家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

断熱材より・・・

2004年12月03日 | 家について思ったことなど
我が家の断熱材はグラスウールである。
断熱材業界では次々と新しい製品が開発されており、昔からあるグラスウールへの風当たりは強い。
また、最近は外断熱(外張り断熱)が持ち上げられていることもあって、施主サイドの断熱材に対する問題意識は強くなっているようだ。

建築家は家の仕様を説明する際、グラスウールを使うことに対し、施主である私から、何らかの抵抗があるのではないか、と予防線を張っていたような言葉使いだったような気がする。

私は、つっこむことはしなかった。
依頼した建築家は「長持ちする家」を第一に考えている。その建築家が大丈夫と判断しているならばグラスウールでいい、と思った。建築家の技量を信頼していなければ設計は依頼していない。

私もご多分に漏れず、断熱材に関する勉強はしていた。
そして、おおざっぱな結論として、
「断熱材にはそれぞれ一長一短がある。そしてグラスウールに対する風当たりの強さは、シェアが大きいゆえに増幅している面が大きい」
との判断に至っている。
一般的に、最大シェアの製品をたたくのは新製品を売り込む上でのセオリーでもある。業界人は差別化のために性能差をことさら強調するのが常。言うほどたいした差ではないことが多い。その差が大きければ市場シェアなどはあっという間に逆転しているはずだ。

たしかに、グラスウールにも弱点はあるだろう。
「繊維系断熱材は結露しやすい」などはいろいろなところで吹聴されている。
だが、「繊維系断熱材を使えば『必ず』結露する」のではない。グラスウールは断熱材として高いシェアがあるが、もし、かなり高い確率で深刻な結露が起きているのであれば、すでに社会問題としてもっと大きくとりあげられているはずだ。

結露に関しては、断熱材の種別より、施工方法に原因が多い。確実な施工をしてもらうことが何よりも重要だ。
依頼した工務店は断熱に対するこだわりがあって、外断熱を推し進めている立場だが、それでもこの仕様に納得して請け負ってくれた。
そして、長持ちする家づくりを標榜する設計事務所が施工の監理をするのである。
しっかりやってくれるものと信頼している。