは中国の方ですよ、中国の方!
勝手に定めた国内法が公海に及ぶはずないでしょう、問題の海は公海ですよ。
恥ずかしくないんですか、こんな見出しで・・
どこの国にしろ環礁を経済的水域として利用するのは良いのでしょうが、領有権など認められません。
中国だろうと台湾だろうとベトナムだろうとフィリピンだろうと関係ないんです。
日本の新聞社は、アメリカの艦船に実行して貰わないと、そんなこともわからないんでしょうか。
朝日新聞などご丁寧にこんな地図まで掲載し、中国がほぼ南シナ海全域に領有権を確立してるんだぞと言わんばかりです。
中国が管轄権を主張する境界線(朝日新聞)
この地図も中国の野心を完全に裏付けた地図ではありません。
もっともっと、中国が露骨に野心を露わにしているのがこちらの地図
この地図を見ますと南沙、西沙諸島などは、中国が欲張る南シナ海の中央ぐらいの位置にしか該当しません。
中国が如何に異常な国か、わかろうというものです。
【青山繁晴】南沙人工島 習近平「古来から中国の領土」にオバマ怒り爆発!!基地建設中止しない場合、米軍は攻撃せざるを得ない!インサイトコラム 2015年10月28日(水)