総評:★★★☆☆ 総評としては普通。
面白い度:★★★★☆ 面白く読めた。
読みやすい度:★★★★☆ 技術の本だが読みやすかった。
ためになる度:★★★☆☆ いくらかためにはなった。
また読みたい度:★☆☆☆☆ 読み返すはあまりないかなと思う。
面白い度:★★★★☆ 面白く読めた。
読みやすい度:★★★★☆ 技術の本だが読みやすかった。
ためになる度:★★★☆☆ いくらかためにはなった。
また読みたい度:★☆☆☆☆ 読み返すはあまりないかなと思う。
図書館で見つけたので面白そうだったので読んでみることにした本。
ドラクエⅩの開発をしていた「青山公士」さんって人が『WEB+DB Press』という雑誌に連載していたものをまとめて本にして出したもの。
ドラクエⅩは自分はやったことは無いが、周りにハマっている人は数人いた。
今でも活況らしいので、機会があればやってみたいと思う。
そんなドラクエⅩはどのように作られ、運営されているのか、同じシステムを扱う者としてとても興味深く読めた。
印象で言うと、オンラインのRPGはどこかとっつきにくそうなイメージがあり、ファイナルファンタジーとかは、かなり大人向けの作りだなーというイメージだが、ドラクエⅩはかなり初心者でもとっつきやすそうなビジュアルだしUIだなと思う。
UIなんて従来のドラクエをそのまま踏襲しているので、その点ドラクエ人口は日本でとてつもないと思うので、とても間口が広いオンラインRPGだと思う。
そんなドラクエブランドを介したオンラインRPGは製作者側もユーザー側もとてもハードルが高かったはずだ。
今は確固たる人気を築けていると思うが、開発側の努力や、かけているお金は並々ならぬものがあると思う。
ドラクエで言うと、自分は8まではやっているのだが、それ以降のタイトルはプレイしていなかった。
今までプレイして感動したのは4のリメイクも良かったが、何よりも8の完成度だった。
8はストーリーとしては一本道でシステムもそこまで斬新なものはなかったが、ドラクエの世界を全て3Dにしたというところがとても驚きで、鳥山明の世界と今までのドラクエの世界を裏切らない出来だったのが、本当に驚いた。
8の世界を歩き回るあの冒険をしている感は本当にすごいと思う。
そんな8と同じような感覚でⅩやⅪができていると思うとやはりちょっと気になるのだった。
まあそんなんで本の感想を書く。
内容としては、とても分かりやすく、あまりシステムを知らない人でもなるべく分かりやすく書かれていたので、とても読みやすかった。
アーキテクチャとしては、C#とLuaという言語を使っており、DBはOracleのExaDataだった。
Luaという言語は自分は知らなかったが、C#とOracleは知っていたがやはりかなり固いアーキテクチャだなと思った。
C#って結構マニアックよりな言語だと思うので、ちょっと意外だった。
ドラクエⅩはメモリ管理がかなりシビアらしく、メモリが足りなくなってシステムダウンすることもあったということだった。そのためにJavaとかではなくC#を使っているんだなあと思った。
あとオンラインRPGということでサーバとの通信も常に行っていなければならず、サーバに送信する情報、クライアントだけで保持すればいい情報をしっかりすみ分けて、サーバに送信する情報はなるべく最小限にしているということだった。あとはよく書き換えるコードの部分をスクリプト言語のLua、重要な処理だったり、処理速度を早くしたりする所をC#で書いていたり、柔軟にプログラムの担当範囲を変えているのが面白かった。
またドラクエⅩでの特筆すべきシステムとして、「押し合い」があるということだった、「押し合い」はかなり画期的なシステムらしく、今までの他のオンラインRPGでは実装がされていなかったようなシステムで、簡単に言うと自分たちのキャラクターをオンライン上の他のキャラクターがかち合うと相手の進路を妨害できたりというしくみらしい。
この実現がかなり難しいらしく、サーバとクライアントの通信をうまく使って実現できたということだった。
まあそんな所がこの本を読んで面白かった点だった。
他にもグラフィックの書き方(トゥーンレンダリング)とか、キャラのモーションとか、アイテムの管理方法とか、色々興味深いことが書かれていて、ドラクエⅩはこういった技術や仕組みを使っているんだなあと知ることができた。
ざっと見た所、本当にそこまで難しい技術や管理はしていないように感じられたので、自分もスクエニに入って運用できるんじゃないか?と思った。
まあそんなんで、オンラインRPGやドラクエⅩはやったことなかったが、ちょっと身近に感じられらるような本でしたとさ。
そしてこれからも色々運営していくのも難しいと思うが、スクエニには面白いゲームを作り続けてもらえるよう頑張って欲しいと思いました!
そんなんで以上☆