家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

図面を見る楽しみ

2004年12月05日 | 家について思ったことなど
 この週は所用があって自宅に戻れず、残念ながら現場を見ることができなかった。建築記録もつけられない。家族によれば、床下の炭はほとんど敷き終わったようだ。そのほかの進捗はよくわからない。
 建築現場を見られない平日は、図面を見ていることが多い。きょうも平日のようにちょっと図面を眺めていた。

設計図面は54ページもあるので見ごたえがある。
 平面図、立面図、矩形図、天井伏図、展開図、建具リスト・・・。全体像を見ても面白いし、ディテールをみても面白い。

 図面を見ながら、自分の生活を想像してみるのも楽しい。
 時刻表を見てバーチャルな旅行を楽しむ行為と少し似ているように思う。
想像していると、ちょっと付け加えたいアイディアが浮かんできたりする。
 たまに、図面の中にこちらが想定していなかったものに気づくこともあり、発掘作業っぽさも感じる。

 設計事務所によるボリュームのある図面だからこそ楽しさが多いように思う。


断熱材より・・・

2004年12月03日 | 家について思ったことなど
我が家の断熱材はグラスウールである。
断熱材業界では次々と新しい製品が開発されており、昔からあるグラスウールへの風当たりは強い。
また、最近は外断熱(外張り断熱)が持ち上げられていることもあって、施主サイドの断熱材に対する問題意識は強くなっているようだ。

建築家は家の仕様を説明する際、グラスウールを使うことに対し、施主である私から、何らかの抵抗があるのではないか、と予防線を張っていたような言葉使いだったような気がする。

私は、つっこむことはしなかった。
依頼した建築家は「長持ちする家」を第一に考えている。その建築家が大丈夫と判断しているならばグラスウールでいい、と思った。建築家の技量を信頼していなければ設計は依頼していない。

私もご多分に漏れず、断熱材に関する勉強はしていた。
そして、おおざっぱな結論として、
「断熱材にはそれぞれ一長一短がある。そしてグラスウールに対する風当たりの強さは、シェアが大きいゆえに増幅している面が大きい」
との判断に至っている。
一般的に、最大シェアの製品をたたくのは新製品を売り込む上でのセオリーでもある。業界人は差別化のために性能差をことさら強調するのが常。言うほどたいした差ではないことが多い。その差が大きければ市場シェアなどはあっという間に逆転しているはずだ。

たしかに、グラスウールにも弱点はあるだろう。
「繊維系断熱材は結露しやすい」などはいろいろなところで吹聴されている。
だが、「繊維系断熱材を使えば『必ず』結露する」のではない。グラスウールは断熱材として高いシェアがあるが、もし、かなり高い確率で深刻な結露が起きているのであれば、すでに社会問題としてもっと大きくとりあげられているはずだ。

結露に関しては、断熱材の種別より、施工方法に原因が多い。確実な施工をしてもらうことが何よりも重要だ。
依頼した工務店は断熱に対するこだわりがあって、外断熱を推し進めている立場だが、それでもこの仕様に納得して請け負ってくれた。
そして、長持ちする家づくりを標榜する設計事務所が施工の監理をするのである。
しっかりやってくれるものと信頼している。

外とのつながり――外観についての一つの要望

2004年12月02日 | 我が家のスペシャルな仕様
 設計にあたって、建築家には「外界を拒絶するような閉鎖的なイメージの外観にはしてほしくない」と要望した。
 もともと、「家が“まち”とつながる」ことを重視している建築家だったからこそ依頼したという面もあり、ほっておいても閉鎖的にはしなかったろうが・・・。
 
平日は都会に住んでいるため、どこかの建築家と建てたとおぼしき住宅を見かける機会がある。そのなかで、道路に接する面に、玄関としてのドアと小さな窓が1つ、2つほどしか開口部がないというような家を何度か見た。ひとつの造形物としては魅力もある形状なのだが、周囲の家から浮き上がってしまっている例が少なくない。
特に周囲の家にそこそこ開口があって、フランクな雰囲気がある場合、その中に殻に閉じこもった家が収まると、街並み面ではその家の周囲の空間にちぐはぐさを生んでしまう。

 なにせ当方の建設地は温暖な気候の地方都市である。基本的に開口した家が多い。閉鎖的な家にすれば変に目立ってしまい、周囲に歓迎されそうにない。

 よくしていただいているご近所とのコミュニケーションを大事にしたいということもある。
閉じた家にして、ご近所から、「よそよそしい家になった」なんて思われたくはなかった。なにしろ、以前の家は相当にあけすけだったから・・・。

 今度の家は、あまりにあけすけな部分は是正されつつ、閉鎖的でない外観になっていると思う。それにはいろいろな工夫があるのだが、おいおいここに書いていきたい。



ガスコンロ

2004年12月01日 | 我が家のスペシャルな仕様
 ウチのガスコンロは施主支給である。
 施主支給なんてえらそうに言っても、単に前から使っていたものを再度設置してもらうだけである。
 業務用のガスコンロのため、細かな機能がない反面、火力がめっぽう強くて頑丈なのがとりえ。10年以上使ったのにガタがきていない。
  新築を機に新しくするには、あまりにも健在すぎた。

 妻はIHクッキングヒーターが気になっていたようだが、コンロの上に大きな五徳を置き、その上に釜を乗せてセイロで赤飯を炊く、なんてコンロの使い方をしている我が家ではちょっと導入しにくかった。
 今ある鍋、釜の大半が使えなくなってしまうのもいやだった。IHだと土鍋、土瓶も使えない。

 チャーハンは中華なべを振り回しながら作りたいっていうわがままもある。

 妻のために、このガスコンロに寿命がくればIH化するかもしれないが、頑丈すぎていつのことになるのやら。