家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

手刻みと手縫い

2004年12月12日 | 我が家のスペシャルな仕様
ハンドメイドが好き。
職人の技が好き。
そのせいか、建築家がプレカットでない手刻みの材で家を建てることを推奨していることをすんなりと受け入れることができた。

大工さんが昔ながらの仕口・継手で手刻みして組むと構造はとても強くなるということも、理屈を聞く前になんとなく納得できてしまった。
というのは、私が趣味でやっているレザークラフトにおいては、ミシン縫いより、手縫いの方が格段に「強い」からだ。ミシン縫いは糸のどこかが切れてしまうと、そこからどんどんほつれていってしまう。ところが、手縫いの場合は糸が切れてもほつれない。
手縫いが強いのには理屈があり、その理屈は手刻みが強い理屈とは特に関連はないのだが、同じように人間の「手」を介する作業ということで、その時点で機械ではできない何かが付加されているのは間違いないと推理できた。

手刻みには、熟練した大工の技術が必要だ。その分コストが高くなるからといって、最近の家では手刻みが減っている。これは残念なことだ。構造が強くなって長く持つのなら、決して高い買い物ではないのに。

腕のいい大工さんも、今ならまだ巷に残っている。そういう大工さんは最近の現場がプレカットばかりになってつまらない思いをしていることだろう。たまに巡ってくる手刻みの仕事はよろこんでやるのではないか。そうして喜びながらやる仕事は力の入れ方が違って、いい仕事になるはずだ――。そんな連想をしている。

12/12の記録

2004年12月12日 | 建築現場記録
先週は所用で実家に帰れなかったため、2週間ぶりの現場となった。
わくわくして見に行った。

1階はほとんど進捗がなかったが、2階はいろいろと変化していた。上からせめてきている感じだ。
写真は越屋根を中から見上げたものである。
まず、壁が形になってきていた。石膏ボードが張られて壁の存在がリアルになり、部屋として、より具体的にイメージできるようになった。天井もとりかかりはじめていた。
1階にはこれから据え付ける造作家具の一部も置いてあった。

これからは年末に向けてせわしなさが出てくると思うが、気をつけて、かつ確実に作業してもらいたい。