家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

外とのつながり――外観についての一つの要望

2004年12月02日 | 我が家のスペシャルな仕様
 設計にあたって、建築家には「外界を拒絶するような閉鎖的なイメージの外観にはしてほしくない」と要望した。
 もともと、「家が“まち”とつながる」ことを重視している建築家だったからこそ依頼したという面もあり、ほっておいても閉鎖的にはしなかったろうが・・・。
 
平日は都会に住んでいるため、どこかの建築家と建てたとおぼしき住宅を見かける機会がある。そのなかで、道路に接する面に、玄関としてのドアと小さな窓が1つ、2つほどしか開口部がないというような家を何度か見た。ひとつの造形物としては魅力もある形状なのだが、周囲の家から浮き上がってしまっている例が少なくない。
特に周囲の家にそこそこ開口があって、フランクな雰囲気がある場合、その中に殻に閉じこもった家が収まると、街並み面ではその家の周囲の空間にちぐはぐさを生んでしまう。

 なにせ当方の建設地は温暖な気候の地方都市である。基本的に開口した家が多い。閉鎖的な家にすれば変に目立ってしまい、周囲に歓迎されそうにない。

 よくしていただいているご近所とのコミュニケーションを大事にしたいということもある。
閉じた家にして、ご近所から、「よそよそしい家になった」なんて思われたくはなかった。なにしろ、以前の家は相当にあけすけだったから・・・。

 今度の家は、あまりにあけすけな部分は是正されつつ、閉鎖的でない外観になっていると思う。それにはいろいろな工夫があるのだが、おいおいここに書いていきたい。