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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

76冊目:「勝ち残りSEへの分岐点」

2012-06-26 22:32:49 | 
総評:★★★☆☆ ふつう
面白い度:★★★☆☆ ふつう
読みやすい度:★★★★★ スイスイ読める
ためになる度:★★★★☆ ためになった
また読みたい度:★★☆☆☆ 一通り学べたので次はいいかも

自分の職業はSEなのだが、そのSEについて書かれた本。
今まで読んできた小説などとは違って、普通の自己啓発本である。

この本の作者の方とはちょっと縁があり、発端としてはプロジェクトマネージャ試験の勉強をする時に買った参考書の著者がこの人であった。
参考書はかなり読みまくったので、この人の人となりというものが感じられるようになってきて、ブログなども拝見し、ちょっとしたファンになっていた。でも結局プロジェクトマネージャの試験は落ちてしまった。。。

そんなある日、会社からあるセミナーに出席するように言われたのだが、そのセミナーの講師がこの著者の方だった!
これはなんていう偶然だ!!と思って、その時は文字通り本当に心が躍ったものであった。

そんなんで、セミナーにてご本人とご対面。
すごいオーラを持った方だった、そして名刺交換を行ったのだが、あいにくあちらの名刺が切れてしまっており、惜しくも名刺ゲットはならなかった・・・
でも名刺はお渡しすることができたという達成感はあった。

その後、Facebookでも友達申請をしていただき、今に至る。
そんないきさつだったが、お話の最初に戻ると、川崎の本屋でぶらぶらと立ち読みをしていた時に面白そうだなぁと手に取った本がやけに関西弁の口語体を使って書いてある本だったので、もしかして、、、と思ったら、もちろんご本人の著書だった!

そしてビビビっと運命を感じ、すぐにこの本をお買い上げしたのだった・・・
というそれなりに長いいきさつでした。


というわけで、SEとは?というものが書かれた1冊。
色々新しい知識を得ることができて面白かったです。

・資格を取ることはとても重要
・会社は教育制度が充実している所を選べ

とか、この人なりの考えが述べられている。その他、参考になったのは
SEに必要な4つのスキルとして、
・テクニカルスキル
・プロセスマネジメントスキル
・ビジネスマネジメントスキル
・ヒューマンスキル
があるということ。
あと、年を経ていくごとに必要なこれらのスキルの配分が書かれていたり、

エンロン倒産→SOX法制定→J-SOX法制定→内部統制の強化
の流れだったり、

ビジネスの世界では「言葉は軽い」ということが前提で考えられている。
だったり、

ITコーディネータ研修がとても有益な内容であること

だったり、色々ためになることは得られたと思う。

結局、今年の2回目のプロジェクトマネージャ試験も落ちてしまったが、この人にわずかながらでも追い付けるように、来年もめげずに受験しようと思います。

そんな決意も新たになった1冊でした。以上☆ 

75冊目:「アミ 小さな宇宙人」

2012-06-20 20:35:38 | 
総評:★★★★☆ 興味深かった
面白い度:★★★★☆ 面白かった
読みやすい度:★★★★★ スイスイ読める
ためになる度:★★★★☆ ためになった
また読みたい度:★★★★☆ 読み返してみたいと思う


世界で読まれている児童文学?
ちょっとした所から面白いという話を仕入れたので読んでみることにしました。


前回のアンナ・カレーニナの反動からか、2日間で読み終えた。
内容としては、主人公のペドゥリートがひょんなところから小さな宇宙人、アミにであう。
アミはペドゥリートに自分が宇宙人であることを明かし、宇宙人や、宇宙のことを話して聞かせる。

そんなんで、アミは、ペドゥリートを宇宙船に乗せて、色々な所へ案内し、宇宙人の文化や生活や考え方、そして最も大切な宇宙の法則「愛」について説明する。そして最後にペドゥリートはこの体験を、アミに言われたように本にすることを約束するのであった。


色々な宇宙のことや宇宙人、そして愛について書かれた本でした。
ていうか内容としてはそこまで突拍子のないようなことではなく、よくよく考えてみるととても合理的で論理的に感じる。
素直に見ていてそこまで嘘を書いてあるようには思えない。

しかし、自分は宇宙人やUFOを見たことはない。そもそもこの本に宇宙人はむやみに地球人の前に姿を現すことはできないと書いてあるが、、、
しかし、地球の今までの謎、ピラミッドとかナスカの地上絵とか、アトランティスやムー大陸とか、あと聖書の内容とか、そういった超古代文明のことを考えると、そういった人間とは違うもう一つの知的生命体が存在しないとは思えないのである。

そんな考えと紐づけると、この宇宙人アミの言っていることは、本当に正しいことではないかと思えてしまう。


しかし、地球の各地を一瞬にして移動したり、太陽系とは違う惑星にワープしたりと、そういったことはさすがに難しいんじゃないかなぁと思う。
そして、宇宙人の生活はお金もなく、犯罪もなく、仕事というのもなく、それぞれが幸せに暮らしているというそういった環境はあまり信じることはできなかった。

あと、地球は愛の度数がまだ少なく、発展途上にあり、これが増えていくと、いずれは宇宙人と同じ文明に到達することができるという内容や、地球はこれから一つの統一国家を目指す必要があるということはなかなか興味深い内容だった。

地球の人類が宇宙人のような生活を手にするまで、あとどれくらいかかるのか、自分は多分生きてはいないと思うけど、その前にそもそも地球は大丈夫なのかなぁと思ったりします。


最後に、興味深かった内容を抜粋する。
・きみは愛だ。だから、どんなことでも愛に反したおこないは、きみじしんに反したおこないになり、愛である神に反したことにもなるんだよ。だからこそ、宇宙の基本法は愛であり、愛が人間の最高位のもので神の名を"愛"と言うんだ。宇宙の宗教とはまさに、愛を感じることであり、愛をささげること。これにつきるんだよ。

・かんしゃは、"生命の木"の十二の"くだもの"のうちのひとつだ

ちなみに、愛の度数について。
・魚 ・・・ 50
・熊 ・・・ 200
・戦争の起こる前の地球人(平均) ・・・ 450
・地球人(平均) ・・・ 550
・地球人の範囲 ・・・ 320~850
・救済される最低ライン ・・・ 700
・何の利害もなく、人のためにつくしているひと ・・・ 700以上
・アミ ・・・ 750
・愛の体験者 ・・・ 1000~2000
・太陽 ・・・ 10000!
ということです。
そんな感じで、以上☆


74冊目:「アンナ・カレーニナ(下)」

2012-06-18 21:58:19 | 
総評:★★★★★ 読み終えた感はスゴい!
面白い度:★★★★★ 引き込まれた。
読みやすい度:★★★☆☆ 変わらず普通。
ためになる度:★★★★★ かなり色々学んだと思う。
また読みたい度:★★★☆☆ 読み返してみたくなる感はまあまあある。


長かったアンナ・カレーニナ。やっと全部読み終わりました!
途中で小休止もあり、足かけ4か月にも渡った小説でした。
最終巻は半月とちょっとで読み終わることができた。


そんなんで最終巻は、結構早く読み終えたこともあり、なかなか引き込まれる巻でした。

最後には、今までの境遇から色々な思いや考えが回りまわって、アンナはブロンスキーを愛するあまり、彼を憎むようになっていく。
ブロンスキーを取ったら自分には何もない、しかし彼は自分の境遇も何も考えず自分勝手なことばかりやっている、と、深く考えるようになってしまった。

一方、ブロンスキーは、いつもアンナを第一に考えてはいるが、アンナの勝手な考えや行動のために、自分がいつも縛られるわけにはいかない。自分の男としての自由は誰にも縛られないと、考えるようになった。

そんな二人の考えが正反対になってしまい、いつもは最後まで喧嘩を続けることはなかった中で、それが中途半端になって終わってしまう。
そこからお互いが歩み寄れなくなり、歩み寄っても心は疑心暗鬼が残ってしまうような状況になってしまった。


アンナは自分をさらに悲観するあまり、さらにブロンスキーに迷惑をかけていく。ブロンスキーはアンナを愛してはいるのだが、迷惑をかけていくアンナに振り回され、すこし邪険に扱ってしまう。

アンナはとうとう追い詰められ、この状況で、最後にブロンスキーへの愛を分からせ、後悔をさせるには自分が死ぬしかないと考えるまでに至る・・・
最終的にはアンナは線路を走る列車に身を投げ、無残な死を遂げるのであった・・・


そんな悲しい物語。
アンナは本当に「愛」に生きた人なんだなぁと思った。
しかし、ここまでの愛はただ男性を困らせることになると思う。
深すぎる愛は身を滅ぼす。そんな感想を持ちました。


ところでアンナは、結果的に息子も捨て、社交界も捨て、家庭も捨て、住んでいた土地を捨て、とブロンスキー以外には何もない状況に陥ってしまった。
そういった所が最後にはブロンスキーしか見れなくなってしまったという最終的な孤独に追い込まれていってしまった。

そこの所に、何か息子なり、社交界だったり、何でも話ができる知り合いなんかいると、そこまで思い詰めることはなかったのかなぁと思う。
なので、人の心には愛だけではだめで、それを中和するような何かがなければいけないんだろうなぁと思う。


そこで、アンナ、ブロンスキーと対になる形で描かれているのが、リョーヴィン、キチイ夫妻なのであった。
当初は離れ離れになりお互いとても辛い別れになってしまった二人だったのだが、ひょっとした出会いを通じ、あっという間にくっつき、結婚し、子供も産まれる。

家にいろんな人々も訪れる幸せな家庭を築き、ほんとにアンナとヴロンスキーとは真逆の状況をたどっていった。
作者のトルストイはこの対比と、このリョーヴィンとキチイの夫妻もテーマにしているんだろうと思った。

特にリョーヴィンは思い返せば最初から主人公級の扱いで、アンナとブロンスキーより描かれている内容が多いと思う。
その点で、この物語のタイトルは、「アンナ・カレーニナ」ではなくて、「二つの夫婦」とか、もう「リョーヴィン」でもいいような内容であった。

そもそもアンナが自殺をした後は、アンナとヴロンスキーのその後というのはほとんど書かれず、最後はリョーヴィンの家庭を描いて終わるという、最初の方から最後までほんとにリョーヴィンであった。

なぜ、「アンナ・カレーニナ」という題名にしたのかは謎だが、
このアンナ・カレーニナという人物はこの物語の中ではひたすら強烈で、女性の中の女性という像を持っているからかもしれない。


あまり締まりのない文になってしまったが、この物語、最後の最後でやっとアクセルがかかり、一気に最後まで読者を引き込む。そんな物語になっていました。
そんなんで、読み終わった感想としては、すごかったな~っていう感想です。名作と言われるのも分かりました。

さらに最終巻は心の表現がさらに秀逸。そこにかなり引き込まれました。トルストイは本当に人の心や情景など、細かい描写がうまいなぁと思いました。

そんな激動の最終巻。色々引き込まれたり、ためになる所もありました。

最後にそんなシーンを書く。
■引き込まれた所
・アンナが自分の考え(や状況?)をドリィに告白する場面
・アンナがヴロンスキーに対して思い詰めていく場面

■面白かった所(抜粋)
・仕事をしていくうえに、なによりも肝心なのは、自分の仕事は、自分といっしょに滅んでしまうのじゃなくて、ちゃんとした後継者がいるという信念をもつことなんです。

・家庭生活においてなにかを実行するためには、夫婦のあいだの完全な決裂か、あるいは情に根ざした意見の一致が絶対に必要である。ところが、夫婦の関係があいまいで、それがどっちつかずの場合には、どんなことも実行するわけにはいかないのである。
 世の中には、夫婦が互いにあきあきしながらも、永の年月をそのままの状態で暮している家庭がたくさんあるが、それはただ完全な決裂も一致もないからにほかならない。

・アンナにとって彼のすべては、その習慣も、思想も、希望も、精神的また肉体的特徴も、いっさいをひっくるめて、ただひとつのものに、つまり、女性に対する愛情ということに帰結されていた。しかも、この愛情は、彼女の感覚からいえば、自分ひとりにだけ集中されねばならぬものであった。ところが、今やこの愛情が薄らいだのであった。

・なんだってきみはぼくの忍耐力をためそうとするんだ!

・あたしの愛情はますます情熱的に、わがままになっていくのに、あの人の愛情はだんだんに衰えて消えていく。だからこそあたしたちはだんだん離れていくんだわ

・自分の欲得のためじゃなく、神さまのために生きなくちゃいけないのだ。・・・(中略)・・・何かしら不可解なもののために、だれひとり理解することも、定義することもできない、神のために生きなくてはいけないのだ。

・もし善が原因を持ったら、それはもはや善ではないのだ。もしそれが結果として、報酬をもてば、やっぱり善とはいえないのだ。したがって、善は原因結果の連鎖を超越したものなのだ。


最後に、リョーヴィンは、老人の何気ない一言から、自分の認識を一変させる出来事に出あう。
そして兄の死から絶望を学んだ後に、妻と子供の家庭を顧みて、かけがえのない幸せの中にいることを感じる。

トルストイはこの二つの夫婦(!?)を対比させて、人の生きる道を伝えたかったんじゃないかと思う。

まあそんな長い物語の長い感想でした。そんなんで以上☆

73冊目:「アンナ・カレーニナ(中)」

2012-06-05 23:17:42 | 
総評:★★★☆☆ もう一歩!
面白い度:★★★☆☆ まあまあ
読みやすい度:★★★☆☆ どちらかというと読みやすい方だと思う。
ためになる度:★★★☆☆ 今回はそれなりにあったかも。
また読みたい度:★★☆☆☆ 長いので2回目はいいかも。


久しぶりの更新になります。
今まで試験とか仕事が色々忙しかったので、やっと中巻が読み終わりました。
途中読むのを再開したときは物語がどこまで進んだか思い出すのに一苦労でした。


中巻の内容としては、リョーヴィンの農業の話から始まって、カレーニンの内面の話だったり、リョーヴィンの結婚、またリョーヴィンの兄ニコライの死、そしてヴロンスキーとアンナの逃避行と、それからモスクワに戻ってきた話などがあった。


中巻では主にリョーヴィンサイドとヴロンスキーサイドに分かれて場面が展開された。
それも主にリョーヴィンの話の方が長かった気がする。
話の中では、リョーヴィンがキチイに振られてから、再度キチイにアタックするあたりの所が良かった。なんか幸せオーラが全開だった。
作者はそこらへんを細かく書くのがうまいと思う。

あと作中の農業に対してのトルストイ?の考察が色々書かれていた。
そこら辺もまた新しい知識を学べて良かったと思う。


あとはアンナが離れ離れになった息子に会いに、旦那がいるモスクワの屋敷に忍び込み、息子と隠れて会う所も良かった。ほんの少しの時間だったが、息子を抱きしめ、愛していることを告げた。そのアンナの愛情と、また申し訳なさとやりきれなさが伝わってきて、とても印象深い場面だった。

その後、また息子と離れ離れになったアンナは、その悲しみからヴロンスキーの前で自暴自棄な行動に出る。
最後の最後でのこの場面は今までにない緊張感で、中巻で最大の緊迫した場面だった。

自ら破滅の道に足を踏み入れようとしているアンナ、そしてヴロンスキー。
最初の方のリョーヴィンとキチイとは全く正反対の状況になってしまった。
この小説はそういった対比がテーマに書かれているのかもしれないと思った。


最後に印象深かった内容を書く。
・「女の人って相手の欠点のためにさえ、男を愛するものだって、いつか聞いたことがあります・・・」

・「ぼくたちはきっと幸福になれますよ!ぼくたちの愛がもっと強くなるとしたら、それはそこになにか恐ろしいことがあるからこそ、強くなるんですよ」

・一国の富は平均して成長すべきであって、とくに富の他の部門が農業を上まわらないことが必要であり、交通機関も農業の一定段階に対して、それ相応なものでなくてはならない。ところが、現在のわが国のように、土地の利用が誤っている場合には、経済的必要からではなく政治的必要から生れた鉄道などは、まだ時期尚早であり、それは期待されたように農業を助成するどころか、かえって農業を追い越して、工業と金融業の発達をうながし、農業の発展を阻止してしまうのである。

・それは、男性が、戦争や闘争の前のような、生涯の運命を決する危険な瞬間に、つまり、男子たるものが、一生にただ一度自分の価値を示して、これまでの自分の過去も無意味なものではなく、すべてこの瞬間に対する準備であったと、証をたてるときに表れるような状態であった。

引用文長いなぁ、、、最後の巻も頑張る!そんなんで以上。