家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

目指すキッチンの姿

2004年12月10日 | 我が家のスペシャルな仕様
 ウチのキッチンは特に凝っているわけではない。簡単に言えば、機能性重視のキッチン。

 流し(シンク)、ガスコンロが直列に並び、その前がカウンター、後が冷蔵庫と調理台が直列に並ぶという構成だ。
 収納は、流しの上と調理台・冷蔵庫の上に吊り戸棚、作業台の下にコンベック置き場と食器入れ、そして床下収納、といった感じ。
 少し変わっている点は、既成のシステムキッチンではなく、流しとガスコンロが業務用、収納が造作だということ、床がフローリングではなくタイルになっていることだろうか。

 床をタイルにしたのは、今回ガスコンロに加え、流しまで業務用にしたためだ。業務用の厨房機器は大抵濡れてもいい土間に置かれていることが多く、実際プロの厨房の床は濡れている。一般家庭ではそこまで濡れる使い方はしないが、濡れることはあるだろうと考えた。
 ただ、冷たいタイルの床は冬つらいので、床暖房を入れている。

主に使うのは妻と母。ウチは共働きなので、平日は母が、週末は妻が主になって料理を作る。
父も料理するのはきらいではない(いわゆる「男の料理」というヤツだが)。
私が主役になるのはソバを打つ時と、包丁を研ぐ時くらいか。
包丁は10本以上ある。砥石専用の収納場所も確保した。

整然さをウリにしようというキッチンではない。
私のイメージは、調味料や調理道具、食器が上に出ているときも絵になるキッチンがいいと思っている。それもオシャレな図ではなく、使い込んだ感じ。
一部の雑誌に出ているようなピカピカのキッチンは目指していない。ああいうキッチンからは、おいしい料理が出てこない気がする。

「このキッチンで料理する人の料理を食べてみたい」と思えるようなキッチンにまでなったら最高である。
当然のことながら、竣工時点でそういう風格までは備えることはできない。家族の手によってエイジングしていくこと()になる。